同じパターンが何度となく、微妙に形を変えて繰り返されていく。その中で、今ある幸せを守りたいからこの瞬間に死んでしまおうとする恋人たちの姿が描かれるのだが、いろいろな障害や、状況からなかなか上手くいかない、ということが描かれていく。リセットして、変化をつけて、何度も繰り返されていくのを見ることになる。
見ていて、つまらなくはないのだが、それが何なのか、と思う。いろいろ趣向は凝らされているが、そ . . . 本文を読む
昨年最後に見た映画は、このお正月に大ヒットを記録した『相棒Ⅱ』である。忙しくて記事の更新が遅れているから、今頃思い出しながら2週間も前に見た映画のことを書くことになる。コンピュータの調子も悪くて、書けなかったから、どんどん貯まっていく。まぁ、ぼちぼちやっていこうと思っているが。
この作品のTVシリーズは一切見たことがないので、前回の劇場版第1作に続いて2度目の『相棒』である。派手な前作と違い . . . 本文を読む
これはもうひとつの『フィールド・オブ・ドリームス』ではないか。もちろんあの世紀の傑作のような凄い作品ではない。これはとても小さな作品だ。しかも、とても甘口の映画だ。だが、その底に流れるものは同じだ。
事故によって弟を失った兄は、毎日夕暮れになると森の中で死んだはずの弟と会う。2人でキャッチボールをする。約束したから。もう5年間になる。毎日欠かさずここにやってきて話をする。あの日から彼の時間は . . . 本文を読む
思いもしない展開だった。途中から何度も本を閉じてしまいたくなった。こんな暗い話になるなんて。第1巻の時には全く想像しなかった予想外もいいところだ。あんまりである。ヒロインの南があんな形でドラマから消えていくことになるなんて。さらにはラストで、金窪先生を自分の手で葬ってしまうなんて酷すぎる。主人公の津島サトルは最悪の人間になり、ダークサイドに落ちていく。これじゃあ『スターウォーズ』のダースベーダー . . . 本文を読む
こんな子供向けのアニメーション映画を、わざわざ劇場まで一人で見に行く大人はきっと僕しかいないだろう、と胸を張ってTOHOシネマズ梅田に行く。せっかくTOHOシネマの1ヶ月無料パスを手に入れたのだ。こうなったらとことん極めてやろうではないか。
一生に一度のチャンスなので、この12月、東宝で上映中のすべての映画を見ることにした。今後も年末まで、まだ見ていない映画は本来なら絶対に見ない映画も見続け . . . 本文を読む
このアニメもTVとか、アニメとか、になったものらしい。ジャンプに連載されているようだ。地獄の門が開いて、死者がやってくる。それを死に神たちが退治する、というような話だ。それなりに見ていられる。地獄の亡者たちが、封印をとかれてもう一度現世にやってくるために、主人公の黒崎一護を利用しようとする。
スケールの大きいお話で、次から次へとすごい敵がやってきて、倒しても倒しても次がある、というまぁおきま . . . 本文を読む
クアラルンプールに数年前に出来た(たぶん)大型ショッピングモール、パビリオンにあるシネコンで偶然上映されていた。日本での公開はまだ随分先のようだが、一足お先に見ることにした。当然のことだが、とてもおしゃれで豪華な映画館だったが、いつものことだが、異国の映画館では思いもしないことが起こる。
レイトショーだったので、なんと入場料が8リンギットだった。ロードショーなのにこれは衝撃プライスである。( . . . 本文を読む
なかなかいいセンスのタイトルだと思った。チラシのイラストもかわいいし。でも、チラシに書かれてあるこの公演の内容にはかなり不安が。見た作品は心配した通りのものだった。
なんと、2時間20分に及ぶショーである。僕はこれを芝居とは呼ばない。漫才あり、短い芝居があり、(あっ、芝居って言ってしまった!)大喜利があって、コントを挟んで、最後に1時間くらいの少し長めの芝居もある。芝居は一応、お笑いと、人情 . . . 本文を読む
シリーズ第4作にして、完結編。今回は今はやりの3D映画として公開される。もうシュレックはいいだろう、という周囲の感想を敏感に感じて、本作は最初からなんだか完全店じまい状態で公開される。だれもこの映画に期待しない。
だが、それが反対によかったのではないか。だんだん興行成績も落ち込んできて、これが最後、ということで、ある種の諦念が作品を覆う。今回は、幸せな毎日の中で、退屈を感じたシュレックが、ス . . . 本文を読む
とてもテンションの低いアニメで、これといったストーリーもない。わざわざこういう映画を劇場まで見に行く人がいるということに驚く。平日の夕方の回だったが、狭い劇場にはそこそこ客が入っていた。チェブラーシカがかわいいから、ということだけで、劇場まで行きますか、と僕は思う。だがこの小さな映画は、これだけのお客をちゃんと動員しているのである。そのことは確かな事実なのだ。
60分の『チェブラーシカ』も、 . . . 本文を読む
正月らしい派手なアクション映画だが、あまりに単調すぎて退屈する。トニー・スコットはCGには頼らない本物の映画を目指したらしいが、これではあまりに単純すぎないか。テンポのいい正統派の映画なのだが、ドラマの展開も含めてすべてが当たり前すぎて、すぐに飽きてくる。めまぐるしいほどのカットの多さも、スピード感をつけるためだろうが、それすらだんだんワンパターンの単調さに吸収される。途中から何度となく居眠りし . . . 本文を読む
この寂しさを真摯に受け止めて人は生きていかなくてはならないのか。お互いにもう少し歩み寄って(夫婦なんだから)しっかり支えあい生きていけたならいいのに、なんて思うのは、無責任な他人だから言えることで、当事者である彼らはあんなふうにしか生きれないのだろう、か。
結婚して、3年目。お互いを大事に思っているから踏み込まない。きちんと距離を取っている。たとえ夫婦であろうとも、ひとりひとりは別々の人間だ . . . 本文を読む
PFFのスカラシップで作られた作品である。新人、内藤隆嗣監督作品。まるで評判にもならなかったが、これは隠れた秀作かもしれない。あまりに地味で、見事なまでに何のセールスポイントもない映画だ。誰に見せたいのか、と突っ込みを入れたくなるほどである。DVDのパッケージはなんとか売るためにまるで喜劇映画のようになっていたが、あんなのには誰も騙されないし、あれで見たいと思う人もいない。そういう意味ではどうし . . . 本文を読む
『ウルトラマン』に続いて、『仮面ライダー』の新作も見てしまった。それにしても、これもまた凄かった。ヒロインの女の子が結婚式場から飛び出してくる。「私を取るか、仮面ライダーを取るか、はっきりして」と恋人に迫る。なんだ、これは!と思う。要するに、彼女の結婚相手が仮面ライダーなんですね。で、結婚式に参列している人たちも仮面ライダーで、彼女の父親もライダーだし、友だちもみんなライダーという周りがライダー . . . 本文を読む
20代の前半。自分が何ものでもなく、これからどう生きていけばいいのかもわからなくて、不安で孤独な時間。だから仲間と寄り添って、いっしょに怖々生きていこうとする。音楽がすべてではない。しかし、音楽があったからひとつになれた。大学を卒業して、2年が経つ。だからみんなもう24歳になる。
どこにでもあるようなお話である。だから、どこにでもあるような青春映画である。どこにでもいそうな今時の若者たちの群 . . . 本文を読む