アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

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体幹を強くする…♪

2015-08-05 08:32:44 | Weblog
はい、それじゃ仰向けになって腹斜筋強化のエクササイズしましょう
一度しっかり息を吐ききってお腹をくぼませたら、腿を垂直に、膝下は床と平行に。
息を吸って、ゆっくり吐きながら4カウントで右に倒す→4カウント静止→息を吸いながら4カウントで戻る→4カウントで左に→4カウント静止→4カウントで戻る→…………
これを1セット10回。
1分ほど休憩してからもう1セット。
「ねぇ、体幹強化とか体幹トレーニングとか、よく耳にするでしょ」
「聞きますねぇ。でも体幹体幹って言いだしたの、最近の、ここ数年のことですよね」
「うん。なんかひとつの流行みたいに誰でも体幹、体幹っていってるの」
「ほんと、そうですよね。ブームみたいに」
「それで、“体幹鍛えなくっちゃ”って安直にシット・アップなんかやっちゃって、結果“猫背”になるとかさ」
「ちゃんと分かってやらないと、無意味ですよね」
うん、そうなんだよ。
バレエ教師でありスタイル・メイクやアンチエイジングのクラスも開いているから、情報も集めるし自分の身体で試してもみる。
そうすると、必ずひとつのことに行き着く。それは
バー・レッスンこそ最良最善の体幹トレーニングである
ってこと。
体幹がウニョウニョしていては片脚で立ってはいられない。仮に立っていられたとしても美しくない。
体幹がグニャグニャでは脚は上がらない。仮に上げられたとしても美しくない。
体幹がヘロヘロではピルエット(回転技)は回れない。仮に回れたとしても美しくも正確でもない。
体幹がヨレヨレではグラン・ジャンプは跳べない。仮に跳べたとしても…ま、跳べないだろうな。
と体幹が弱いとバレエの動きは出来ないわけ。
まして女性はポワントで動かなければならないから、体幹が弱いんでは脚や足を傷めてしまう。
そうならないために、グラン・プリエからはじまってグラン・バットマンにいたるエクササイズが組み立てられているの。
動作脚を動かすときに骨盤が軸脚のほうにズレてはいけません。
動作脚の勢いに負けて骨盤が動作脚のほうにズレてはいけません。
骨盤が前傾してお尻を突き出してはいけません。
上体を倒す時に背中が丸くなってはいけません。
それから、それから、それから…と数えきれないほどの注意点・重要ポイントがある。
それらのポイントに沿って姿勢を修正したり矯正したりしながら動ける身体・踊れる身体を作り上げていく。
ただシンプルに正しい姿勢でまっすぐに立っているだけでも体幹の筋肉群はめまぐるしく働いているから、強化の効果がある
といわれる。
バレエの場合、体幹は真っ直ぐシンプルに支えたまま、脚を上げたり回ったり跳んだり、さらには空中で回転までするわけだから、本当に体幹が強くないと出来ないことばかりなのよね。
バレエは美しい舞踊であり舞台芸術です。
その美しい動きを生み出し支えるレッスンは、バレエをしない人にとっても
人類が生み出した最強のエクササイズ
でもあると私は思っています。
「あぁぁ~、それ、すっごくよく分かる、そうですよねぇ
そんなわけでスタイル・メイクでもアンチエイジングでもバー・レッスンをアレンジしたメニューを採り入れているのです
コメント
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