大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

八角玄翁 銘 三ツ輪

2011-06-06 21:12:04 | Weblog
これも玄翁だ。 同じく450グラムある。 だから 鑿叩きに使っただろうか。矢張り相当錆びていたが 削り落とした。 柄は割れているから 交換が必要だ。 銘は輪を三つ三角に並べた物だ。 三の輪と読むのだろうか。矢張り相当激しく使われて 柄が緩んだと思われる。 楔替わりに 釘が打ち込んで有った。 この為か柄は真中で割れている。 普通こうなるから 玄翁に楔を打たない方が良いと 聞いたが 諸説有るらしい。 緩んだら紙を巻く或いは 柄を交換すると言うのが 正しいのではないか。
折れて 頭が飛び怪我でもしたら困るからだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四角玄翁 銘 金増

2011-06-06 20:55:30 | Weblog
これも元大工の道具箱に有った。 比較的柄の短い玄翁だ。 多分鑿でホゾ穴を掘る時に 鑿の頭を叩く専用の物だと思う。 重量は450グラムある。 柄は曲がり 細く力が入り易い様になっている。 玄翁の凸面で打ったと思われる。 凸面を下にして柄を横にすると 上に柄が弓なりとなる。 私の作る玄翁は これと反対にしているがこれが 正しいのだろうか。 鑿の頭を玄翁の凸面で打つ方が 打撃が一点に集中して深く食い込むという事かも知れない。 機会が有れば確かめて見よう。 道具の仕立てからも学ぶ事は有るものだ。  しかしこの450gでは 重すぎて私には使えない。 尚 銘は金増 としたが 実際はかぎの手に増である。 四角玄翁のこの真中のくびれの形が私は 好きだ。 丸玄翁より格好良いと思う。 玄翁は幾つも持っている。 どうしてこんな鉄の塊に惹かれるのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皮切り包丁  銘 正高

2011-06-06 20:43:41 | Weblog
これも元大工の道具箱に入っていた。 皮または紙を切る包丁だろうと思うが、 面倒なので 資料に当り確認する事を行ってない。 そうだろうと想像して決めたので間違いが有れば 訂正したい。 銘を探したが 無いようだ。 しかし 良く見ると柄に正高と有るので これを銘とした。 かなり錆が出ていたが 研いだら何とか使えそうだ。 かなり使い込まれた物と思う。 本来刃はもう少し長かったはずだ。  比較的研ぎ易い 柔らかい鋼に様だ。 一応刃をつけて 錆を取り油を塗って置いた。 このままでは どんどん錆が深く成り 使えなくなるからだ。 今これを使う予定は無い。 大工がどう言う時に使ったか知らないが 壁紙でも貼り 切るのに使ったかも知れない。 この人は 和風建築専門ではなくて 一般的な住宅やマンションの内装も行っていたかも知れない。 これは当面引き出しにしまっておこう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする