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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

オスプレイってカッコよくないですか?・・・見慣れないものを怖がるのは放射線と一緒

2012-07-24 14:51:00 | 時事/金融危機
 








■ オスプレイってカッコよく無いですか ■

何かと話題のオスプレイ。
でも、アニメオタクとして、上の様な写真を見たら
はっきり言って、萌えます!!

カッコいい。

■ 私が幼稚園の頃から存在した垂直離着陸機構想 ■

垂直離着陸と、高速・長距離航行。
ヘリコプターと飛行機の良い所を組み合わせた航空機の
開発の歴史は意外に古く、
1940年がヘリコプターメーカーのベルが
チルトローター機の開発に着手しています。

1955年にはVX-3という実験機が登場しました。



私が子供の頃に読んでいた、「航空機の図鑑」にも
垂直離着陸機の実験機の写真が載っていました。
(確かロッキードだったと思いますが、何分子供の記憶なので)



■ ヘリコプターの事故率を上層させるのは運用 ■

ラジコンのヘリコプターを操縦された方ならお分かりかと思いますが、
ヘリコプターは大変不安定な航空機です。

特に、空中で静止(ホバリング)している時に、
後ろから強風に煽られると機体の安定を崩し易くなります。

特にこの時、負担を受けるのは、
シングルローター機では機体を安定させる為の
テールローターの様です。

ところが、ヘリコプターのメリットはホバリングして
空中静止出来る事ですから、
当然、ヘリコプターは運用面で危険にさらされる機会が多い乗り物です。

特に、山岳救助などでは複雑な気流の中で機体を安定させる為、
危険性が更に増し、事故が増える理由にもなります。

その様な、ヘリコプターの運用を念頭において
オスプレーを眺めると、
こんな機体形状で安定したホバリングや
垂直離着陸が可能なのか疑問を持つのは当然です。

■ 海兵隊の運用は、垂直離着陸可能な輸送飛行機では無いか? ■

海兵隊におけるオスプレイの運用の大半は兵員輸送でしょう。
発着は、飛行場の場合もあれば
空母の様な艦艇の場合もありますし、
不整地の場合もあるでしょう。

これらの運用において、垂直離着陸性能は大切ですが、
ホバーリングの性能が要求される事は少ないでしょう。

オスプレーの主目的は、兵員を速やかに戦地に輸送する事、
あるいは、速やかに戦地から撤収させる事。

この目的において、飛行速度が500Km/時を越え、
航続距離も長いオスプレイは、
現行にCH-46輸送ヘリよりも格段に優秀です。

■ 兵士の生存率を高める為に飛行高度と飛行速度は重要 ■

軍用機は飾りや玩具ではありません。

作戦運用した時に、兵士を安全に輸送するのが
輸送機としてのオスプレイの目的です。

1) 従来のヘリコプターよりも高い高度の飛行が可能(ヘリコプターは空気が薄い高高度は飛行出来ない)

2) 従来のヘリコプターよりも航続距離が長い(CH46の約5~6倍)

3) 従来のヘリコプターよりも高速の飛行が可能。(CH46の約2倍)

4) CH46に比べ、積載重量は約3倍




オスプレイの特筆すべきこれらの特徴は、
戦時運用下での、兵員の生存率を格段に向上させます。



ヘリコップターで戦場に兵員を輸送するケースでは、
目的地に到達する過程で、地対空ミサイルに狙われるケースが想定されます。

通常、ヘリコプターを投入する戦局は、
航空機や誘導ミサイルで敵の対空ミサイルとレーダー網を
壊滅させた後になります。
ヘリコプターは速度が遅く、高度も低いので
対空ミサイルの格好の餌食になるからです。

敵の対空防衛を壊滅させてからヘリコプターを投入しても
今度はスティンガーミサイルの様な、
携帯型の対空ミサイルがヘリコプターを狙います。

だから、より高く、より早く飛べるオスプレイは、
米軍の兵士の生存率を高める為に配備されるのです。

さらに、航続距離が長いという事は、
敵の拠点の攻撃の及ばない場所からの発着が可能になります。

例えば、内陸の目的地に兵員を輸送するのに、
洋上に空母から発着する場合、
空母は地上からの砲撃の及ばない地点に待機する事が可能になります。

■ 実際にはCH-46より6倍静かなオスプレイ ■

オスプレイは現行のHC-46輸送ヘリよりもエンジン出力が高い為
騒音が激しいと誤解されています。

しかし、実際には、水平飛行時においては、
オスプレイの騒音はCH-46の1/6です。

これは、ヘリコプターのローター(回転翼)が、
ペアーになるローターが生み出した空気に渦を叩く事で
騒音を発しているのに対して、
オスプレイのローターを垂直にすると、
ローターによって発生した空気の乱流は、
後方向に流れ去ってしまう為です。

これはあくまでも水平飛行時の比較で、
離着陸時の、ローターを水平にすると
ヘリコプターと同様に騒音は発生します。

■ 事故率のデータは、戦術運用の生存率とセットで考えるべき ■

オスプレーの事故率がヘリコプターより低いというデータが示されていますが、
前述の様に、ヘリコプターが危険な運用をされ易い事を考慮に入れれば、
オスプレイの事故率は、ヘリコプターより低いとは一概には言えません。

ただ、実戦闘になった時、オスプレイの方が
敵の攻撃に対して、生存率が高い事は
重要なポイントになります。

軍用機である事は、実戦運用での運用成績が重視されます。

旧式のヘリコプターを用いて、地対空ミサイルの餌食になるか、
多少、事故率が高くても、生存率の高い機体を選ぶかと問われれば、
軍人は必ず後者を選択します。

■ 基地周辺の住民の安全と、兵士の安全 ■

オスプレイの配備に対する反対は、
基地周辺の安全に主眼が置かれています。
要は、事故で墜落する事に視点が置かれています。

しかし、米軍がオスプレイを配備する理由は
兵士の安全を確保し、作戦の自由度を高める事に主眼が置かれています。
その為には、若干の事故率の上昇には目もつぶるでしょう。

この両者の意見が一致する事は絶対にありません。

米軍からしてみれば、日本人が自分達の安全を確保する為に、
米軍の兵士は、戦地でミサイルの餌食になっても構わないと
言っているようにしか思えないでしょう。

尤も、沖縄を始めとして、米軍に反感を持つ人達は
こう考える事も明確です。

「頼んで、駐留してもらっている訳では無いから、
 危険なオスプレイーを飛ばすくらいなら
 米軍は日本から撤退すべきだ!!」

■ 「見慣れないから怖い」は、「放射線の恐怖」に似ている ■

オスプレイに対する反感の多くが、
ヘリコプターとしてはあまりに見慣れない形に起因する事も確かです。

こんな、特殊な機体は、きっと事故を起こすに違いない。
そう考えてしまうのです。

これがヘリコプターであったら
事故率が同等であっても、
見慣れているだけに、
危険を覚えたりはしません。

この「見慣れないから怖い」という感情は、
「放射線は身近な脅威でないから怖い」という心理に良く似ています。


そして、オスプレイの異形は、与論を沸騰させるのには
分かり易いアイコンとも言えます。

■ 朝日新聞が問題を煽っている事に注意したい ■

今回の騒動は、結局は米軍が配備を強硬して決着するでしょう。

問題は、朝日新聞が執拗にこの問題を追及している事です。
もし、配備という結果が覆らないのであれば、
何故、朝日新聞をこの問題に熱心なのか?


原子炉再開、オスプレイ、イジメ自殺・・・。
これらの報道の背後に、何か隠したい不都合な真実があるのでしょうか?

それは・・・金融の崩壊なのでは・・・?

またまた騒がしいヨーロッパ・・・ユーロ下落でバランスしている世界

2012-07-24 10:20:00 | 時事/金融危機
 

■ ユーロ危機!? ■

毎度お騒がせのヨーロッパ。

昨日は、スペインとイタリアが証券の空売りを規制したり、

ドイツの格付けたネガティブになったりと

ユーロ危機は悪化こそすれ、

収束の気配すら見えません。


■ ユーロ安が進行中 ■

そうした状況の中、ユーロ安が着実に進行しています。

円高にあえぐ日本にとって、

ユーロ安の恩恵を受けるドイツの製造業は羨ましい限りです。

一方、アメリカにとっても、ユーロを回避した資金が

安全資産であるアメリカ国債に流れ、

資金もアメリカの流入するので、

QE3の発動を先延ばし出来るという

願ったり、叶ったりの状況が発生しています。



■ 新興国経済がダメージを受けている ■


一方で、ヨーロッパへの輸出は大幅に減少しており

ヨーロッパへ製品を輸出している中国などは

製造業を中心に、売り上げを減らしています。

中国のパーツや素材を供給している日本の経済にも

そろそろ影響が出始める頃です。



■ 原油価格が落ち着いている ■

需要の低下から原油価格が下落しています。

アメリカはガソリン価格の値上がりが

庶民の不満の原因になりますから、

原油価格の値下がりは、米経済にとっては朗報です。


■ 食料価格が高騰している ■

一方で、アメリカの穀倉地帯が旱魃の為に

トウモロコシの生産量が大きく落ち込む見込みです。

これにより、アフリカ諸国が確実に食料価格の高騰に見舞われます。

ただでさえ政情が不安定なアフリカや中東で、

インフレが進行すれば、庶民の不満が高まり、

やがてはそれは、反政府運動の火に油を注ぐ事になります。



■ リーマンショック後の世界を、巻き戻し再生している様だ ■

ここまで書いていて、私はデジャヴに襲われます。

これはリーマンショック後の世界の状況にそっくりです。

リーマンショックは急激に襲って来ましたが、

ユーロ危機は緩慢に進行しています。

危機に慣れっこになった私達は、

現在が既に危機的状況である事に気付かないのではないでしょうか?



■ 楽観は禁物 ■

日頃、危機論や陰謀論を書き連ねる私達は、

リーマンショック後の4年間に、

あたかも「オオカミ少年」の様な立場に追い込まれています。

「危機だ、危機だと言う割りには、経済は何とか回っているじゃないか!!」

多くの方がそう思っています。

危機が常態化すれば、人間はリスクに鈍感になります。

今年春ごろの株式相場の上昇局面で損をした方も多いはずです。

それでも、ユーロでひと稼ぎを狙われている方も多いでしょう。


■ ユーロはまだまだ下落する ■

ユーロ危機は確かに茶番で、プロレスです。

ユーロ圏の財政統合をドイツ国民が受け入れる為には、

現在の危機ではまだまだ不足です。

ユーロ危機は崩壊直前の事態まで進行して、

そして財政統合の前倒し合意で復活すのというのが私の読みです・


■ ドルからユーロへが危機の始まり ■

ユーロが復活する時、

ドルからユーロへという大きな資金の揺り戻しが起きます。

これが、新たな経済危機の始まりを告げるファンファーレとなるでしょう。

誰もが、ドルの危機を意識せざりを得なくなった時、

アメリカは地方財政が破綻して、

地方から崩壊が進行しているはずです。



■ アングラ経済というバファーを持たないアメリカ ■

ギリシャもスペインもイタリアも

危機だ、危機だという割りには国民は平穏です。

これら南欧諸国はアングラ経済の規模が大きく、

人々は密かに財産を保全しています。

所得の捕捉が不完全だから、財政危機が発生するとも言えます。

一方、アメリカ人は貯蓄をほとんど持たず、

資金は投資で運用しています。

危機が発生すれば、投資は大きく毀損します。

アメリカ経済は規模こそ巨大ですが、

リーマンショックを見ても分かる様に、

危機に対して脆弱です。

「いざとなればドルを大量に刷ればいい」と言う方は大勢いらっしゃいますが、

はたして「信用」とは、そんなに薄っぺらい物なのでしょか?

そろそろ世界の変革の歯車が回り出した様です。

私達は、将来歴史の教科書に乗るような時代を

ナマで体験するという、特等席に座っています。

多少、座り心地が悪い椅子でも我慢して留まるだけの価値が

これから始まるショーにはあるでしょう。




最近、アニメネタが多いので、

このブログのダークサイドそろそろ・・・・。