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レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

久しぶりに再読…♪

2021-06-13 09:15:45 | Weblog
文庫本の新刊が出て買ってきたのは昨年末だった。
一読して思ったのは
これから拾楽さんに降りかかる災難、拾楽さんを中心にして巻き起こる事件の序章って感じだなぁ…
いや、序章は序章だけど、“これこれこういうことを目論んでますよ”“こうなることを目指していろいろ仕掛けますよ”ってことが初っ端から明かされているわけだから心配だなぁ、と続編が気になるんです。
『鯖猫長屋 ふしぎ草紙(九)』
まずは、前(八)巻で事件に巻き込まれた太市少年の心の傷を心配して様子を見に深川まで出かけてみると、そこには今後の物語で拾楽さんと暗闘を展開するであろう人物が早々と姿を見せている
つぎに、役者になるといって家出した北町奉行所同心の長男が、役者をクビになって鯖猫長屋で厄介になることに。その役者崩れの亀次さんにはなぁんと座敷童 が引っ付いている、と
亀次こと堺定之進は腹違いの弟に家督を譲ろうと家を出たんだけど、事の発端がなんだったのかがはっきりすると、腹違いとはいえ元々仲の良い兄弟だから亀次は定之進に戻り家に戻っていく。
発端になった出来事の疑念を晴らすため妹の文香さんが活躍するんだけど、まぁ小気味のいいお嬢さんだこと
で、問題は拾楽さんの敵になりそうな人物のことです。
表向きは蘭方医杉野英徳と名乗っているけど、ニキの御隠居の見立てでは大盗鯰甚右衛門であるらしく、ただ、そうと見当をつけていながら太市のために、まずは蘭方医の腕を利用するというご隠居のある種の凄味。
拾楽さんはニキの旦那の見立てを聞いて、さらには自分の過去の生業からくる勘で英徳=甚右衛門と確信しているし、その狙いが自分だということにも気が付いていてかなり警戒しているけど、杉野英徳こと鯰甚右衛門は鯖猫長屋の店子たちの信用も得てしまうのよね
さてさてさて、どうなりますことやら。
いまのところ甚右衛門の目論見は分かっているけど、そこには陰湿な暗さとか生臭さとか薄汚さとかが感じられない。
なんていえばいいんでしょう…、そうねぇ…、脚本を書けて演出も出来る名優が、今は表舞台に出て来ることのない知る人ぞ知る名優と共演したいじゃないか、そうなりゃ良い芝居が出来るじゃないかと目論んで、どうやってスカウトしようかと画策してる感じ…ってところかなぁ…
どうであれ甚右衛門は盗人、なにかで拾楽さんがよろめいたとしても、おそらくサバが許さないとは思うけどね



コメント
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