みなさんは、聴くたびに涙が出そうになる曲ってありますか?
教会の礼拝から帰ってきた頃、
NHK-BSプレミアムにて、
映画『風に立つライオン(2015)』がやっていました。
この日11時から始まっていたようで、
見始めた時はもうすでに数十分過ぎていましたが、
昼食もそこそこに思わず見入りました。
そして最後の最後で、
めっちゃいいタイミングで流れた
さだまさしさんが歌う『風に立つライオン』の曲。
回想シーン、そしてエンドロール中、ずっと涙が止まりませんでした。
そう、
わたしにとっては、
この『風に立つライオン(1988)』がそんな涙が出てくる曲の一つなんです。
同時期の映画、
ロバート・レッドフォードとメリル・ストリープの
『愛と悲しみの果て(1985)』に出てくるアフリカの大自然と
この歌のイメージが重なり、
当時何度も何度も聴いて、その度に涙していた曲でした。
20代の頃で、関西に住んでいましたので、
あまり東京のことは知りませんでしたけど、
「千鳥ヶ淵の夜桜が恋しくて」という歌詞部分から、
一度も見たことのない「千鳥ヶ淵の桜」への憧れも強くなり、
「神様について人について考えるものですね」、
「僕たちの国は残念だけど何か、大切なところで道を間違えたようですね」という歌詞から、
「生きる」とはどういうことなのかを色々考えさせられました。
この曲が出されたのは、
日本がバブル期真っ只中という時期でしたね。
そして、
間奏で流れる讃美歌「アメージンググレイス」。
聞き慣れた讃美歌のメロディにもほろり。
さださんならではの、語り口調の歌詞、
その歌詞から流れ出す人間を見つめる目の優しさ、鋭さ、深さ、温かさ。
当時の「行け行けどんどん」だった日本をちくっと風刺する
社会派の歌かと思えば、
ラブソングだったり、失恋ソングだったりのにおいも。
切なさ、甘酸っぱさも纏いながら、「生きるということ」を問う!
誰かが言われてましたけど、さださん、天才です!
旧友がさださんの長年のファンで、
2回ほど一緒にコンサートに連れて行ってもらいましたが、
最初の岐阜(映画が公開された直後くらいの時期)では、
この曲を生で聴くことができて、
やはり涙がちょちょ切れました。
でも、実はその時、映画は観てなかったのですが。
「絶対行くんだ」と思ってたのに、
どうしてか当時行くチャンスがなくそのままになってしまってました。
今回、途中からでしたがじっくり映画を見て、
歌詞から想像できるイメージに近い内容(歌詞通りではないですが)、
特に主人公が大沢たかおさんのイメージにもぴったりで、
歌から感じる様々な思いが、
今度は映像から同じように感じられました。
これって、大沢たかおさんだったからこそ、
つくれた映画かな。
やはりこの俳優さん、只者じゃないですね〜。
そもそも彼がこの曲に惚れ込んだのが、
この映画を作るきっかけだったということですので、
ただただ納得です。
全体的には、
実話ではないのに、ドキュメンタリータッチで、
やや不思議な映画の作りだなとは思いました。
東日本大震災とのつながりを持たせるように構成したからかもしれません。
そして何より驚いたのが、
これがなんとなんと
あのホラーやバイオレンスで超有名な、あの三池崇史監督の映画だったこと。
エンドロールで知った時には、
「嘘でしょ?」って思いましたよ。
(大沢たかおさんとは『藁の楯』以降2度目のタッグだったらしいです)
泣くに違いない、
絶対に泣くと、
見はじめた時から想像がついていた通り、
最後の最後、曲のイントロが流れ出すとやはりわたしは大号泣。
横で夫は「これは実話じゃないんだよ〜」と
泣いてるわたしに一生懸命話しかける。
実話か実話でないかなんて関係ないよ〜。
この歌詞と曲に、
さらに映像がついたらもう大泣きするしかないんだよ〜。
さだまさしさんの歌唱で映画が終わるまで泣き続けてしまいました。
でもですね、
久しぶりに大号泣したら、
その後は思いのほか気持ちがスッキリしたんです。
YouTubeでこの曲を聴いた人が、
「さださんの音楽を聴くと『私も一生懸命生きるぞ!』ってすごく勇気をもらうんですね」と書いておられましたが、
わたしもそう思いました。
一種のカタルシスになっているのでしょうね。
日曜日にこういうカタルシスを感じられるっていいかもと思いました。
新しい週に向かって
「なんやかんやあっても、頑張って生きていこう〜」って前を向けそうなんですもの。
幾つになっても感動で心震える、大泣きできる、
そんな自分でいたいなあ、
そんな一曲を持っていたいなあとも思いました。
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そうです! この歌の主人公には、モデルがいらっしゃいますよね。それはわたしも存じ上げていて、このブログ中に貼り付けている「まずはさだまさし!」の中でも触れております。
コンサートでこの歌をさださんが歌った時にその話をしてくださいました。
だから、全くのフィクションではないですね。
わたしが実話ではないと書いたのは、一人のモデルになったお医者様をモチーフに、話が作られているということの意味で。
その人が本当にそういう女性との別れがあって、手紙を書いたということは事実なのかフィクションなのか、その点ははっきりわたしは知りませんが、あの歌に出てくるアフリカに行って感じたこと、見たことについては、そのお医者様からさださんが直接聞かれたことが下敷きになっているのは違いないと思います。
このお医者様は今も健在でおられるということなので、大泣きしたわたしに夫が「実話ではない、生きておられるのだよ〜」と言ったわけです。
言葉足らずで申し訳ありませんでした〜〜。
ご葬儀の時に曲を流されたとのこと、何よりの葬送となりましたね。
はいはい!わたしも曲ありきです。
確かに歌詞に出てくる景色はわたしが見ていた時もなかったような。
もう、さださんの歌だけで、それを目を瞑って聴いてたら、映像が浮かんできますものね。そういう点では違いましたね〜。
かずちゃんがお母様と過ごされた日々に、このさださんの曲が深く結びついているのですね。
この曲を聞くたびに、お母様を懐かしく思い出せる、それはとっても素敵なことだと思いました。
彼の書いた小説本も、ほとんど読み、タイトルの映画は、観ていないものの、その本は読みました。
このお話は、実話では無いものの、「モデルになったお医者様」は、確か、いらした…と思いましたヨ。(・・;)
さださんと「親しい」方で、実際にアフリカで活動されていて、帰国する度に、一緒に「飲んで」、色々と話を聞く…ようなエピソードを読んだ記憶があります。(^-^)
この映画がキッカケとなり、実際にアフリカに渡る、若い医師たちが、けっこういらっしゃる…ような話を聞いたような? ^_−☆
あるブロ友さんがこの曲をご自身のブログに貼り付けてくださいました
それを聞いたときに母が亡くなってはじめて号泣しました
葬儀や諸々の時には気が張っていて、そこまで泣くことはなかったのに・・・
そういう意味でもこの曲は忘れられない1曲になっています
彼女の希望で、霊柩車が葬儀場を出発するときに流してもらいました
映画は封切られたときに母と夫と3人で見に行きました
母と私は曲ありき、そして私は原作も読んでいたので、少し期待した映像とは違っていて・・・(笑)
母も曲から見えてくる景色がみたかった~と
そしてこの曲は、ほかの人には歌えないなあと今も思います