北広島弦楽合奏団 第12回定期演奏会
2008.1.14(祝月)14:30開演, 北広島市芸術文化ホール 花ホール, 入場料500円
指揮 島崎洋, パート Viola
【第1部】弦楽合奏、古典と近代の対比!
・W.A.モーツァルト/セレナード第13番ト長調K.525「アイネクライネナハトムジーク」
・L.ヤナーチェク/弦楽のための組曲
【第2部】ストリングスの魅力、再発見!
・映画音楽から「ニューシネマパラダイス」
・シューベルトの歌曲から 「至福」「春の夢」「ます」
・最近のヒット曲から 「千の風になって」
【第3部】大曲に挑戦!
・F.シューベルト作曲 G.マーラー編/弦楽四重奏曲第14番二短調「死と乙女」
アンコール 「千の風になって」(会場の皆さんもご一緒に)
・当日、ホールでのリハは「死と乙女」から。さぁ、はりきっていってみよー! 劇的な冒頭部。そして二小節目の3拍分ある休符部分の残響でゾワゾワっときてしまいました。もちろんいい意味で。やはり普段の練習部屋とは響き方が全く違います。このような素晴らしいホールで弾ける喜びをかみしめつつ、リハをこなす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/2f/52d52e79735214d257a1d50bb22eeb4b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/b9/f329d061f97e3b02a4c9bd9077fd4571.jpg)
・上は会場ロビー付近の写真。曲線の多い造りです。
・昨年の定演は客として聴きました。北広の『定演』で弾くのは初めてかもしれません(その昔、教会で弾いたのは定演だったのかな?)。
・編成は Vn1-7,Vn2-6,Va-5,Vc-4,CB-2 の計24名 +指揮。配置は時計回りに、Vn1-Vc-Va-Vn2、正面後ろにCBの対向配置。管がいないと山台を組まなくてもよく、椅子と譜面台を並べるだけなのでステージ設営が楽チンです。入退場は下手一方からのみ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/7a/fc1d32458b9316b74f22199f333dbe38.jpg)
・写真左から、開場時間まで粘って練習する方々、響き調節用の遮音(吸音)カーテン、下手舞台裏。
・開演前のロビーにて、「あっ、いた!! ぴっかり~~ん!♪」と大声で呼びかけられ、ギョッとする。たまたま受付手伝いに来ていた、メロンオケ以来のUさんでした。最近、私のことを本名ではなく『ぴかりん』で覚えている人が多くなってきている気がします。
・アイネク:弾くのはもう何回目だろう。。。楽譜は悪名高きペータース版を使用。
1楽章 はりつめた空気の中、緊張の第1音。出だしの残響がきれいでした。演奏後、会場より盛大に拍手。
2楽章 問題の出だしは飛び出す人なく無事開始。曲を通じて一番の難所の短調の中間部分。Vn2 と Va の刻みは、最初は気にならない程度の微妙なテンポの揺れだったのがだんだん増幅し、自分の左右でうねりだし、もうだめかというところでどうにか最初のテーマにすべりこむことができました。客席より控え目な拍手。
3楽章 この曲は何度も弾いていますが、2~4楽章をビオラで弾くのは実は初めてかもしれません。楽譜への体の反応の鈍さからそんな気がします。で、体に染み付いた(Vaより一拍早く出る)Vnのタイミングで体が反応し、危うく飛び出すところでした。
4楽章 拍手の間を与えず緊張感を保ったまま4楽章へ。心配だった出だしは、心配する暇もないうちにすんなりと入りました。入ってしまえば後はもうゴールを目指すだけ。個人的演奏不能部分1ヶ所あり。
・ヤナーチェク:終わってみると、一番の問題曲がこれでした。弾いていて「なんか変だなぁ……気のせいか??」とちょっと違和感を感じる箇所がちょこちょこある程度で、大きな破綻は無いと思っていたのですが、直後の休憩や打ち上げでは、この曲についての懺悔がだんとつでした。自分としても怖い個所が多々あり。
・第2部は指揮の島崎洋氏編曲の楽曲による【島崎ワールド】
・ニューシネマ~:映画も曲自体も知らない作品です。曲の全体像がつかみづらかった。
・シューベルト歌曲:三曲のうち「ます」しか知りませんでした。個人的には、演奏する立場から「未完成」と「ザ・グレイト」でかなり印象の悪い作曲家なのですが、このかわいらしい曲調にちょっとイメージが変わりました。他の歌曲も聴いてみたい気持ちになりました。
・曲数が多いため楽譜を探し出すのに手間取り、まだ準備ができないメンバーがいたにもかかわらず、演奏開始してしまう場面あり。
・千の風:いまだにオリジナル(?)の歌を聴いたことがありません。ちょっと前は「冬ソナ」テーマ曲が流行りだったのですが、ものの見事に消えてしまいました。この曲も同じ運命を辿るのでしょうか。アンケートには「オリジナルの歌バージョンよりもよかった」との声も。
・死と乙女:今回の目玉。マーラー編の弦楽合奏版の存在を今回初めて知りました。自分が弾くことになるとは夢にも思わなかった憧れの曲です。ここまでで既に演奏会は1時間以上経過。40分を超える大曲に果たして集中力は続くのか。
1楽章 「あれ!? もう終わり?」と、終わるのが早かった。集中したいい演奏だったと思います。練習も含め、一番の出来。
2楽章 後から思えば、出だし部分の2拍の間でのミュートの脱着はそもそも無茶な話で、それに伴うノイズも発生するので、1小節早く切り上げる人と、次の1小節を弾かない人の二組に分けて、ゆっくり静かにミュートの付け外しをした方が良かったかもしれません。終わりごろで疲れのピーク。左腕が重い~~ この楽章は長かった。
3楽章 繰り返しでは迷子にならずに無事クリア。
4楽章 やっっと最終楽章。めくってもめくっても無くならない楽譜。この楽章は長かった。途中、ある奏者が楽譜を取り落とすアクシデントあり。復帰までに楽譜1ページ分くらいかかり、ドキドキハラハラ。最後のPrestissimoは熱かった。
お客さんのアンケートによると、(意外にも?)この曲が一番評判が良かったようです。もちろん反省点は多々ありますが、このような難曲をよくぞ演奏したものだと思います。「この曲に一年かけた」という言葉も聞きましたが、団員の皆様には並々ならぬ苦労があったことでしょう。貴重な経験をさせていただき、感謝!
・アンコール千の風:アンコール用の曲は用意せず、千の風をもう一度。プログラムに歌詞を載せておき、お客さんにも歌っていただこうという趣向です。ステージ上からはかすかに聴こえる程度の歌声はありました。
・終演まで休憩含め約2時間半かかりました。弾く方だけでなく、聴いている方も大変だったかもしれません。
・コンミス様は昨年の雪辱を果たし、見事最後まで集中力をキープ! いろいろと大変な最中、おつかれさまでした。
・各パートあちこち小事故あったようですが、我がVaパートはほとんど無事故でした。過去何度か客席から聴いた経験から、「このホールはVaがやたら聴こえない」印象があったので、かなり意識して出すべきところは出すようにしました(もちろん、ひっこめるところはひっこめて)。その結果、お隣のVn2の方々より、「隣からビオラの音がガンガン聴こえてきて気持ちいい」、「よく鳴るねぇ。チェロよりデカいんじゃない?」などなどお褒めの言葉(苦情?)が。
・時間があったので、高感度アップのため(?)珍しく打ち上げにも参加。お約束の一人一言で印象に残ったのは、「「死と乙女」や「春の夢」の演奏は曲想とちょっと違うのではないか(暗く憂いを含むべき曲をノーテンキに演奏)」という言葉。楽譜を追うのに手一杯でそこまでの余裕がなかったというのが実情ですが、今後考慮に入れるべき大事な課題だと思います。また、個人的には「ぴかりんがどんな記事を書くのか楽しみだ」、「悪口書くんじゃないぞ~(脅し)」などの言葉をいただきました。「読まれている」と思うとプレッシャーを感じてしまいますね。たいしたことは書けませんでしたが、こんなもんでいかがでしょうか。
・客数約230名[公式発表]:目測では6割の入りの300くらいだったのですが。目標だった300には残念ながら届かず。オケ関係の知人がチラホラ。はやり「死と乙女」には興味津々で、「勉強になりました」と満足していただけたようです。
2008.1.14(祝月)14:30開演, 北広島市芸術文化ホール 花ホール, 入場料500円
指揮 島崎洋, パート Viola
【第1部】弦楽合奏、古典と近代の対比!
・W.A.モーツァルト/セレナード第13番ト長調K.525「アイネクライネナハトムジーク」
・L.ヤナーチェク/弦楽のための組曲
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・映画音楽から「ニューシネマパラダイス」
・シューベルトの歌曲から 「至福」「春の夢」「ます」
・最近のヒット曲から 「千の風になって」
【第3部】大曲に挑戦!
・F.シューベルト作曲 G.マーラー編/弦楽四重奏曲第14番二短調「死と乙女」
アンコール 「千の風になって」(会場の皆さんもご一緒に)
・当日、ホールでのリハは「死と乙女」から。さぁ、はりきっていってみよー! 劇的な冒頭部。そして二小節目の3拍分ある休符部分の残響でゾワゾワっときてしまいました。もちろんいい意味で。やはり普段の練習部屋とは響き方が全く違います。このような素晴らしいホールで弾ける喜びをかみしめつつ、リハをこなす。
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・上は会場ロビー付近の写真。曲線の多い造りです。
・昨年の定演は客として聴きました。北広の『定演』で弾くのは初めてかもしれません(その昔、教会で弾いたのは定演だったのかな?)。
・編成は Vn1-7,Vn2-6,Va-5,Vc-4,CB-2 の計24名 +指揮。配置は時計回りに、Vn1-Vc-Va-Vn2、正面後ろにCBの対向配置。管がいないと山台を組まなくてもよく、椅子と譜面台を並べるだけなのでステージ設営が楽チンです。入退場は下手一方からのみ。
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・写真左から、開場時間まで粘って練習する方々、響き調節用の遮音(吸音)カーテン、下手舞台裏。
・開演前のロビーにて、「あっ、いた!! ぴっかり~~ん!♪」と大声で呼びかけられ、ギョッとする。たまたま受付手伝いに来ていた、メロンオケ以来のUさんでした。最近、私のことを本名ではなく『ぴかりん』で覚えている人が多くなってきている気がします。
・アイネク:弾くのはもう何回目だろう。。。楽譜は悪名高きペータース版を使用。
1楽章 はりつめた空気の中、緊張の第1音。出だしの残響がきれいでした。演奏後、会場より盛大に拍手。
2楽章 問題の出だしは飛び出す人なく無事開始。曲を通じて一番の難所の短調の中間部分。Vn2 と Va の刻みは、最初は気にならない程度の微妙なテンポの揺れだったのがだんだん増幅し、自分の左右でうねりだし、もうだめかというところでどうにか最初のテーマにすべりこむことができました。客席より控え目な拍手。
3楽章 この曲は何度も弾いていますが、2~4楽章をビオラで弾くのは実は初めてかもしれません。楽譜への体の反応の鈍さからそんな気がします。で、体に染み付いた(Vaより一拍早く出る)Vnのタイミングで体が反応し、危うく飛び出すところでした。
4楽章 拍手の間を与えず緊張感を保ったまま4楽章へ。心配だった出だしは、心配する暇もないうちにすんなりと入りました。入ってしまえば後はもうゴールを目指すだけ。個人的演奏不能部分1ヶ所あり。
・ヤナーチェク:終わってみると、一番の問題曲がこれでした。弾いていて「なんか変だなぁ……気のせいか??」とちょっと違和感を感じる箇所がちょこちょこある程度で、大きな破綻は無いと思っていたのですが、直後の休憩や打ち上げでは、この曲についての懺悔がだんとつでした。自分としても怖い個所が多々あり。
・第2部は指揮の島崎洋氏編曲の楽曲による【島崎ワールド】
・ニューシネマ~:映画も曲自体も知らない作品です。曲の全体像がつかみづらかった。
・シューベルト歌曲:三曲のうち「ます」しか知りませんでした。個人的には、演奏する立場から「未完成」と「ザ・グレイト」でかなり印象の悪い作曲家なのですが、このかわいらしい曲調にちょっとイメージが変わりました。他の歌曲も聴いてみたい気持ちになりました。
・曲数が多いため楽譜を探し出すのに手間取り、まだ準備ができないメンバーがいたにもかかわらず、演奏開始してしまう場面あり。
・千の風:いまだにオリジナル(?)の歌を聴いたことがありません。ちょっと前は「冬ソナ」テーマ曲が流行りだったのですが、ものの見事に消えてしまいました。この曲も同じ運命を辿るのでしょうか。アンケートには「オリジナルの歌バージョンよりもよかった」との声も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/0c/739c188ee1a805ee24a54c117d78f5fb.jpg)
1楽章 「あれ!? もう終わり?」と、終わるのが早かった。集中したいい演奏だったと思います。練習も含め、一番の出来。
2楽章 後から思えば、出だし部分の2拍の間でのミュートの脱着はそもそも無茶な話で、それに伴うノイズも発生するので、1小節早く切り上げる人と、次の1小節を弾かない人の二組に分けて、ゆっくり静かにミュートの付け外しをした方が良かったかもしれません。終わりごろで疲れのピーク。左腕が重い~~ この楽章は長かった。
3楽章 繰り返しでは迷子にならずに無事クリア。
4楽章 やっっと最終楽章。めくってもめくっても無くならない楽譜。この楽章は長かった。途中、ある奏者が楽譜を取り落とすアクシデントあり。復帰までに楽譜1ページ分くらいかかり、ドキドキハラハラ。最後のPrestissimoは熱かった。
お客さんのアンケートによると、(意外にも?)この曲が一番評判が良かったようです。もちろん反省点は多々ありますが、このような難曲をよくぞ演奏したものだと思います。「この曲に一年かけた」という言葉も聞きましたが、団員の皆様には並々ならぬ苦労があったことでしょう。貴重な経験をさせていただき、感謝!
・アンコール千の風:アンコール用の曲は用意せず、千の風をもう一度。プログラムに歌詞を載せておき、お客さんにも歌っていただこうという趣向です。ステージ上からはかすかに聴こえる程度の歌声はありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/19/e55b3d7127c1b260ff9bf8e73a157bfd.jpg)
・コンミス様は昨年の雪辱を果たし、見事最後まで集中力をキープ! いろいろと大変な最中、おつかれさまでした。
・各パートあちこち小事故あったようですが、我がVaパートはほとんど無事故でした。過去何度か客席から聴いた経験から、「このホールはVaがやたら聴こえない」印象があったので、かなり意識して出すべきところは出すようにしました(もちろん、ひっこめるところはひっこめて)。その結果、お隣のVn2の方々より、「隣からビオラの音がガンガン聴こえてきて気持ちいい」、「よく鳴るねぇ。チェロよりデカいんじゃない?」などなどお褒めの言葉(苦情?)が。
・時間があったので、高感度アップのため(?)珍しく打ち上げにも参加。お約束の一人一言で印象に残ったのは、「「死と乙女」や「春の夢」の演奏は曲想とちょっと違うのではないか(暗く憂いを含むべき曲をノーテンキに演奏)」という言葉。楽譜を追うのに手一杯でそこまでの余裕がなかったというのが実情ですが、今後考慮に入れるべき大事な課題だと思います。また、個人的には「ぴかりんがどんな記事を書くのか楽しみだ」、「悪口書くんじゃないぞ~(脅し)」などの言葉をいただきました。「読まれている」と思うとプレッシャーを感じてしまいますね。たいしたことは書けませんでしたが、こんなもんでいかがでしょうか。
・客数約230名[公式発表]:目測では6割の入りの300くらいだったのですが。目標だった300には残念ながら届かず。オケ関係の知人がチラホラ。はやり「死と乙女」には興味津々で、「勉強になりました」と満足していただけたようです。