この鉋刃 橘五郎について入手の経緯は既に書いた。 取敢えず台も直して刃を挿入して見た。 台は購入した時には 雨でかなり濡れた状態だった。 口埋めして有ったが 糊が溶けて 口埋め材が浮き上がっている状態だった。 台下端を見ると 湿度の多い所に保管して有ったのか、一部が腐った状態になっている。 上端を見ると 木のあくが出たのか 変色した部分がある。 刃は全長90ミリ程度有り、まだ 余り使って無い。 耳を擦り落とす時に グラインダーにかけて 火花を見たが 何となく他とは違う色の感じだった。 これがどう言う 鋼か私のは判らない。 裏刃を見ると 丸に悦のマークが有った。 悦榮の物だろうか。 表馴染みに相当分厚く何か貼って有ったので それは剥して 新しい木を薄く削り貼付けた。 刃を入れて一応削れる状態にまでなっているが、肝心の刃が 錆のブツブツが落ちないので 全く削れない状態だ。 残念だが使えるまでには相当時間が掛かると思う。 此処まで整備して置けば 後は刃の研ぎに集中できる。 切れる物なら いずれ台は打ち直してやろうと思っている。
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