人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

原子力に関する二重のウソ・・・「バカ」を装うマスコミ

2012-03-02 08:24:00 | 福島原発事故
 


■ TVも新聞も無い生活 ■


先日テレビに八つ当たりして壊してしまったので、
我が家は新年からテレビの無い生活が続いています。
新聞も昨年、読んでいると腹立たしくなるので止めてしまったので、
現在我が家は情報遮断地域です。

子供が学校に行くまでは、天気予報とか占いが見たい様で、
食卓の隅に置かれた携帯でワンセグを見ていますが、
誰かが動くと、映像が止まってしまいます。

なんだかTVが普及した当初の様な暮らしになりましたが、
家の中が静かになるかと思いきや、
息子がヘッドホンをして、何やら変な歌を歌っているので、
むしろ以前よりも騒がしい気もしています。

こうして日々ブログに書くネタがあると言う事は、
TVも新聞も必要が無いという事を改めて思い知らされます。

それでも、女占い師がどうだとか、福山君が誰と付き合っているだとか、
どこかで殺人事件があったとか、
ラジオを聴いていれば、イヤでも耳に入ってきます。

どうも現代社会は情報の押し売り状態の様です。

■ 報道各社は原子炉建屋の破壊状況は知っていた? ■

阿修羅に「地震直後に、福島第一原発では配管断裂が発生していた」との
TVの報道が紹介されていまいした。

福島第一原発 作業員の証言 : 「生蒸気だ! 主蒸気系が壊れている。もうこの原発は終わったな。東電は終わりだ」

http://www.asyura2.com/12/genpatu21/msg/482.html

古館一郎を5分以上見ていると不機嫌になるので、
全ては見ていませんが、この報道で気になる点があります。

「マスコミは本当に事実を知らなかったのか?」

福島原発事故直後、マスコミ各社は原発作業員にインタビューをしています。
その中には「一号機の下で作業をしていたら、上から水が降ってきた」
などという証言も3月の事故直後には報道されていました。

原発の報道は、最初から矛盾だらけでしたから、
私は事故直後から、報道は一切信用していませんでした。

ただ、記者会見などで東電の発表する数値に、
真相の断片が隠されていると思い、
それらを検証する事で、原子炉内部がどうなっているのか、
いろいろと妄想していました。

配管破断による冷却材喪失は、最初に疑った事柄です。


原発事故・・・暑い夏が訪れる
2011.03.16 「人力でGO」 より
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20110316/archive

福島原発は原子力塩田となったのか?・・・矛盾するデータの意味するもの
2011.03.24 「人力でGO」 より
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20110324/archive

しかし、これは私だけが疑ったのでは無く、
普通に考えれば、原発で一番損傷し易い場所が「配管」だという事は、
プラント設計者ならば、誰でも思い当たる事です。

当然、原発設計の技術者や大学の研究者、
そして放送局や新聞の科学部の記者でも当然思い付きます。

報道関係では、原発から非難した作業員の証言が多数取れていたはずです。
彼らは当時から、原発内部が破壊され、
配管やコンクリート片が落下した様を証言していたはずです。

ですから報道各社が、原発内部の状況を知らなかったとはとても思えません。

■ 今になって鬼の首を取った様に報道する姿がキモチ悪い ■

私がテレビを見ていてキモチワルイと感じるのは、
今頃になって鬼の首を取った様に、政府や東電の責任を追求する姿勢です。

政府の政策を批判するならば、事故直後から「配管破断の可能性」や
「SPEEDIの情報隠蔽」を追求すればよいのです。

福島原発直後、被害状況を最も正確に把握し予測していたのは
意外にも2chでした。
「物理板」のやり取りは、専門的で参考になりましたが、
専門家ならば、凡その状況が掴めていた事の裏づけにもなります。

■ 「報道 VS 権力」という虚構 ■

小沢問題にしても、消費税問題にしても、
報道は権力に抵抗している素振りを示します。

しかし、実際には「報道して良い事」しか報道していません。

もう少し突っ込んだ見方をすれば、
「政府に不都合な報道」は、裏を返せば「日本の国益を守る」報道だったりします。
例えば、アメリカにとって都合の良い政権は、メディアによって葬り去られます。

原発事故でも、ほとぼりが冷めた頃に「配管断裂」が報道され、
徐々に「原発は巨大地震で壊れるものだ」という刷り込みをしている様に見えます。

■ 今後解禁されるのは、「放射線は怖くない」という事実 ■

週間ポストが、「反原発のウソ」を報道し始めた様です。
バズビーの詐欺行為にも触れ、とうとう雑誌メディアの中から
「放射線は危険」という常識を疑う報道が現れて来ました。

これは、アドバルーンの様な記事でしょう。
これで、世間の反応を探りながら、
徐々に、大手メディアも「放射線の危険性を疑う」報道に舵を切るかも知れません。

現在、日本にとって最も国益を削ぐのは
「危険でも無い微量に放射線を、危険と煽りたてる事」です。

ただ、事故直後には強制的な処置も必要でしたから、
国もある程度、「放射線は危険」としなければ、非難などの住民が納得しません。
さらに、「放射線は安全」などと国が言ったら、国民は暴動を起したかも知れません。

しかし、現在であるならば、「放射線の真実」が明らかになっても
感情的は反応は起こりにくいと判断したのでしょう。

最初は週刊誌が勝手に報道を始めた体裁を取りながら、
徐々に国民に「放射線の真実」をリークしてゆくのかも知れません。

アメリカに怒られたら、「メディアが勝手に書いている事だ」で逃げられます。

■ キモチワルイけれども効果的な日本の構造 ■

日本人は本音と建前を上手く使い分けます。

欧米人のダブルスタンダードは、
相反する状況を解決しないまま、
立場と状況に応じてAと言ったりBと言い切ってみせますが、
日本人の場合、白黒付けづに両方の立場を両立させます。

これは欧米人からすれば、かなり厄介な民族です。

とりあえず約束は守られているし、
約束も実行されている様に見えるのに、
結果は間逆になったりします。


こうして、政治家とマスコミと官僚が一体となって
日本の利権を守ってきたのでしょう。

ですから報道が本当の事を言わなくても、
別に目くじらを立てる事は無いのです。
それこそ「大人気ない」と行為かも知れません。

しかし、「キモチワルイ」事は事実なので、
テレビや新聞を見たくないという気持ちにさせるのでしょう。

報道を裏から眺めると、「大人の事情」で塗り固められています。
多分、報道関係の若手の記者さん達は、
「大人の事情」に阻まれて悶々とする日々でしょう。

しかし、ネットが無責任メディアである事に対して、
報道機関はやはり国民に対して責任を負っています。

福島原発直後に、事故の真相を報道して、
国家をパニックに陥れる事は、やはりメディアの責任として避けるべきです。
彼らがその決断をする過程においては、「放射線の安全性」についての
情報共有もされていたであろう事は、想像に難くありません。


本日も非常識な妄想が暴走してしまいました。