不確定性原理 運命への挑戦, 都筑卓司, 講談社ブルーバックス B-155, 1970年
・「科学をあなたのポケットに」をモットーに、専門的内容を易しくかみくだいて本にしているのがブルーバックスですが、ここまで徹底して例え話を多用し、かみくだいている本も珍しい。それが「わかりやすさ」とつながるかは、また別の問題ですが。
・「序章 巨人の星」p.15 なんとかして読者を惹きつけるための涙ぐましい努力。大リーグボール1号と2号についての量子力学的解釈が、コン=ピューター教授(!!)と新聞記者の会話の形で説明されている。で、驚いたのは、絶対に打てない魔球として「超スロー・ボール」p.44 と教授は量子力学に基づいて大リーグボール3号の予言をしている。ホントに予言が当たったのか、既に大リーグボール3号は執筆当時に世に知られていたのか、発行年を見ると微妙なところだ。
・「過去も未来も確率的にしか決定されない、と主張するのが不確定性原理である。そうして、この不確定性原理を土台として、実験事実を紙の上に記述した数学的体系が量子力学というものである。」p.5
・「(この本は)ラプラスの悪魔へのチャレンジの記録だと思っていただいていい。悪魔へ真向から切り込んだのは若き日のハイゼンベルクであり、悪魔に致命傷を負わせた武器を、不確定性原理という。」p.78
・「かりに量子論にとってかわるものが出現したら、原因と結果とを結ぶ不可解な絆も、当然この新しい思想に沿って検討されていかなければならないであろう。」p.226
・「不確定性原理に影響されるにはあまりに大きく、相対性原理にとらわれるにはあまりに小さい人間の存在は・・・・・・単に生物学的にそうあるべきだといわれても、あまりにもうまくできすぎている。」p.253
・「人間についてはどうであろう。無機物や植物、さらには他の動物にない「自由意志」の中に、なにかふつうの因果律とは異ったものが存在しているような気がする。」p.267
・冒頭で出てくる「サイコロを振って出る目は予測可能か?」の問題についての答えが結局どうもあやふやだ(理解不足?)。「測定精度の向上によって予測は99.9999・・・%まで原理的に可能だが、不確定性原理によって100%は不可能」という解釈でOK?
~~~~~~~~~~
・モットー(英motto)日常の行為・態度の指針としている事柄。また、それを表したことば。信条。座右の銘。「勤勉をモットーとする」
30過ぎて初めて英語だと知りました。。。orz
・てんたん【恬淡・恬澹・恬?】(形動)あっさりしていて物事に執着しないこと。心やすらかで欲のないこと。
・「科学をあなたのポケットに」をモットーに、専門的内容を易しくかみくだいて本にしているのがブルーバックスですが、ここまで徹底して例え話を多用し、かみくだいている本も珍しい。それが「わかりやすさ」とつながるかは、また別の問題ですが。
・「序章 巨人の星」p.15 なんとかして読者を惹きつけるための涙ぐましい努力。大リーグボール1号と2号についての量子力学的解釈が、コン=ピューター教授(!!)と新聞記者の会話の形で説明されている。で、驚いたのは、絶対に打てない魔球として「超スロー・ボール」p.44 と教授は量子力学に基づいて大リーグボール3号の予言をしている。ホントに予言が当たったのか、既に大リーグボール3号は執筆当時に世に知られていたのか、発行年を見ると微妙なところだ。
・「過去も未来も確率的にしか決定されない、と主張するのが不確定性原理である。そうして、この不確定性原理を土台として、実験事実を紙の上に記述した数学的体系が量子力学というものである。」p.5
・「(この本は)ラプラスの悪魔へのチャレンジの記録だと思っていただいていい。悪魔へ真向から切り込んだのは若き日のハイゼンベルクであり、悪魔に致命傷を負わせた武器を、不確定性原理という。」p.78
・「かりに量子論にとってかわるものが出現したら、原因と結果とを結ぶ不可解な絆も、当然この新しい思想に沿って検討されていかなければならないであろう。」p.226
・「不確定性原理に影響されるにはあまりに大きく、相対性原理にとらわれるにはあまりに小さい人間の存在は・・・・・・単に生物学的にそうあるべきだといわれても、あまりにもうまくできすぎている。」p.253
・「人間についてはどうであろう。無機物や植物、さらには他の動物にない「自由意志」の中に、なにかふつうの因果律とは異ったものが存在しているような気がする。」p.267
・冒頭で出てくる「サイコロを振って出る目は予測可能か?」の問題についての答えが結局どうもあやふやだ(理解不足?)。「測定精度の向上によって予測は99.9999・・・%まで原理的に可能だが、不確定性原理によって100%は不可能」という解釈でOK?
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・モットー(英motto)日常の行為・態度の指針としている事柄。また、それを表したことば。信条。座右の銘。「勤勉をモットーとする」
30過ぎて初めて英語だと知りました。。。orz
・てんたん【恬淡・恬澹・恬?】(形動)あっさりしていて物事に執着しないこと。心やすらかで欲のないこと。