アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

解放感…♪

2015-08-14 10:49:10 | Weblog
火曜日のスタイル・メイク・エクササイズの終盤で、上手に“鷹のポーズ”をきめたメグちゃん
「でも、ヨガってもともとはダイエットのため、とかじゃないんでしょ?」
うん、その通り。
もともとは修行者がより良い瞑想状態に入るため、瞑想状態を維持するために行ったものなの。
いろんな流派があるしね。
ただそれが近現代になってから、心身の健康に益するということも分かってきて、それで普及するようになったみたい。
「へぇぇ、そうなんだぁぁ」
だからホット・ヨガみたいに、ばんばん汗をかくほどハードにやって身体を絞りましょう、っていうのは最近の発想だね。
ああいうのはヨガのポーズを参照したエクササイズであって、厳密にはヨガではないと思うわよ。
「そうかぁぁ、瞑想かぁ…。バー・レッスンってそういう面がありますよね
ほほ…、わかる?感じる?
「こう自分の身体の動きに注意していると余計なことを考えなくなるというか、日常を離れていくというか、そういう時がある」
うん、うん。
そうだね、そうだね。
自分の身体の中に意識が向いていき、次第に雑念が消えていく、そんな感じね。
しっかりとした重量のある自分の身体。
脚でも腕でもトルソーでも、それぞれの筋肉の重さがはじめはちゃんと分かっている。
脚をどう動かそうか、どうコントロールしようか、これでいいのか、もっとなんとかならないか…、ずっと意識を向け続ける。
そのうちに、意識が身体の内側に入り込んでいく。
深いところへ、深いところへと入り込んでいく。
身体が少しずつ軽くなっていき、いつか重さを感じなくなる瞬間がくる。
そして、ふと、何も考えていない自分に気付く。
バー・レッスンをしていると、そういうことがあるわね。
まだ教師になる前のことだけど…。
1番ポジシオン・ドゥミ・ポワントでの静止、アームスはアン・オー。
音楽の余韻が消えるまでバランスをコントロールし続ける…、上へ…、上へ…。
「あぁ、宙に浮けるなぁ…
そう感じた。
ニーチェの言う重力の魔から解き放たれた一瞬だった。
コメント
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