踏ん張っていた枯葉も、ここに来て一気に散り
始めた。風に舞う落ち葉の風景はいかにも寒そ
う。北風は、果たしてピープーと鳴くのだろう
か。秋は人を詩人にさせる、なんてね。
それにしても「滝壺ビオトープ」にいるヤゴで
気になるのがいる。今現在いるヤゴの殆どは今
年生まれたものだ。大きさも、五ミリから一セ
ンチほど。数からすると、30匹以上はいると
思う(それが全部羽化するわけではない)。そ
れらが約一年かけて成虫になるわけだが、そん
な今年孵化したヤゴの中に、去年孵化したヤゴ
が混じってるのだ。大きさも、2.5センチほど
で、一際でかい。滅多に姿を現さないのだが、
たまに出てくることがありびっくりする。突然
怪獣でも現れたのかというインパクトがある。
他のヤゴのズケールで慣れているところに、三
倍くらいの大きさのものが現れるから。昨日が
ちょうどそれだった。
しかし、気になるのはそれの正体なのだ。種類
が分からない。今年羽化したものは全て「オオ
シオカラトンボ」であったのだが、見かけは似
ているのだが、基本的に、ヤゴの区別がつかな
い今現在の私の能力では限界がある。そもそも
「オオシオカラトンボ」は二年越しにはならな
いだろうし、大きさもすでにそれを越えている。
捕まえて、泥まみれのその姿をきれいにしてじっ
くり観察したい欲求がむくむくと湧きあがり、
どうしたものかと思案している今日この頃であ
る。