ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【本】ローマ人の物語 11・12・13 ユリウス・カエサル ルビコン以後

2008年01月09日 22時05分36秒 | 読書記録2008
ローマ人の物語 11・12・13 ユリウス・カエサル ルビコン以後(上)(中)(下), 塩野七生, 新潮文庫 し-12-61・62・63(7506・7507・7508), 2004年
・ローマ人の物語第V巻。登場する "役者" はカエサルをはじめとし、ポンペイウス、キケロ、アントニウス、クレオパトラ、オクタヴィアヌス、などなど。時代は紀元前49年~30年。カエサルがルビコン川を越えるところから、その後のポンペイウスとの内戦、ローマの最高権力者としての活躍、暗殺、そして後継者のオクタヴィアヌスが、アントニウスとクレオパトラを倒し、ローマの覇権を握るまで。
・カエサルの暗殺やクレオパトラの演じた役割についてなど、今までよくわかっていなかった部分がおかげで鮮明になりました。クレオパトラは単なる "美女" というわけではなかったのですね。
・カエサルが没してしまったことで、このシリーズを読む楽しみが半減してしまったような気がします。没して後、約2000年後の一読者をもひきつけるその魅力・カリスマ性はやはり強烈。
・「このことを知ったキケロは、親友への手紙に書いている。  <なんというちがいだ、敵を許すカエサルと、味方を見捨てるポンペイウスと!>」上巻p.36
・「ローマ人は、風のように襲ってきては殺戮し略奪し、風のように去っていくタイプの征服者ではなかった。ローマ人は、征服した地を自分たちの世界に組み入れたのである。」上巻p.43
・「私が、「保護者」「被保護者」と翻訳できず、「パトローネス」「クリエンテス」と原語のままで書かざるをえなかった理由もここにある。「クリエンテス」関係とは、一方的な関係ではなく、相互扶助関係であったからだ。」上巻p.45
・「しかし、政治も軍事も、いや人間がかかわるすべてのことは、一プラス一は常に二になるとはかぎらない。三になることもあるし、反対に〇・五で終わることもある。ルビコン川からメッシーナ海峡までの本国ローマは、本国であるだけに、プラス・アルファがあった。この点を、ポンペイウスは見逃した。いや、後には、カエサル暗殺後のブルータスも、ブルータスを破って以後のアントニウスも、数字にも形にも表れないこのプラス・アルファを見逃すことになる。しかしカエサルは、もしもコンピューターが存在していたとしてもそれによって計ること不可能な、このプラス・アルファの重要性を知っていた。そして、カエサルの後を継ぐことになるオクタヴィアヌスも、これを認識していた点において、カエサルの後継者の名に恥じない器であることを示すのである。」上巻p.48
・「このような状態になった場合、人は二種に分れる。第一は、失敗に帰した事態の改善に努めることで不利を挽回しようとする人であり、第二は、それはそのままでひとまずは置いておき、別のことを成功させることによって、情勢の一挙挽回を図る人である。カエサルは、後者の代表格といってもよかった。」上巻p.123
・「カエサル側の兵250は、百倍の敵の攻撃に四時間耐えた。四時間後、スッラ率いる二個軍団五千が到着し、それでようやく撃退に成功した。」上巻p.178
・「ファルサルスの会戦は、イッソスやカンネやザマの会戦と比較すれば、敗者側の戦死者の数が異常に少ない。絶対数が少ないだけでなく、捕虜の数のほうが戦死者数を大幅に上まわった唯一の会戦である。」上巻p.252
・「「方式(メソッド)」とは、誰が踏襲してもそれなりの成果が得られるものでなくてはならない。駆使するものの才能に左右されたり、その場でしか適用可能でないとなっては、教材にはならないからである。  アレクサンダー大王もハンニバルもスキピオ・アフリカヌスも、ウェストポイントの教壇に立てるだろう。だが、カエサルならば言うだろう。  「まず敵と戦場を見せてくれ。その後で勝つ戦法を考える」と。」上巻p.254
・「二千年後のイギリスの研究者になると、次のように書く。  「ポンペイウスは、戦場でならば、カエサルが敵にまわすに値したただ一人の武将であった。だが、ドゥラキウムでのカエサルが、敗北を喫した軍では最後に戦場を捨てた戦士であったのに対し、ファルサルスでのポンペイウスは、最初に戦場を捨てた戦士だったのである。  そして、天才と単に才能のある者を分けるのは知性と情熱の合一だが、ポンペイウスにはそれが欠けていた」」上巻p.271
・「カエサルは、『内乱記』の中で、「人間は、自分が見たいと欲する現実しか見ない」と書いている。」上巻p.285
・「この戦闘後にカエサルは、ローマの元老院に送った戦果の報告を、次の三語ではじめたという。  「来た、見た、勝った」  まったく、「賽は投げられた」とか、後日の「ブルータス、お前もか」とか、カエサルにはコピー・ライターの才能もあったと思うしかないが、」中巻p.19
・「憤怒とか復讐とかは、相手を自分と同等視するがゆえに生ずる想いであり成しうる行為なのである。カエサルが生涯これに無縁であったのは、倫理道徳に反するからという理由ではまったくなく、自らの優越性に確信をもっていたからである。優れている自分が、なぜ、そうでない他者のところにまで降りてきて、彼らと同じように怒りに駆られたり、彼らと同じように復讐の念を燃やしたりしなければならないのか。」中巻p.34
・「兵士とは、休養を与える必要はあるが、与えすぎてもいけない存在なのである。」中巻p.37
・「カエサルという男は、失敗に無縁なのではない。失敗はする。ただし、同じ失敗は二度とくり返さない。」中巻p.55
・「軍事にはシロウトの私でも、こうも戦闘ばかり書いてくるとわかったような気分になるが、戦術とは要するに、まわりこんで敵を包囲することを、どのやり方で実現するか、につきるのではないか。」中巻p.72
・「包囲壊滅作戦とは、アレクサンダー大王が創案し、ハンニバルが完成し、スキピオ・アフリカヌスがその有効性を、ハンニバルに対してさえも勝つことで実証した戦法であった。(中略)だが、タプソスでのカエサルは、騎兵を中央に配することで、敵軍包囲の輪が、従来のような一つではなく、二つになる作戦を立てたのである。」中巻p.74
・「カエサルは、冷徹ではあったが、冷酷ではなかった。」中巻p.91
・「ちなみにムッソリーニは、ローマの警士の捧げもつ権標(フアツシ)から彼主唱の主義をファシズムと名づけ、師団と言わずに軍団と呼び、ローマ式敬礼を導入し、最精鋭軍団を第十軍団と名づけたりしてイタリア軍の強化に努めたが、結果は第二次世界大戦に見るとおりで終わった。形式も大切だが、中身がともなわなくてはどうにもならないという一例でもある。」中巻p.93
・「ローマ独自の共和政とは、毎年選出される執政官二人を頂点とする行政機構を、選挙を経ないエリートたちで構成される元老院が補佐し、最終決定は、市民権所有者全員が投票券をもつ市民集会で決まるというシステムである。行政を担当する人の多くが元老院に議席を持つ人々なので、寡頭政体(オリガルキア)と呼ばれている。」中巻p.107
・「54歳を迎えていたカエサルは、まず、彼が樹立しようとしていた新秩序のモットーとして、「寛容(クレメンテイア)」をかかげた。」中巻p.112
・「しかし、孤独は、創造を業とする者には、神が創造の才能を与えた代償とでも考えたのかと思うほどに、一生ついてまわる宿命である。」中巻p.115
・「この「ユリウス暦」は、紀元後1582年に法王グレゴリウス13世によって最改良されるまでの1627年間、地中海世界とヨーロッパと中近東の暦でありつづける。」中巻p.117
・「カエサルは、ローマのこれ以上の領土拡大を望んでいなかった。望まないというより、現実的ではないと考えていた。」中巻p.131
・「カエサルには、防衛上の境界の概念ならばあった。しかし、後世のわれわれの考える、国境の概念はなかったのである。」中巻p.136
・「治安と清掃は、そこに住む人々の民度を計る最も簡単な計器である。(中略)確信をもって言えるが、古代のローマは、現代のローマよりは格段に清潔であったのだ。」中巻p.172
・「壁は、安全の確保には役立っても、交流の妨げになりやすい。カエサルにとっては、壁を壊すという行為は、ローマの都市部の拡張のためであると同時に、壁なしでも維持できる平和への意思の表明でもあったのだ。」中巻p.188
・「古代の書物は、パピルス紙に筆写した巻物だった。第○章でなく第○巻とするのも、その名残りである。  それをカエサルは、長い巻物を切断して髪の束にし、それらをとじて一冊の書物にすることを考えた。必要な箇所だけを即座に読めるようにと考えてである。」中巻p.193
・「帝政は、事実上、成ったのであった。」中巻p.196
・「ローマ人にとって、カエサルの暗殺は、雲一つなかった晴天に突然に襲ってきた、雷をともなった嵐のようなものであった。殺した側も殺された側も、つまり反カエサル側もカエサル側も、動転して方向を見失ってしまったことでは同じだった。」下巻p.14
・「「三月十五日」と書けば、西欧人ならばそれがカエサル暗殺の日であることは、説明の要もないくらいの常識になっている。西洋史でも屈指の劇的な一日、ということだ。」下巻p.19
・「一人に対し狂乱状態の十四人が刺しまくった結果、カエサルが受けた傷は全部で二十三箇所。そのうち、胸に受けた二刃目だけが致命傷であったという。」下巻p.24
・「カエサル暗殺も、はじめから彼が首謀者であったのではない。妹の夫であったカシウスが、真の首謀者である。ブルータスは、かつがれたのだ。」下巻p.29
・「「ブルータス、お前もか」のブルータスは、デキムスには従兄弟にあたったマルクス・ブルータスではなく、このデキムスであったとする人が多い。」下巻p.35
・「古代のローマ人と現代の日本人は、奇妙なところで似ている。温泉好きであり、室内の内装は簡素を好み、そして、火葬が一般的である点も似ているし、遺骨が故国に葬られるのを強く望む点でも似ている。」下巻p.195
・「猫は可愛がってくれる人間を鋭くも見抜くが、女も猫と同じである。なびきそうな男は、視線を交わした瞬間に見抜く。  クレオパトラも、整った美貌のオクタヴィアヌスの冷たく醒めた視線を受けたとたんに、この種の戦術の無駄を悟ったのではないか。不可能とわかっていても試みるのは、一流と自負する勝負師のやることではない。」下巻p.227
・「もはや誰一人、「オクタヴィアヌス、WHO?」とは言わなかった。あの当時の「少年(プエル)」は、十四年をかけて、カエサルが彼に与えた後継者の地位を確実にしたのである。アントニウスでなく、他の誰でもなく、いまだ未知数の十八歳を後継者に選んだ、カエサルの炯眼の勝利でもあった。」下巻p.232
・「紀元前46年、北アフリカのタプソスでポンペイウス派を破って帰国した当時のカエサルが、以後の施策の基本方針としたのは、「クレメンティア」(寛容)である。前30年、アントニウスを破って帰国し、あの当時のカエサル同様にローマ世界の最高権力者となったオクタヴィアヌスは、以後の施策の基本方針に、「パクス」(平和)をかかげる。ローマによる平和、即ち「パスク・ロマーナ」のはじまりであった。」下巻p.232
・「もしも、第IVと第Vの二巻が他の既刊の巻に比べてより生き生きと叙述されているとすれば、それは叙述した私の功績ではない。生き生きとした情報を与えてくれた、キケロとカエサルのおかげなのである。彼ら二人が生きた紀元前一世紀のローマほどに豊富で正確な資料を遺してくれた時代は、世界史全体を見まわしても他に類を見ないのではないかとさえ思う。」下巻p.i
・「生前の福田恆存から、私は次のことを教えられた。言語を使って成される表現は、意味を伝えるだけではなく音声も伝えるものであり、言い換えれば、意味は精神を、語呂もふくめた音声は肉体生理を伝えることである、と。福田先生は、翻訳もこの概念で成されねばならない、と言われた。」下巻p.ii

《関連記事》
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2007.3.10 ローマ人の物語 6・7 勝者の混迷
2006.11.25 ローマ人の物語 3・4・5 ハンニバル戦記
2006.5.26 ローマ人の物語 1・2 ローマは一日にして成らず

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【食】ふぁみりーれすとらん仙中里 [いろいろ@美唄]

2008年01月09日 08時01分54秒 | 外食記録2007
ふぁみりーれすとらん仙中里(せんちゅりー) [いろいろ@美唄][HomePage][Yahoo!グルメ]
2007.12.26(水)17:10入店(初)
注文 黒酢の酢豚定食 950円

・美唄での本番後、打ち上げの食事会へ。
店はセンチュリーにしよう!
とのことで、知らない店なので皆の後からついて行く。そして、皆がある店へ入っていくがそのお店の看板には『仙中里』とあります。
……あれ?? このお店って『センチュリー』じゃなくて『仙中里』……

( ゜Д゜)ハッ! ピカーン!!

『センチュリー』=『仙中里』!!?

なんというネーミングセンス。衝撃。
・美唄市中心部に位置するちょっと大きめのショッピングセンター『コアびばい』に隣接した商店街の一角にあるお店。
・食事会は当日の演奏メンバー7名全員が参加。
・あまり見かけない『酢豚定食』を注文。出てきたものは、私の想像する酢豚とはちょっと違ったものでした。(1)とろみ成分が少ない。(2)具材が大きすぎ。もうちょっと小さく切ってあった方が好み。(3)パインが入っていない。 外で酢豚を食べる機会などほとんど無いので、母の作る酢豚が基準なのですが。(3)は人によっては異論があるのでしょうね。ちょっと調べてみると、パインを入れると豚肉が柔らかくなる効果があるのですね。そんな意味があったとは、知らなかった。ごちそうさまでした。

   

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【練】憧れの難曲『死と乙女』

2008年01月08日 22時05分10秒 | 練習記録
♪北広島弦楽合奏団練習 2008.1.5(土)9:30-13:40, 1.6(日)9:30-12:40@北広島市中央公民館
曲 死と乙女 他

・来週に迫った演奏会のための土日にわたる総練習でした。
●1/5(土)
・寝坊により1時間ほど遅刻。ごめんなさい。北広島までは車で2時間強かかるので、9時半に間に合うためには7時ぐらいには出発しなければなりません。だらけた私にとってはつらい時間です。
・練習会場はわりと大きめの講堂でしたが、暖房を炊いても寒い! 正月休みで建物が冷え切ってしまったためでしょうか。休憩時間のたびに、温風にあたりに人が集まる。
・今回の演奏会の鬼門曲は何と言っても、【シューベルト(マーラー編曲)『死と乙女』弦楽合奏版】です。カルテット版の楽譜を私は知りませんが、難易度的にはほとんど変わらないのではないでしょうか。各パートの独立具合と、絡みの複雑さは今まで弾いた弦楽合奏曲の中でもちょっと異質です。そして、個人的な難易度は変わらなくとも、これを皆で合わせて弾くとなると難易度は跳ね上がります。ただでさえ大変な曲を、更に多人数で弾く。これはしんどい。
・バイオリンよりはかなりマシとはいえビオラもかなり複雑な楽譜で、具合が悪くなりそうです[写真]。今回はバイオリンじゃなくて助かった。。。演奏だけでなく、譜めくりやミュートの脱着もけっこう大変。
・朝飯を抜いていたので、12時あたりで「はらへった…」。しかし時間が無いのでギリギリまで練習を強行。
・来年の定演日(ホールの予約)について確認。
・練習後も、手伝いを除く団員さんはほとんど残って、自主的に居残り練習をしていました。気合がはいっています。
●1/6(日)
・この日は遅刻することなく参加。
・前日の失敗をいかし、この日は食料持参。休憩時にちょいちょいつまむ。
・この日も通し練習中心。メインはやはり『死と乙女』。
・本番女性服装について「白は太って見えるから黒で!!」の意見が出るも、結局、上白に。そういうものなのか……服装に無頓着な男から見ると、女性はいろいろ大変です。
・会場予約が13時までのため、早めに練習切り上げ。おつかれさまでした。

・チラシの曲目を見てお分かりのとおり、かなり聴きごたえのあるプログラムです。特に『死と乙女』は必聴!! がんばります。

♪本番 北広島弦楽合奏団 第12回定期演奏会 2008.1.14(祝月)14:30開演@花ホール

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【演】苫小牧民報社 2008 新年交礼会

2008年01月07日 22時09分04秒 | 演奏記録
苫小牧民報社 2008 新年交礼会
2008.1.5(土)17:30開宴, グランドホテルニュー王子 2階芙蓉の間, 関係者のみ
演奏 苫小牧市民管弦楽団団員有志, パート Cello

1.織田哲郎 作曲 松原幸広 編曲 負けないで (弦楽四重奏+コントラバス版)
2.P.サイモン 作曲 新垣雄 編曲 明日に架ける橋(ヴァイオリン二重奏+チェロまたはヴィオラ)
3.村井邦彦 作曲 松原幸広 編曲 翼をください(弦楽合奏版)
4.田中章 作曲 新垣雄 編曲 早春賦(ヴァイオリン二重奏+チェロまたはヴィオラ)

・この日は午前中に北広島の練習がありました。この練習後、会場がまだ使えたので、チェロの練習をしようと楽器を出し、チューニングをしていると、バツン!とA線が断裂。スペアの弦など持っておらずこれはピンチ! しかし運良く、北広の団員さんが弦を持っていて、これを売ってもらい助かりました。正月中など何度も何度も弦が緩み、巻き直しをしていたので、そろそろヤバイかと嫌な予感がしていた所でした。本番直前に切れていたらと思うとゾッとします。最悪、手持ちのビオラでチェロパートを演奏??
・2008年の一発目は、メンバーの一人が勤務する職場の新年会余興にて演奏。自身、一昨年に続き二度目の出演。今回のメンバーは当初 Vn×2+Va or Vcの三名の予定でしたが、急遽Vn弾きにVaを弾かせることでカルテットの編成になりました。メンバー:Vn1-おざき、Vn2-うし、Va-のぞみ、Vc-ぴかりん の "若手" が揃いました。悲しいことに私が最年長。

  
・上の写真は、会場となったホテルの外観と中の様子。苫小牧一の高級ホテルです。
・出番が来るまで、控え室にてとにかく合わせ練習。一番テンパっていたのは私です。あああ、緊張する!

  
・写真は左から、緊張感の漂う控え室。次に、開場前にて緊張感の漂う出番待ち。え? 緊張感ない?? そして、密かに皆を応援してくれていた、某氏が溺愛するコモモちゃん(ぬいぐるみ)。
・昨年はクラシック曲(モツ・クラ5)を演奏したところ、もうちょっとポピュラー系のものをとリクエストがあったということで、上記のような選曲になりました。どれも初心者向けの易しい編曲です。
・演奏の方は各自あちこちちょこちょこ顔しかめつつ、怪しげな演奏ながら、大きな事故なく完奏しました。普段からバリバリ弾くタイプではないメンバーと慣れない楽器を持たされたメンバーで構成された急造グループとしては、少ない練習回数でよくやったと思います。一番の課題は全員の音量アップでしょうか。会場側が一人一本マイクを用意して下さったのですが、しゃべる用のマイクだったのでほとんど音はとれておらず、会場の後ろの方には音がとどいていなかったのではないかと思います。
・個人的には正月中の必死の特訓をしましたが、まだ人前で披露するには厳しいレベル。まだ1ポジションの音程ですらおぼつかない状態です。また、楽譜はヘ音記号に全然慣れず、ト音記号(Vn)とハ音記号(Va)がへたに読めるだけに、頭の中はゴチャゴチャです。弓の使い方もVnやVaとはまたちょっと違って、短いだけにすぐに足りなくなってしまいます。弦にかける圧力も、イメージよりも少なめで十分のようです。そんな余裕の無い状態で弾くものだから、周りは見れない、楽譜の段を読み違う、D.S.やCodaなど飛ぶ場所間違う、臨時記号おとす、などなど散々でした。しかし、今回の特訓でかなりのレベルアップ。やはり今回のように切羽詰らないとなかなか練習しないものです。"次" もがんばろう! あるのかどうかはわかりませんが。

 
・演奏終了後は、新年会の末席に加えていただき、ごちそう(報酬)をいただきました。会は、私達の演奏に続いてカラオケや漫談などの余興、ビンゴゲーム、ジャンケンゲームが続き、おひらきとなりました。
・ビンゴゲームにて、二個目の玉が出たところで司会より、「ビンゴの方いらっしゃいますかー!!?」。それちょっとおもしろい。いただきます。
・客数約100名[目測]:10人×10テーブル。
~~~~~~~
・終了後、札幌実家への帰り道にて。支笏湖畔を走行中、恵庭岳の方向に謎の発光物体を目撃。くわーーっっと光が強くなったかと思ったら、あとはふわぁ~~っと消えていきました。特に動きは無く、その間約10秒。星とか飛行機といったレベルの明るさではありません。何度となく通っている道ですが初めて見ました。ルームミラーに写った後続車のライトを勘違いしている気がしなくもないですが。謎です。今年も春から縁起がいいや(?)。

?ふ【賦】 1 割り当てること。配ること。  2 みつぎもの。年貢。租税。また、賦役。  3 「詩経」の六義(りくぎ)の一つで、表現上の方法の分類を示すもの。事実や風景などをありのままに述べたもの。心に感じたままを述べたもの。  4 漢詩になぞらえて、紀貫之がいう和歌の六義の一つ。かぞえ歌。  5 漢文の韻文体の一つ。事物の様子をありのままに表し、自分の感想を付け加えるもの。対句を多く用い、句末は必ず韻を踏む。  6 転じて、広く一般的に韻を含んだ詩文。  7 俳文で、5の様式をとり入れ、故事や成句などを交じえ、対句を多く用いて自分の感想などを述べるもの。

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▲閉店【食】グルメ 龍 [いろいろ@安平]

2008年01月07日 08時02分54秒 | 外食記録2007
▲閉店 [2009.6.11記]
グルメ 龍(たつ) [いろいろ@安平][Yahoo!グルメ]
2007.12.26(水)11:45入店(初)
注文 とんかつラーメン 750円

・美唄方面に行くたびに目につき気になっていた店。追分市街より少し苫小牧側の国道234号線沿いの原野にぽつんと立っています。
・店に踏み込むと、油で床がベッタベタで靴がひっつく。カウンター席につくとテーブルもやっぱりベタベタ。こ、これは……入ってはいけない店に入ってしまったか…… おまけにタバコの煙と油を含んだ蒸気が渾然一体となった何とも言えない澱んだ空気に、食事前からやられてしまいました。これは油の種類がなにか特殊なのでしょうか。すぐそばをJRの線路が通っているので、列車が通るたびかすかに振動が伝わります。
・とりあえず目についた『とんかつラーメン』を注文。私の好きな料理の夢のコラボレーション。てっきりラーメン屋だと思っていましたが、定食メニューもありました。入ってくるお客さんはいずれも常連さんらしく、ほとんどが店に入るなり「日替わり!」と声をかけてから席へ。どうやら『日替ランチ』が定番のようです。作っているのを見ていると、この日はとんかつ定食+小ラーメンのようでした。
・出てきたものは、ラーメンは昔からよくあるタイプのもので、とんかつは大きめ。無心に食べていると、主のオヤジさんが突然ぬっと私の脇に現れました。びっくりしたのも束の間、「これ、どうぞ」となにやらラーメンの上に置いて去っていく。鶏肉でジャガイモやニンジンを巻いた小料理でした。どうやら、定食用で半端になった分をサービスで下さったようです。しかし、客が食ってる途中でトッピングの追加とは……ビビったぜ。その後、食べても食べても無くならないかのような敵(ラーメン)に打ち勝ち、どうにか完食。見た目以上に胃にズシーンとくる一品です。お陰でこの日から数日間、脂っこいものは避けるようになりました。
・店を出ると店の前には大型トラックが数台停めてありました。店の前の広大な空き地と、店の雰囲気と、料理のあのボリュームはそういうことだったかと、やっと納得。
・『ジャンボハンバーグ定食』や『三色かつ定食』は怖いもの見たさで、ちょっと見てみたい気がします。あくまでも見るだけ。毎月29日限定の『ステーキ定食』もすごそう。胃にズシーンと一発くらわせたい時にはオススメです。

 

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デジカメ購入 ~Canon IXY DIGITAL 910IS

2008年01月06日 22時09分59秒 | 日記2005-10
・デジタルカメラ『Canon IXY DIGITAL 910IS』を1/1に購入したので、これについてのメモを。
・なぜか昔からCanonのIXYがお気に入り。300 → L → 55 に次いで4台目。
・結論を先に書くと、今の所、買って良かったと思えるカメラでした。

<プラス印象>
・価格が安い:札幌ビックカメラにて、本体29800円(ポイント18%)で購入。SDカード(2G)もあわせて購入。昔はデジカメといえば5~6万は普通にしていた気がするのですが、ずいぶんと安くなったものです。
・動作が速い:昔の機種に比べると隔世の感。
・開封時、充電池が充電済み:以前は充電し終わるまで、そわそわしながら待たなければならなかったような。
・顔認識するオートフォーカス:液晶画面中に人物を入れると自動認識し、顔部分にピントのフレームが。これにはビックリ。ついでに猫の場合も顔を認識してまたビックリ。
・暗所でも撮影可能:肉眼よりも明るく写る。
・再生ボタンが独立:こちらの方式の方が使いやすい。この他、使い勝手をよくするための細かな工夫がいろいろ。

<マイナス印象>
・説明書が無愛想:製品が成熟し、もういちいち説明書を読まずとも操作可能なレベルにまで来たということか。
・パソコンソフトのインストール:いまだにパソコンに画像を取り込むために専用ソフトのインストールが必要。とても入れる気にはなれず。
・円形の操作キーが押しずらい:慣れの問題か?
・連写が遅い:ほぼ一秒間隔。そう使う機能ではないが、これにはガッカリ。
・手ぶれ補正:効いているんだか効いてないんだかよくわからず。やはりブレるものはブレる。
・ピンぼけ:AFの頭が良すぎるのか、時々とんでもないピンぼけ写真に。AF機能の使い分けが必要。

<その他>
・肝心の写りについては、他機種とどこがどう違っているのか、正直言ってよくわからず。とりあえず不満はありません。
・広角28ミリのうまみがいまいち感じられない。同一シチュエーションで、別機種と比較しなければ、素人ではまずほとんど認識できないレベル。
・液晶がデカい:そこまでデカくなくとも(3インチ)、と思うがこれに慣れてしまうと小さな液晶では物足りなくなってしまうのでしょうか。電池の保ちにも影響してそうで心配。
・本体大きさ:もうひとまわり小さくてもいいかも。持ち歩きのことを考えると。
・ここまでくるとシャッタースピードや絞りも設定したくなるが、そこまで求めるのは酷か。

<試し撮り>

・とりあえずモデルとして、居間のソファーでくつろぐちーちゃん(実家猫・15才くらい)を。すごーく嫌そう。


・眠くてもはや逃げる気力もなく、ぐったり。


・階段でお出迎え。猫背。実際はかなり薄暗いが、普通に撮れる。


・ほとんど真っ暗闇でも撮れてしまう。被写体が白いからか。
 

・冬なので私の部屋に避難させている(邪魔な)鉢植え。何気ない写真に見えますが、かなりの試行錯誤を経た一枚です。写真って難しい。

《関連ページ》
キヤノン:IXY DIGITAL 910 IS
http://cweb.canon.jp/camera/ixyd/910is/
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【食】食工房アスコット [洋食@室蘭]

2008年01月05日 22時01分43秒 | 外食記録2007
食工房アスコット [洋食@室蘭][HomePage][食べログ.com]
2007.12.25(火)18:00入店(10回目くらい)
注文 ビール+つまみいろいろ

・近親者が集まり、ささやかなクリスマス会&忘年会をしました。
・工大そばのバス通り沿い、室蘭信金となりの洋食屋。ちょくちょく利用している店です。最近できた気でいましたが、もうかれこれ10年ぐらいにはなるでしょうか。以前は電器店だった建物です。店のホームページの『デカ盛りの部屋』がなかなか強烈です。はじめは空いていましたが、大学の近所なもので顔見知りが続々と入店。
・居酒屋ではなくこのような洋食屋でビールを飲むなんて滅多に無い機会です。


・スモークサーモン 650円:好物その1。おいしかった。


・アスコットサラダ 550円:頼んでみたらでかかった。


・自家製春巻き(2本) 320円:好物その2。洋食屋なのに何故春巻。出てきたものはオーソドックスな春巻きでした。これ用のタレが欲しかった。期待したほどの味ではありませんでした。


・なすのチーズミート 450円:無難な一品。


・キノコオムレツ 480円:中にはキノコがたくさん。キノコ好き(キノコ嫌いにも?)にはたまらない一品。


・スパゲティー キノコの和風スープ仕立て 850円:バター正油味。

・全体的に、正油に手の伸びかかる、『薄い』と感じる一歩手前の味付けです。いずれの料理も水準以上で安定感があり、安心して食べに行ける洋食屋さんです。

   

  


《関連記事》
2007.5.9 美味しいクリームシチュー情報 ~食工房アスコット

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【練】2008年弾き初めとジンギスカン

2008年01月04日 22時06分29秒 | 練習記録
♪カルテット練習 2008.1.3(木)13:30-18:30@Y師匠宅(苫小牧)
曲 ポピュラー物を中心にカルテットいろいろ → ホフマイスターのデュオ → モーツァルトのカルテット

・苫小牧の某社新年会でのお座敷のカルテット練習をY師匠宅で行いました。今年の弾き初めです。
・今回は人員の都合により私はチェロ担当です。メンバーは、Vn1-おざき、Vn2-うし、Va-のぞみ、Vc-ぴかりん。実はVaもVcも全員Vn弾きというメンバーです。数ヶ月、タッチの差で私が最年長の、苫小牧オケの "若手" が揃いました。
・曲目決めを兼ね、とりあえず用意した楽譜を通す。正月中の必死の特訓で臨んだ甲斐あり、どうにかついていく。しかし、細かい音符になるとまだ無理。自分のことで手一杯で、とても他の音を聴く余裕などはありません。しかし、こんな素人奏者が人前で演奏していいのだろうか。こうなってはもうやるしかない。あれこれ弾いた後、15分ぶんの4曲を決定。あとは各自個人練習をして、当日の合わせのみ。
・この練習中、Y師匠が私の楽器ケース(Vn+Va)持っていったかと思うと、破けていた部分を縫い直してくれました。以前、母に「めんどくさい」と匙を投げられた代物です。申し訳ありません。とっても助かります。感謝。師匠にこんなことさせちゃっていいのだろうか。
・お次は、「遊ぼう~♪」と言うY師匠とデュオ曲を。曲は『Hoffmeister 6 Duos op.19 Violine und Viola』の2番まで。程々の難易度で楽しい曲です。
・更にメンバーを加えてモーツァルトのカルテット集より、KV387とKV421を。メンバーはVn1-Y師匠、Vn2-うし&のぞみ、Va-ぴかりん、Vc-Nさん。この曲は初めて弾きましたが、その音楽の密度に圧倒されました。大きな交響曲のたくさんの楽器に振り分けられるべき量の音楽を、たった4つのパートに全て圧縮してねじ込んだかのような密度感。スゲーよ、モーツァルト。
・ちょいちょい休憩入れつつも、結局私だけ最初から最後まで5時間ほど弾いてました。疲れた。
・「夕飯たべていきなさい」とのY師匠のお誘いに、持ち前の付き合いの悪さを発揮し食べずに帰るつもりでいましたが、今年の目標にああ書いた手前思い直し、ごちそうになっていきました。この日は残った四名で新年会のジンギスカ~ン♪ 「いや~~ ビールうまいっ!!」と、車で飲めない私は嫌がらせを受ける。
・ジンギスカンをつつきつつ、まずは先日の室蘭定演のCDを鑑賞。四名とも出演者なので、演奏にあれこれツッコミ。続いて苫小牧定演のDVDを鑑賞。もう既に何の曲を弾いたんだか忘れてしまっている。噂通り画像が鮮明で、どの奏者がどういう動きをしているかが一目瞭然。「ぴかりん、ずれてる」 容赦のないツッコミ。これは怖い!
・おかげさまで、満腹&楽しい弾き初めでした。高感度1点up。

♪本番 某社新年会 2008.1.5(土)夜@グランドホテルニュー王子(関係者のみ)

コメント (2)
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2008年01月04日 19時09分31秒 | 日記2005-10
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2008年 今年の目標

2008年01月03日 21時45分49秒 | 日記2005-10
<2008年 今年の目標>
1.学位(博士)を取る(2年目)
 今年が正念場。3月までにメド。

2.歯医者に行く(3年目)
 痛まぬうちに早く。

3.60Kgまでダイエット(2年目)
 お腹いっぱいまで食べない。ビールを減らす。運動したい……が、そんな暇あるか? 現在66Kg前後。

 ここまでは過去の積み残しの清算。

4.性格改造計画 ~好感度アップ作戦
 「実はいい人だった」、「しゃべってみると面白かった」、「出会った当初のイメージと違った」などなどの言葉をよくいただきます。どうも周りに与える第一印象がかなり悪いらしい。このお陰でかなりの損をしているのではないかとふと思い立ち、もうちょっとどうにかなるように考えようかと思います。まずは問題意識を持つ事。自覚する事。
 具体的に何をどうするかはまだ思い浮かびませんが、さしあたっては「つきあいの悪さ」をもうちょっとどうにかせねば。飲み会などは、「この時間があったら、もっと楽器がさらえる、本を読める、楽譜の整理ができる、ブログ記事が書ける……」という考えが頭に湧いてイライラしてしまい、ゆっくり楽しむ事ができなかったり、また、疲れていたり体調が悪かったりでそれどころではないような状態のことも多いです。心に余裕がないんだなぁ。抱えている仕事量が多すぎる!

結論:『仕事量の削減 → 好感度アップ

ほんまかいな?
コメント (3)
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