アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

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やっぱり基本の≪基≫よね…♪

2021-06-20 08:49:03 | Weblog
一昨日の金曜日、21:00~NHK Eテレ『にっぽんの芸能』は故七世中村芝翫丈の特集でした。
よくも残ってたなというかさすがNHKというべきか、幼い芝翫丈(当時は児太郎かな)が踊りの稽古をしている様子が映っているモノクロのフィルムや、古い物から最晩年の舞台の録画など映像をとおしてその生涯を辿る内容でした。
いわずと知れた成駒屋の系譜で故六代目歌右衛門丈の甥御。
幼い頃にお父上が早逝され、続いて祖父である五代目歌右衛門も他界されたため、故六代目菊五郎のもとで修業することになったのだそうです。
私がハッとしたのは六代目の教えで、文字を書く練習をする幼い芝翫丈に
升いっぱいにきちんと書きなよ、はじめっから崩して書くことを覚えちまうと誰も読めねぇ字を書くようになっちまうぜ
と仰ったんだそうです。
“升いっぱいにきちんと”つまり、まずは“型どおりにきちんと”ってことですよね。
そのことから故十八代目中村勘三郎丈がお父上から教えられたこと、というのを思い出しました。
十七代目は十八代目に
芝居も踊りも型をしっかりやりな、型がしっかり身についてるからこそそれを破れば“型破り”んなる。型もねぇのに崩れたことすんのは“型なし”ってぇんだ
というようなことを仰ったって何かで読んだことがあるんです。
“型”つまり基本を大事に、基本をしっかりってことですよね
それは歌舞伎や日本舞踊に限らずバレエでも当てはまること。
1番~5番までの足のポジシオンとプリエがあり、ルルヴェはルルヴェ、ピケはピケであり、アームスのポジシオンがあり、アン・ドゥオールとアン・ドゥダーンがあり、etc.etc.
まずは基本の≪基≫を丁寧に、それに尽きると思っています





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