夫が駒場の図書館に行くというので
一緒について行ったまんじゅう顔。
1週間前は、R246号は混んでましたが、
今回は混んでなくてあっという間に着きました。
車を止めてまず足を向けたのは、
近くに車を止め、ちょっとブラブラ。
公園までの道すがらは豪邸見学をしているよう。
渋谷からすぐのところなのに、
緑も多く、
静かで、そしてとにかく新しい大きなお家が多い。
わたしたちがまずこの公園に行ったのは、
この公園内の「日本近代文学館」にある「BUNDAN」というカフェ狙いでした。
夫を待っている間、ここで時間を潰そうと思っていたのですが、
なんとその日に限って、
大人数の予約で席がいっぱいとの事で入れませんでした。
ここ、面白いカフェなんです。
次の機会にご紹介できたらと思います。
それで、
そこを諦めて向かった先は、
ここの見学は初めてです。
あの加賀百万石の16代当主・侯爵前田利為(としなり)の居宅として昭和3年から5年にかけて建設されたお屋敷です。
もともと加賀藩江戸屋敷は東京・本郷にあったのですが、
東京帝国大学の拡張により、その土地が駒場の土地との交換になって、
駒場に加賀藩の当主の屋敷が建てられることになったそうです。
当時使用人100人以上、東洋一と言われた大豪邸だったということ。
それが紆余曲折を経ながらも、
ほぼそのままの形で残されているのはとても珍しいとのことです。
昭和初期の上流華族の生活をうかがい知ることができる貴重な文化財になっています。
<洋館>
前田利為侯爵が、イギリスから帰ってきて建てた邸宅ということもあり、
イギリスのカントリーハウス風に造られています。
鉄筋コンクリート造で、大華石とスクラッチタイルで装飾。
洋館正面には、写真のように車寄せがありますね。
前の庭はロータリーになっています。
正面向かって左側から見た洋館。
重々しいドアを開けて中に入ると、広大な玄関広間。
真っ赤な絨毯が敷き詰められています。
一階は賓客をお迎えするスペース。
これは大客室。
応接間、サロン、客間がいくつもあり、どの部屋にも立派なマントルピースがあります。
床は寄木細工。
階段下にはマントルピースと造付けソファを備えたイングルヌック(炉隅の小さなスペース)があり、
そこにあるガラス窓が美しかったです。
写真は撮りませんでしたが、
大食堂が1階の諸室の中で一番格式が高いそうです。
すごく広い食堂でした。
その奥に家族用の少し狭い食堂もあります。
2階は、家族の居室スペースになっています。
階段がどんだけおしゃれか!
2階もたくさんの部屋があったのですが、
特に目を引いたのは、
侯爵夫妻の寝室。
そしてその隣にある「夫人の部屋」
夫が特に羨ましがっていた?「書斎」
机の後ろ側が広い!
壁紙も美しい。
その他にも会議室や子供達の私室、女中部屋など色々。
このお屋敷で使われていた銀食器などの展示もあり、
その生活の華やかさがぐんぐん伝わってきます。
夢の世界にいるようでした(笑)。
そしてこの洋館の隣には、和館があるんです。
<和館>
ガラッと雰囲気が変わります。
門をくぐると、落ち着いた木造2階建ての近代和風建築が待ち受けています。
靴をぬいて上がって、正面の和室に入る手前で振り返ってみたら、
玄関方向、こんな風景が見えます。
右を見ると、
畳の廊下の突き当たりは、茶室みたいです。
玄関から、まっすぐ進むと、2間続きの広い和室がありました。
これは「次の間」から見た庭の風景。
向かって右側の和室は主室。
書院造になっていました。
<洋館><和館>の二つのお屋敷があまりにすごすぎ、
なんだか自分の気持ちも大きくなっちゃって・・・。
いっとき、お屋敷のお嬢様になったような気分。
調度品や細工など細かく見始めたら、きっと半日くらいはいられるかと。
何がすごいって、こんなに立派な建物をどちらも無料開放してるんです。
今現在は、
この駒場公園の敷地と和館の方は、目黒区が管理し、
洋館の方は東京都が管理しているようです。
この公園、
今回はちょうど小雨が降っていたので、ゆっくり散策できなかったのですが、
とにかく大きくて立派なヒマラヤスギやイチョウ、マテバシイなど樹木がたくさんで、
大変気持ちの良い空間になっています。
帰宅してからは、
少しずつ歩いたルートを思い出しながら、
地図に書き込み、
いつものように「さんぽMAP」作成中。
それぞれポチッとして応援していただけると嬉しいです。
ブログを書く励みになります。
↓にほんブログ村 ↓人気ブログランキング
にほんブログ村手帳・手帳術ランキング