去年集めたヤゴの羽化殻が未だに容器に入っていて、さりとて綺麗に標本にされるわけでもなく、言わばごみ化している状態。このままでは、小さな子供が虫を集めてそのままほったらかして気がついたらミイラ化していたのと大して変らないので、最後に記念撮影して処理することとした。こういう場合美しく撮るためには、ライティングと三脚が必要なのだが、どちらも完備していない。当然手持ちで室内蛍光灯撮影と相成る。フラッシュは反射がきつく、フラッシュなしとなれば手ぶれは免れない。というわけでぼけた写真しか撮れない。記念撮影でも、それじゃああまりにもしょぼい、というわけで手を変え品を変えポップに仕上げたのが本日の「ヤゴ大集合」である。勢ぞろいした面々は「オオヤマトンボ」「コヤマトンボ」「ルリボシヤンマ」「オオルリボシヤンマ」「オニヤンマ」「ウチワヤンマ」「ミヤマサナエ」「メガネサナエ」「コフキトンボ」のヤゴの羽化殻と、オニヤンマの成虫一頭である。これを見ただけではどれがどれだか分からないというのが普通だが、ヤゴ好きは多分どれがどれだか見当が付く。げに恐ろしきはマニアのヤゴリテラシーである。