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バレエの基本の基の《基》かな…♪

2021-06-12 09:36:24 | Weblog
週1回の決まった時間枠の中で詳細な説明に時間を割くことはなかなか出来ないものなんですよね。
キッズやジュニアの場合は、何度でも丁寧に諦めることなく言葉をかけていれば本能の部分で色々な事を習得していくように思います。
先日の≪リナの時間≫のとき、幼かった彼女にどんなふうに説明していたかと昔話になったんですけどね、
「教わってる身で言うのもなんだけど、3歳半なんて言葉もまだ分かんないような小さい子にセンセェはよく教えられたなぁって今でも思う
そりゃぁ、大人に対して使う言葉とは違う、小さい子でもイメージ出来る言葉に置き換えていたからよ。
大人の場合は初めにきちんと理屈を説明した方が、進歩が早いし悪い癖がつくことも少ないと私は考えています。
というわけで、大人になってから初めてバレエを始めましたという方のために、基本の基の《基》を少しだけ。
まず足のポジシオン
1番:カカトとカカトをくっつけて両膝と爪先を可能な限り外に向けます。足裏をバランス良く床に付けて膝をきちんと伸ばし、骨盤が前傾しないで立っていられることが大事
2番:1番ポジシオンの足の向きを守って、カカトの間を足1つ半離します
4番:両膝と爪先の向きは変えずに、片方の足をもう一方の足の1足分前に置き、両足に均等に体重を載せます
5番:両膝と爪先の向きは変えずに後ろ側の足の親指部分に前側の足のカカトをくっつけます
さらに後ろ側の足のカカト部分に前側の足の小指をくっつけて両足をピッタリ重ねるのは理想形あるいは最終進化形なので、無理はしないこと
3番:後ろ側の足の土踏まず部分に前側の足のカカトをくっつけますが、“失敗した5番ポジシオン”のように見えるので現代ではほとんど使いません
プリエのこと
骨盤を前傾させたりお辞儀のように上体を倒したりすることなく、トルソーを真っ直ぐ立てたまま両膝を外に向かって曲げていきます、そしてこれ以上トルソーを下げたらカカトが床を離れてしまうという限界のところがドゥミ・プリエ、そのドゥミ・プリエを超えて必要最小限にカカトを上げた深いプリエがグラン・プリエ
2番ポジシオンだけはグラン・プリエでも足裏を床に付けたままです
脚のこと
片方の脚を軸脚としてもう片方の脚を動作脚とします。動作脚の足首を伸ばして爪先を前・横・後ろに置いたとき、さらには爪先を床から離したとき、膝が曲がることはありません
膝を曲げるのは、プリエのとき、ク・ドゥ・ピエやルティレ、そのパッセやデヴロッペのとき、アティチュードのときだけです。
幼い頃のリナをはじめ、キッズには
「針の脚、ピンっ
と教えてました
立つ高さ、立ち方のこと
足のポジシオンがどれであれ、足裏を床に付けて立っている状態がア・テール
カカトを上げて足指の裏だけで立っている状態(=背伸び)がドゥミ・ポワント
ドゥミ・プリエをしてその反動でドゥミ・ポワントに立つ立ち方がルルヴェ
ア・テールからドゥミ・プリエを使わずにドゥミ・ポワントに立ち上がるのがエルヴェ
軸脚のドゥミ・プリエからその反動を利用して膝と足首を伸ばし切った動作脚に立ち上がるのがピケ
ま、取り敢えずはこんなところでしょうか。
少しだけ、と言った割には結構なヴォリュームになっちゃいました。
また、いずれ、少しずつね
コメント
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