人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

暴動に怯えるアメリカ・・・多くの人が危機感を持っている

2013-07-17 05:51:00 | 時事/金融危機


■ 暴動の発生に怯えたアメリカ ■

17才の黒人少年を、ヒスパニックの自警団の男性が射殺した事件の判決で、
被告のジンマーマンに無罪判決が出た事で、アメリカでは各地で抗議デモが起きています。

大方は半分お祭り気分のデモ行進ですが、
一部では暴徒化した集団が店舗を襲ったり、
アメリカ国旗を燃やしたり、街頭に火を放ったりしています。

判決を前にしてカリフォルニアでは警察が非常事態宣言を発令し、
警察の威信に賭けて、暴動を未然に防ぐ警備体制を敷きました。

こうした策が功を奏して、大規模な暴動や衝突は起きていません。

判決を前にして、「無罪だったら暴動に発展するかも知れない」という予測もあり、
アメリカのメディアと国民は、固唾を飲んで判決の結果に注目し、
その後のデモや一部の暴動の報道に神経を尖らせました。

ほぼ、全てのメディアが終日、各地のデモのニュースを流し続けました。




[[youtube:raLMDy3-zl4]]



放火や破壊、店舗の襲撃などが小規模ながら発生しています。


■ 暴動なんて起きなかったじゃないかと主張するニューズウィーク ■

ニューズウィークは一連の経過に対して、
「心配された様な暴動は起きなかったじゃないか」と主張しています。


「黒人射殺、無罪で暴動はでっち上げ?」
(NwesWeek 2013.07.16)

http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2013/07/post-2994.php

<全文引用>

判決後、抗議デモ10+ 件が全米で過熱していると一部のメディアは報じているが、実際は「民衆の暴走」には程遠い
2013年7月16日(火)18時25分
デービッド・ウィーゲル


無罪となったら、暴動が起きるかもしれない――そんな懸念が漂うなか、米フロリダ州で話題の裁判の判決が下された。

 被告は昨年2月末に黒人の高校生トレイボン・マーティンを射殺したジョージ・ジマーマン。同州サンフォードの裁判所は13日、正当防衛の主張を認め、ジマーマンに無罪の評決をした。

 ジマーマンは事件当初、マーティンを不審者と思い込んで追跡し、もみ合った末に射殺したと供述。警察も彼の正当防衛の主張を受け入れて釈放したが、マーティンが黒人だったことから、事件は人種差別問題に発展した。

 米ニュースサイトのドラッジ・リポートは、判決後に起きた抗議デモの写真をトップページに掲載し、「怒りに揺れるアメリカ」というイメージを生み出した。しかしこの写真を注意して見ると、周囲の建物が燃えているわけでもなければ、警官めがけて石や瓶が投げつけられてわけでもない。

 英デイリー・メール紙の14日付の電子版も、「判決から2日目の夜も、アメリカは怒りに突き動かされている」という見出しを掲載したものの、記事の中では下記のように記している。


 裁判が行われたフロリダからアトランタ、ワシントン、ニューヨークまで、各地で抗議デモ10+ 件が行われたが、大半は平和的なものだった。ロサンゼルスでデモ隊が高速道路を一時占拠したり、ニューヨーク市内のタイムズスクエアに数千人が結集して1時間近く道路が通行止めになったりはしたが。


 高速道路を占拠して機能停止に陥らせたとしても、ドラッジ・リポートや他のメディアが想定していたような暴動には程遠い。

 しかし、ドラッジ・リポートなどが伝える情報しか見聞きしていなかったら、黒人暴動は頻繁に起きているのに被害者が黒人という理由でメディアに無視されていると勘違いしかねない。

 判決後、警察が都市部での抗議行動が過熱しないよう手を打ったのが功を奏した面もある。しかし実際、状況が悪化したケースがほとんどなかったのは驚くべきことだ。

 これまでは何かにつけて、「もし~がうまく行かなければ、都市部の黒人市民は暴動を起こすだろう」と言われてきた。08年の米大統領選では、「バラク・オバマが負けたら暴動が起きるかもしれない」と言われたし、12年にも同様の懸念が指摘された。

 しかし今回通行止めを引き起こした抗議活動は、国を引き裂くような怒りの行動とは違う。今回パニックを煽ろうとしている人々がそう思わせようとしているだけだ。

© 2013, Slate

<引用終わり>


■ 暴動が起こらなかったのでは無く、想定された様な大規模な暴動が起きなかっただけ ■

この記事は表面上は、不安を煽る人達や報道を非難したものです。

しかし、冒頭に紹介したいくつかの映像の様に、
全米各地で小規模な破壊や略奪や放火などが発生した事も事実です。
多くのアメリカ国民がニュース映像でこららの事実を知っています。

ですから、ニューズウイークの記事は、「想定した様な大規模な暴動は起こらなかった」
そう、表現するのが妥当かと思います。

言い換えるならば、アメリカ国民は「大規模な暴動の発生をも想定に入れていた」のです。

■ アメリカ人が徐々に危機感を募らせている ■

日本の報道だけ見聞きする私達には、アメリカのピリピリした空気は伝わりません。
しかし、リーマンショック以降拡大し続けるアメリカの格差に対する不満が、
最終的には大きな暴動となって噴出する事に、多くのアメリカ人が怯えています。

今回のデモでも、黒人以外の人種がデモに参加しています。
ワシントンやニューヨークなどではリベラル派の知的な人達が多い様ですが、
地方都市などでは、明らかに貧困層がデモに乗じて日頃の不満を発散している様です。

相変わらず、日本のメディアはこういったアメリカの実情を黙殺し続けますが、
ウォールストリートとワシントンだけがアメリカではありません。

私達は注意して報道に触れなければ、事実と違う世界を信じ込んでしまいます。
これは、日本の経済の現状と、アベノミクスの幻想にも共通した事が言えます。


youtubeで世界の映像がほぼリアルタイムで見られ、
そして、個人がアップした生の映像や音声に触れられる現在、
私達は、ちょっとしたコツさえつかめば、世界の本当の姿の一端を垣間見る事が出来ます。

何を信じて、何を疑うのか。
これからの社会で生き延びるには、個人の情報分析力が問われるのかも知れません。

アメリカの現状・・・景気回復ってどうしたら言えるのか?

2013-07-16 05:17:00 | 時事/金融危機
 



■ 雇用の内容が悪化しているアメリカ ■

上のグラフはアメリカの16歳以上の労働参加率のグラフ。
「米経済は復活する」などと書かれた記事が多いのですが、
このグラフを見る限り、大分望みが薄い気がします。

特に、若年労働者の失業問題が深刻で、
高卒の50%程度が就職出来ないみたいです。

本来、高卒を採用していた、ショップや飲食店にう大卒者が応募して来るので、
必然的に高卒がはじき出されています。

「アメリカで雇用が拡大した」などと報道される一方で、
雇用の内容は相当悲惨な状況に陥っています。

これで「アメリカ経済復活」って、ちょっと楽観的過ぎはしないでしょうか?

■ 黒人少年の射殺事件の加害者が無罪に。全米で抗議デモが発生 ■

黒人少年を射殺したヒスパニック系の自警団の男性が無罪になった事を抗議して、
全米で黒人を中心の抗議デモが拡大しています。

仕事も無い様な人達の不満は高まっており、
一度混乱が生じれば、全米各地に飛び火する可能性もあります。




デモはアメリカの文化ですし、現状は丁度良いガス抜きになっています。

しかし、何かのきっかけで黒人とヒスパニック系住民の対立などに発展すると
事態は急速に緊張の度合いを高めます。



LAのこの映像は、警察が暴動に発展させない様に厳戒態勢を敷いている事が良く分かります。
ちょっとした抗議活動で、簡単に拘束されている事が分かります。

些細な暴言一言で、即拘束です。
これが自由の国アメリカの現状の姿です。

オバマ大統領が国民に落ち着く様に呼びかけていますが、
黒人大統領を支えたいという黒人達の思いは強いでしょう。
ここら辺が、支配者達が、黒人を大統領に選んだ最大の理由なのかも知れません。

アメリカにとって一番困る事態は暴動です。
市内で銃撃戦にでもなれば、アメリカの抱えるリスクが一気に顕在化します。

この事件、東亜日報(韓国)が良い記事を載せています。

http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2013071639208

LA警察は非常事態宣言を発令していた様ですね。
オークランドでは商店が略奪に合っています。

アメリカは一日、このニュースで持ちきりの様でしたが、
日本のメジャー新聞は、宗主国アメリカに気を遣ってか、
生々しい報道は自主規制していたのでしょうか・・・。

今期アニメの注目作・・・「・・・・」

2013-07-16 03:40:00 | アニメ
 

 
■ 「化ける」という視覚効果 『有頂天家族』 ■



今期アニメも一通りスタートしました。

実は、今期はこの作品くらいしか面白と感じた作品が無い。
『四畳半神話体系』と同じ森見登美彦原作の『有頂天家族』

「京都は古来より、人と天狗とタヌキの三つ巴の関係で成り立っていた」という奇想天外なお話。
Wikipediaではこれをマジックリアリズム的手法と書かれていますが、
むしろ、ストレートにファンタジーと呼ぶべき作品かと・・・。

下賀茂一家の4匹のタヌキの兄弟が人に化けて織り成す日常ドラマですが、
ここに天狗の「赤玉先生」やら、先生の弟子の人間の「弁天」やらが絡みます。

まだ始まったばかりで、世界観も良く分かりませんが、
とにかくタヌキが「化ける」シーンは映像の題材として非常に興味深い。
ジェンダーや年齢などお構いなしにタヌキがポンポン「化ける」事だけで既に面白い。
特に、うら若き女子高生に化けても、その声は男の子のままだったりして
この意外性に一瞬で日常が四散し、ファンタジーの世界に引きこまれてしまいます。

同じ原作者の『四畳半神話体系』のアニメはは芝居がかっていて
あまり好きな作品ではありませんでしたが、
『有頂天家族』はテンポも良く、世界観も広がりがあって好印象です。
まさにアニメには最適な素材なのかも知れません。


■ 「喪女(もじょ)」という新ジャンル・・・『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』 ■



「喪女(もじょ)」というのをご存知でしょうか?
どうも、モテナイ女子の事を指すらしい。

『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』はオタクでモテナイ女子高生の日常の話。

本屋で試し読みの冊子を読んだ時からアニメ化を期待していましたが、
なんと『ココロコネクト』の大沼心が監督で期待が膨らみます。

オタクで暗い性格から周囲に馴染めない主人公は、
高校に入ってから、ほとんど誰とも会話すらしない完全に空気な存在。

そんな彼女ですが、妄想力だけは人一倍。
楽しい高校ライフを色々想像しては、目立たない努力を続けますが、
その努力がどれも痛々しい・・・。

しまいには、弟に会話の練習の相手を依頼する始末。

リアルの存在として普通にどこにでも居そうな女子ですが、
マンガやアニメでデフォルメすると、これがスコブル面白い。
自虐ネタとしては『俺の恋愛ラブコメ・・・』に通じるものがありますが、
『私がモテないのは・・』は完全に笑いに特化していて、一般ウケは良さそう。

主人公の方向性の違う努力がいじましくて
だんだんと主人公が可愛く見えて来るから不思議。

■ 大山のぶ代、健在なり・・・『ダンガンロンパ』 ■



ゲーム原作のこの作品。
「超高校級」の生徒が集められた全寮制の高校で、殺し合いが強要される。
誰かが殺された時、学級裁判が開かれ犯人が推理されます。
裁判の結果、間違った犯人を特定したら、犯人以外は皆処刑。
犯人が断定されれば、犯人が処刑されるというキ○ガイな内容。
ただ、殺人の描写などがカラッとしているので、以外にも不快感が無い。

それよりも、生徒達に殺人ゲームを強要する「ものくま」と自称する
変なヌイグルミの様な学長の声が「大山のぶ代」なのにビックリ。
この人って、癌から復活したのですね。

あの声でどんなキャラクターをやっても、最早ドラえもんにしか聞こえないのですが、
「ものくま」はシュールでブラックなドラえもんって感じでしょうか?

ドラえもんがダークサイドに落ちたみたいで、大山のぶ代の起用は大正解です。
各キャラクターの声優さん達は、ゲームから変更が無いとのことですが、
結構、豪華な声優さん達が揃っています。

演出はリアルの対極に位置しますが、アニメの特性を最大に発揮して、
強引に異常な世界観に視聴者を引きこみます。
内容は別として、演出手法としては、嫌いでは無い作品かも知れません。

■ 期待のアニメ化・・・だけど・・・『銀の匙』 ■



原作が素晴しいだけにアニメ化の期待も大きかった。

しかし、若干リアルに振った分、ギャグが世界観から浮いてしまいます。
もっとギャグ寄りにするか、あるいは完全にリアルに振った方が良かったのでは?

何れにしても、農業系の高校や大学の人気が急上昇する事間違い無し。(もやしもん効果)
・・・娘の進路を考えると、この時期のアニメ化は・・・。

ところで先日、農業系の大学の偏差値を調べていてビックリ!
私立の農学部でも軒並み偏差値50を超えています。
昔は「名前さえ書けば入れる」なんて言われた所でも同様です。

政府が「これからは農業の時代です」なんて言う以前より、
子供達は現実的に時代を見ているのかも知れません。


■ あれ、2話目で大化けしたじゃない・・・『ローゼンメイデン』 ■



1話目があまりの「ひどさ」に酷評してしまいましたが、
2話目は「大化け」していてビックリ!!

かなりリアルな方向に演出されていて、ちょっと暗さが新海誠みたい。
この雰囲気を維持すれば、前作のイメージを払拭する意味においてもgood。

『銀の匙』が振り幅が小さくて失敗気味なのと対象的に、
原作との違いがどのくらい出るのか、少し楽しみでもあります。
原作は冒頭をブックオフで立ち読みしただけなので、良く分かりませんが・・・。



今期アニメを一通りさわりだけ見てみましたが、
インパクトのある作品は『有頂天家族』くらいでしょうか?

少し、アニメを減らしたいと思っていたので、
丁度良いかも知れません。

アジサイ満開の麻綿原高原・・・暑さと故障で拷問状態

2013-07-14 05:23:00 | 自転車/マラソン
 








■ アジサイの麻綿原高原へ ■

今年の梅雨明けは早かったですね。

いよいよ自転車の季節到来です。
本日は、いつものルートで麻綿原高原にアジサイを見に行きます。

麻綿高原は高原と言っても、標高は340m程。
ただ、平地よりはアジサイの見ごろは遅く、例年ですと7月後半です。
しかし、今年は梅雨明けが早かったので、きっとアジサイも早いにちがいない。
そう思って、出かけてみたら、ドンピシャ!!

もう、山全体がアジサイの淡い水色に包まれていました。



本来は「梅雨空」が似合う花ですが、ここのアジサイは「夏空」を背景に咲き乱れます。

■ 麻綿原高原は、日本有数のヒメハルゼミの生息地 ■

アジサイが満開の頃は、ヒメハルゼミの大合唱も聞けます。

ヒメハルゼミは主に関西の照葉樹林に生息するセミです。
南房総は気候も温暖で、照葉樹林が広がっているので、
関東でま珍しいヒメハルゼミの生息地です。
そして麻綿原高原は全国でも有数のヒメハルゼミの大生息地。
人の手の入らない照葉樹林でしか生きられないヒメハルゼミにとって、
麻綿原高原一体の照葉樹の原生林は、天国に近い環境です。



体長3cmに満たない小さな細身のセミで、
羽が透明で、名前も「ヒメハルゼミ」と何とも言えず優雅なので、
泣き声もヒグラシの様な透明感がある声を想像してしまいます。

ところが、実際の泣き声は・・・

何と麻綿原高原のヒメハルゼミを紹介する素晴しい動画を見つけました。
アジサイの花と一緒に、泣き声をお楽しみ下さい。



■ 自転車の故障で地獄を見た・・・ ■



実は本日は1年ぶりにカーボンロードを持ち出してみました。
昔、ヤフオクで間違って落札してしまった1996年のLemondのマイヨ・ジョーヌ (maillot jaune) という自転車。
マイヨ・ジョーヌとはツールドフランスで総合一位の選手が着る「黄色いジャージ」の事。
そしてLemondはアメリカ人として始めてツールドフランスで総合優勝した
グレッグ・レモンが興した会社です。

この当時はTREKの傘下でしたので、OCLVカーボンモノコックの車体は、
TREKの5000系と同じもの。(ヘッドチューブがやや長いか?)

それに、カンパニョーロのコーラス(8速)がフルセットで付いていました。
ハブもチタンシートポストも当時のコーラス。
この当時のカンパニョーロは古き良き工業製品の香りが漂います。
特に、これが最後となった細身のハブの優美な曲線には、ホレボレします。



今となっては、単なる古い自転車ですが、ヌルヌルと効くブレーッキや
カッツン、カッツンというシフト感、カリカリカリというラチェット音など
とても人間味溢れるバイクで、処分出来ずに部屋の飾りになっていますした。
(ちょっとリアのシフターが調子悪い事もあって)

実はこのバイク、ビンディングペダルを付けた事が無かったので、
本日は初めてビンディングぺダルを付けて出撃しました。
目的は「坂道を元気に登る」事。

車体の変形にペダルの力が逃げてしまうクロモリとは違い、
カーボンバイクはダイレクトに力が推進力に変わります。
重たいペダルを踏むのが好きな私は、アウター・トップで発進もしますし、
多少の坂も変速無しで気合一発で登ります。
その方が気持いい。

最近、リアディレーラーが調子悪い感じでしたが、
そもそもほとんどシフトしないから平地では問題無く走れます。

ところが、山道に入ってビックリ。
何と、調子が悪かったのはリアディレラーでは無くて、リアーのシフター。
長い坂でシフトダウンしても、踏み込むと勝手にトップまでシフトアップしてしまいます。

結局養老渓谷まではフロントのシフトチェンジだけで強引に登ります。
クロモリではこういう芸当は出来ませんが、カーボンなら強引にでも坂を上って行きます。



問題は麻綿原の登り。
何箇所か斜度15%くらいの所がありますが、これを39T-12Tで登るのは辛い・・。
結局、ピタリとも動かなくなって、ビンディングを外しそこなって「立ちごけ」。(上写真)

それでも何とか登りきって、アジサイとヒメハルゼミを満喫しました。

■ 亀山湖に下りてみる ■

いつもなら、ここから太平洋に一気に下るのですが、
今日は暑い。とてつも無く暑い。

そこで、少しでも木陰を走りたくて、亀山湖方面に下ることにしました。



この道、山道としてハイキングを楽しむには最適な道。
くねくねと曲がりくねっていて、
さらには車1台がやっと通れる幅の両側は深い谷。
車でもスリル満点です。

ところが、自転車で下ると、とても恐ろしい。
道には小石がコロコロ転がっているから、
下手にブレーキを強く掛けたら即スリップです。
上手く止まれなければ谷底に一直線・・・。

そんなスリリングの下りを、慎重に下ります。
これ、カンパニョーロのコントロールし易いブレーキだから良いけど、
シマノだったら、私は恐くて降りられない!!

そうこうしている内に、道の舗装もきれいになって、
道幅も広くなります。
ここから先は下りは攻めめ放題。
40Km/hでビュンビュン飛ばします。

■ 自販機が無い・・・・ ■

山を降りて、養老清澄ラインに出てきたら、
そこはウダル様な厚さでした。
風を切って走る風は、ドライヤーの熱風の様。

汗がどっと噴出しますが・・・なんと飲み物が無くなった。
自販機くらいあるだろうと思ったのが運のつき。
山間の集落には自販機すら存在しません。

ようやく見つけた自販機も、スポーツドリンクが入っていない!!
結局、カルピスウォーターを買いましたが、
何だか、体がフワフワして、頭もモーローとして来ました。
これは、明らかに軽い熱中症です。

マジでヤバイです。

とにかく、上総亀山駅に着けば電車に乗れます・・・。



力が入らない足で、重いペダルを漕いで、ようやく亀山湖に到着。
ここから上総亀山駅まではあと少し。



駅には既に電車が待機していました。
ローカル線なので、これを逃すと、待ち時間が長い・・・。
速攻で自転車を輪行バックに詰め込みます。

■ 人気ローカル線のJR久留里線 ■



上総亀山と木更津を結ぶJR久留里線は、ディーゼルのローカル線です。
駅の改札ま無人で、整理券の発券機があるだけ。




「鉄っちゃん」達には人気で、東京に近い事もあって
時刻表を手にしたそれらしき人達が数人写真を撮っています。

さて社内に乗り込もうと思ったらドアが閉まっています。
よく観るとドアの横にボタンが・・・・。




社内には、整理券発券機と運賃支払機があって、まるで路線バスの様。
スピードもバス並み。



駅名案内も観光地みたいで楽しい。




最後は、のんびりローカル線の旅になりましたが
本日は、壊れた自転車で、酷暑の中を山登りするという
ほとんど拷問に近いサイクリングでした。



走行距離 107Km
平均時速 22.6Km/h


良く頑張った、オレ。



ちなみに、ヤフオクでコーラスの8速のシフターを発見。
でもペアーで15800円はちょっと微妙・・・。
古いバイクって、補修パーツが市販されていないから、
結構維持費が掛かるんですよね・・・。


このまま平地専用バイクとするか、大いに悩める所・・・・


6月に14兆円も増加した日本のマネタリーベース・・・13兆円が日銀当座預金にブタ積み

2013-07-12 10:36:00 | 時事/金融危機
 

■ 日銀が狂った様に資金供給をしている ■

日銀は6月一月間で、14兆円もマネタリーベースを拡大しました。
黒田異次元緩和の月平均が7兆円の予定でしたから、
実の2倍のペースで資金を市場にばら撒いた事になります。

「"黒田緩和"は続くが効果は? 6月のマネタリーベース、過去最高の173兆1250億円」
(マイナビニュース 2013.07.02)

http://news.mynavi.jp/news/2013/07/02/051/index.html

<全文引用>

日本銀行は2日、2013年6月のマネタリーベース(日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金の合計値)を発表した。それによると、6月末のマネタリーベース残高は前月比13兆9,609億円増の173兆1,250億円となり、過去最高を更新した。

内訳は、日本銀行券発行高が83兆8,307億円(前月82兆9,358億円)、貨幣流通高が4兆5,447億円(同4兆5,506億円) 日銀当座預金が84兆6,996億円(同71兆6,777億円)。

併せて発表した6月のマネタリーベース平均残高は、前年同月比36.0%増の163兆5,375億円となり、こちらも過去最高を更新。内訳は、日本銀行券発行高が同3.3%増の82兆8,305億円、貨幣流通高が同1.0%増の4兆5,480億円、日銀当座預金が同114.5%増の76兆1,590億円となった。

<引用終わり>


■ 13兆円も日銀当座預金が増えた ■

供給された資金は処へ行ってしまうのか・・・・
日銀の当座預金が13兆も増えています。

これって、銀行が日本国債をコツコツと売り抜けて、
当座預金に積み上げているという事では無いでしょうか?

これだけマネタリーベースを急拡大させても、コアコアCPIはマイナス。
当然です。日銀の当座預金に資金が積み上がっているだけなのですから。

日本国債に掛かる金利上昇圧力を日銀の買上げが抑制していると、
池田氏は分析していますが、概ね間違いでは無いでしょう。

■ 当座預金のままでは利益が出ない。いつこの資金は動き出すのか? ■

銀行は預金を運用して収益を上げなければ、預金者に金利を払えません。
いつまでもブタ積にしておく訳には行きません。

金融機関は現状はリスク回避を優先して、現金化で情勢を見極めようとしているみたいです。
参議院選挙の結果を待って、日経平均の先行きを見極めてから動き出すのか?

いずれにしても日銀の異次元緩和は、金融機関の資金を国債から逃避させる事には成功しています。

■ アメリカの予測が外れ、米国債に向わない日本の資金 ■

私も完全に読み違えましたが、日本国債市場から占め出された資金は、
ほとんど米国債権市場には流入していない様です。

米国債金利がジワジワと上昇(米国債価格が下落)する中では、
米国債投資にも及び腰にならざるを得ません。
金利が上昇するという事は、損をするからです。


闇株新聞さんの情報では、再び、政府主導のファンドを立ち上げる構想が出てきそうだとの事。

米国債とMBSの需給がかなり綱渡りになっている様で、
FRBも緩和縮小のトーンを急に弱めています。

■ 中国が米国債をどうするかが気になる ■

中国の貿易統計が輸出入ともに振るいません。
中国は完全に景気後退期に入ったのかも知れません。

こうなると気になるのが中国の保有する米国債。
ロンドンあたりで、こっそりと売り始めると金利上昇が加速します。

TPPと影子銀行、そして中国保有の米国債と、
米中が緊密に調整する内容が増えてきています。

■ 日本のバブル崩壊の二の舞は踏みたくない中国 ■

中国は日本のバブルを研究していますから、日本のバブル崩壊の似の舞は踏みたく無い。
尤も、中国は独裁国家ですから、いざとなれば国内の自由市場を凍結したり、
完全にコントロールする事も出来ます。

しばらくは、アメリカと中国の対決を楽しめるかも知れません。