本日クアトロに紀州産本マグロが入荷。さっそく本日マグロ解体ショーが行われました。ご希望の方には、おみやげ用にサクでお分けします。夏向けの美味しさをお楽しみください。
「右京さん、クアトロのマグロ美味しそうですね、たまきさんにおみやげにしたらどうですか」
クアトロ特命係の杉下と亀山はクアトロのマグロを調査していた。
「そうですね、実に美味しそうですね」
「しかし亀山君何かおかしいと思いませんか」
「はあ、美味しいということしか解りませんけど」
「さっき鑑識の米沢くんに調べてもらったんですよ」
「右京さん、いつのまに」
「広告の写真は、マグロが大きすぎますね」
「はあ、そう云えば画面からはみ出してますね」
「この大きさのマグロを片手で持つのは無理があります、米沢くんの報告によるとやはりこれは加工写真でした」
「右京さん、するとこれは食品偽装というやつですか」
「いや、亀山くんこれはメジマグロなのでしょう、メジマグロも本マグロには違いがないので偽装とも云えませんね」
「夏向けの美味しさというのも、メジマグロを指していますから、広告にウソはありませんね」
「そんじゃま、解りやすく写真を大きくしたということでいいじゃないですか、何せ美味しいんですから」
「まあ、そういうことですね亀山くん」
なかなか素直に美味しいと云えない右京さんだった。
