随分 蒸し暑い季節がやって来た。 この所体調が良くなくて 鉋を触る気分ではなかった。多分季節の変化による 自律神経失調症と自分で勝手に診断している。 さて 先日既に紹介した ベタ亀鉋を今回は載せて見た。 台を見ると相当古そうだ。 台に当初何か塗ったのかも知れないが 深い赤茶色をしている。 樫のタンニンが変色してこの色になったとすれば相当に時間が掛かった事だろう。 台長は260ミリ 台幅 64ミリ 台厚味 25ミリ 刃の角度は40度位だろう。 恐らくは自作台だと思う。 台は木表と木裏を逆に使って有る様だ。 多分木表側に有る 小さな節が気になり それを避けた木取りだろうか。 台尻右側面が一部裂けて飛んでいるので、その部分に木片を貼り付けて見た。 実用では役に立たないだろうが 見た目を良くする為だ。 そう言えば台頭のマダラの部分は此処に紙が貼って有り それを鑿で剥した跡で、ここだけ色が薄くなっている。
これで台に椿油を塗り 拭き上げると深みの有る艶がでて 宜しい。 使うんじゃ無ければこれで良い。 使うなら台は打ち直さないと駄目だろう。 何処の誰が使って物か知らないが 縁あって私の所にやって来た。 だからこうして磨き上げられて 喜んでいるのか、或はもっと 道具らしく酷使されて欲しいのか どっちなんだ。
これで台に椿油を塗り 拭き上げると深みの有る艶がでて 宜しい。 使うんじゃ無ければこれで良い。 使うなら台は打ち直さないと駄目だろう。 何処の誰が使って物か知らないが 縁あって私の所にやって来た。 だからこうして磨き上げられて 喜んでいるのか、或はもっと 道具らしく酷使されて欲しいのか どっちなんだ。