今日も雪のためランニングはお休みしたのでITネタです。
IT系ニュースを見ていたら
「カメラ映像から人物を検出し、その顔画像をもとに
性別と年齢層を自動的に推定し、計測結果を出力する
サーバソフト」が
発売されたというものがありました。
この製品は、サーバに記録された動画から人物を抽出し年齢や性別を推定するというものです。
例えばイベント入場ゲートの監視カメラ画像から性別や年齢を集計した情報を作成できるとことになり、これまでの入場者総数といった情報に加え、
年代別・男女別
の統計データを手間をかけずに入手できることになります。
イベント主催者にとっては、
「どの広告媒体が一番役立っているか?」
といった広告戦略などに紐づけることが可能になります。
顔認識技術と年齢・性別を判定する技術は他にも実用化されています。
別会社の技術ですが、JR駅構内のデジタルサイネージ自販機(前面が大きなタッチパネル画面になっている)に数年前から搭載され、客属性(年齢、性別)を判定し、属性ごとにお勧め商品の表示を行い、季節や時間帯、環境に応じた商品の提案といった1人ひとりを見分けたマーケティングに使われています。
実際に私と若い女性部下でお奨め表示される商品が異なることを体験済みです。
実はこのニュースを見て思い出したことがあります。
うろ覚えですが、かなり昔にNHKの番組で「人種や生誕地を見分けることができる」という能力を紹介していました。
ヨーロッパのある観光地を訪れる人たちの中から、キャスターが人物を指定すると、声(同時通訳付)のみの出演者が
「この夫婦は●●人」
とか
「この男性は○系の血が入ったXX地方に住む○○人」
と見分ける実験を紹介していました。
多様な人種が住むヨーロッパでは、安全保障の観点から人種を見分ける能力が求められるシーンがあり、実際にかなりの確率で見分けることができるということを立証していたように記憶しています。
識別している人はおそらく情報機関関係者のため声だけの出演だったのだと思います。
こういう能力を判別ソフトウェアに生かすことができれば、変装し偽造パスポートで入国しようとする者を画像から発見したりできそうですね。
なお、コンビニレジでは、店員さんが購入者の属性を男女別・年代別にキー入力することになっているようですが、めんどくさがって、適当に入力する
バイト君もいるでしょうから、正確なマーケティングのため顔認識技術を導入する可能性はありそうです。
監視カメラ設置が進む先進国では、SF映画で描かれるような個人の行動を誰かが映像で把握するというシーンが現実化しそうです。
カメラがなくても、スマフォの位置情報(GPS)をONにして、サービスを受ければ、自分の居場所を特定され、検索した内容から何をしようとしているかを第三者に知られるという現実がすでにあり、利便性と引き換えに個人情報を垂れ流していることになりますね。
ちなみに、ランナーの多くはGPS機能をONにしてランニングアプリを使っている人が多いので、リスクが高い人種といえますね。