つれづれなるままに 196 節分

2007-02-02 10:34:51 | 雑記
冬から春への季節の節目、さまざまな邪気を祓う儀式が節分ですが、節分には「巻き寿司」となってしまいました。節分の日「巻き寿司のまるかぶり」が世間で浸透したのは、大阪海苔組合が道頓堀で行った行事がマスコミに取り上げられ全国に広がりました。巻き寿司をラッパのごとく銜え恵方に向かって丸ごと、縁を切らないために包丁は入れず食べる、なんか滑稽ですね。
豆まきは年男、一家の主人が煎った豆をまき、家族は自分の年の数だけ豆を食べると、その年は病気にならず長生きをすると言われています。なせ豆なのか。
これも中国から伝えられた道教の影響とされています。自然界の道理、五行と言って木・火・土・金・水この中の「金」は硬い、つまり厄病と言う意味で鬼が金の棒を持っているのもその象徴、その「金」の作用をなくすのが「火」、大豆も硬いので「金」にあたり、大豆イコール鬼となりました。この大豆を火で煎って、外や内にばら撒き、人間が食べ、鬼退治をする。これが「木」で春の「気」を呼ぶのだそうです。
地方によりいろいろ異なった豆まきがありますが、幼き頃、仙台では、夜、鰯の頭を焼いて、ヒイラギの枝に刺し、屋敷の周りを「鬼は外、福は内、てんうち、じうち、鬼の目玉ぶっぶせ」と言って、暗がりをこわごわ姉妹で回ったものでした。鰯の頭は悪臭があり、邪気が家に入るのを防ぐのだそうです。
今の子供達は、節分イコール「恵方まき」これも仕方がありませんが、節分はどうしてあるのか、どうして豆をまくのか、教えたいですね。