アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

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再読して感動は再び三度…♪

2021-06-21 08:45:40 | Weblog
今村翔吾著『襲大鳳 上・下 羽州ぼろ鳶組10・11』『黄金雛 羽州ぼろ鳶組 零』とを久しぶりに再読しました。
『襲大鳳』は『黄金雛』から18年後が物語の舞台。
“黄金の世代“と呼ばれて将来を嘱望された若火消たちも、今は錚々たる火消の雄となっていることはシリーズ第1作から見てきた通り
尾張藩上屋敷で出火、でも何かが普通の火事と違っている。
何かが違う、そして何かの気配を感じる、そこで源吾さんたちはある仮説を導き出すの。
そうなると決断も行動も早い。
源吾さんの発案で勘九郎さんを発起人として火消連合が結成されるんだけど、それは18年前のあの時と同じ。
申し合わせた趣旨も同じ、
二十歳以下の若い火消を現場に出すな
ということ。
18年前、“黄金の世代”をはじめとする若火消たちを守らんとした、その父上たちと同じ考えのもとに同じ申し合わせをしたわけ。
でもあの時の源吾さんたちが“はい、そうですか”と大人しく言うこと聞くわけなかったじゃない。
今回もあの時と同じよ。
慎太郎、藍助、慶次という若火消がかつての源吾さんたちのように…
丁寧に読み進めていくと
お、およぉぉぉ…
ほほぉぉぉ…
って気が付くセリフがいくつかある。
物語は若火消の活躍によって、また源吾さんの奮闘によって、悲しいけれども穏やかな結末を迎えます。
『襲大鳳』と『黄金雛』は1つの輪のようなもので、一方を読むともう一方も読みたくなる、なんとも楽しい連鎖を生んでくれてます
コメント
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