人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

株価は「期待」で上昇する・・・偽りの統計でも期待は作れる

2012-03-14 15:21:00 | 時事/金融危機
 

■ 米銀のストレステストの信憑性? ■

米銀のストレステストがどの様なものか・・・。

日本のバブル崩壊後、大蔵省は各行に監査に入り、
金庫の中から、それこそパンツの中までも、
不良債権が隠されていないか徹底的に洗い出したと言います。

一方、リーマンショック後の米銀行のストレステストは、
係官が近くの喫茶店でお茶をしていて、
銀行内に足を踏み入れる事もなかったとの噂がネットには流れています。

信憑性はいか程か判断しかねますが、
はたして今回の米銀のストレステストの信憑性はいか程か?

■ シティーバンクが生贄になった・・・ ■

4つの金融機関を除いて、問題無しとされましたが、
問題アリとされたのは、なんとシティーバンク。

ここらへんはウラの事情を思わず探りたくなりますが、
とりあえず生贄を捧げる事で、
ストレステストに信憑性があるように見えて来るから不思議です。

一番健全だったのはニューヨーク・メロン銀行ですが、
こちらは昨年、マイナス金利まで実施して、
自己資本比率の積み増しを行っていたので、努力の結果とも言えます。

■ 株は「期待」で買われ、「実績」で売られる ■

米銀のストレステストの結果を受けてダウが1万3千ドル代を回復しています。
日本でいえば、ご祝儀相場といった所でしょうか。

とにかく、過剰に供給された資金は、
少しでも「明るいニュース」に飢えています。
どうせ泡銭ですから、リスクなど気にせずに「イケイケ、ドンドン」状態です。


とにかく早い者勝ち。
ちょっとでも明るい兆しを感じたら、とにかく買い。
そして、ちょっとでも危険を感じたら、とにかく売る。
まさに「期待」で買って、「実績」で売られる状態。

それで実体経済が回復すれば御の字なのですが、
こちらは「期待」で下手に動くと火傷をするので、
積極的な投資にはなかなか発展しません。

むしろ日本などは、電気関係の決算が明るみに出るにつれて、
悲観ムードが広がってゆくでしょう。


■ バーチャルのお祭り ■

「お金」自体がバーチャルな存在なので当た前とも言えますが、
昨年末から実体経済と金融世界の乖離が極端に広がっています。

金融界は、自分達に都合の悪い情報は、「完全無視」を決めた様です。
バーチャルの世界はどんなに盛り上がろうと、
コンセントを抜けば、一瞬で消えて無くなります。

今、バーチャルワールドにパワーを供給しているのは、
日米欧の中央銀行マネーです。

こんな状態は長続きするはずもありませんから、
私は、液晶スクリーンの中で繰り広げられる茶番劇を
なんだか白けた気持ちで眺めています。

でも、余分なお金があるならば、
やはりバーチャルの世界でひと稼ぎしたくなるのでしょう・・・。


人力でGOを信じるな・・・・すみません、間違えました。

2012-03-14 05:13:00 | 時事/金融危機
 



■ 慣れない事はすべきでは無い ■

先日、FRBの16兆ドル銀行融資問題を追及する記事を書きましたが、
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20120308/archive
(下の記事)

アメリカのマネタリーベースの桁を一桁間違えていました。

16兆ドル融資されたのだから、
10兆ドル規模でマネタリーベースが増加するという
先入観でを持ってグラフを見てしまったので、
”billions dollar” の換算を間違えてしまいました。

”billions dollar”は「億ドル」ですから、
グラフで上昇している数値は1千億ドル程度、
要は1兆ドルでした。(800兆円)




修正

”billions dollar”は「10億ドル」ですから、
2008年から2010年に掛けてアメリカのマネタリーベースの増加分は
およそ1000(billions dollar)= 1兆ドル = 約800兆円。80兆円
(100円換算のクセが抜けずに0を二つ付けてしまいました)

修正終わり

QE1,QE2で放出されたドルが2.3兆ドルですから、
マネタリーベースの増加は、これを反映したものだと言えます。

どうもお騒がせしました。

■ FRBの銀行融資はマネタリーベースから除外される ■

グッチーさんのブログのコメント欄で勉強させていただきましたが、
マネタリーベースM2には、FRBから銀行への融資も含まれないそうです。

様は中央銀行から銀行に貸し出されて「ブタ積み」されている資金は
マネタリーベースに寄与しないのですね。

■ 16兆ドルは「のべ」貸し出し額で、返済もされている ■

16兆ドルという貸し出し規模自体に誇張もある様です。

FRBから銀行に貸し出される資金の多くが短期融資です。
これは直ぐに返済されるので、
1年という単位では何回も貸し借りが起こります。

これを「のべ」で計算すると16兆ドルになるそうで、
実質は1兆ドル規模の資金供給だった様です。

確かにBloomergの記事の後半に
「1兆ドル」という様な数字が書かれていました。

ただこの1兆ドルもFRBのバランスシートでは
ほぼ返済されている様です。

■ 人力でGOを信じるな!! ■

私は経済は専門では無いので、良く間違えます。

今回は良い例ですが、思い込みも激しいタイプです。

ですから私自身、私を信じていません。

だから、このブログに書いた後、

不安に襲われて、結構その後に調べる事も多いです。

「不確かな事を書くな」とお叱りを受けそうですが、

一応「陰謀論」ブログなので、不確かな事を書かないと成り立ちません。


しかし、「間違い」は明らかに間違いです。

ですから、皆さんにお願いがあります。

「人力でGO」をあまり信用なさらないで下さい。

そして、「間違い」を見つけたら、是非お教え下さい。


一応、「陰謀論」ブログですが、悪意がある訳では無いので

「間違った情報の拡散」は本意ではありません。


反省と共に、皆様には是非ご指導のほど、
宜しくお願いいたします。