大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

追入鑿 銘 貞栄 三分

2021-02-15 14:06:47 | Weblog
今日は朝から雨になった。 散歩にも行けないから、昨日入手した鑿の修理を行った。骨董市で鑿を入手するのは、一つは使う目的で有るが、他方 修理を楽しむのももう一つの目的になる。  使う鑿は既に確保している。 だから柄が割れたり、曲がったり 刃先が欠けたり まず普通なら買わない物でも、それが安くて 直せそうなら買って来る。 そうした鑿を修理している内に、鑿の数は増えて行く訳だ。  既に百以上有るかも知れない。

この鑿は先日布田天神骨董市で入手した3丁の中の一丁で、 刃幅の狭い三分の物だ。 黒檀の柄に割れが有るので交換する事にした。 更に鑿穂の曲りも修整した。 柄の材料は昨年 確保して置いた柘植を使った。 細い材で芯持ちのまま 太さ19ミリの丸棒を作り これで柄の長さ125ミリにして使った。 柘植の鑿を見るともう少し黄色味掛った色の様に思うが実際の材料は 殆ど白に近く、それ程硬くも無い様だ。 まだ乾燥が不十分なのかも知れない。  これから刃先を研ぎ直して 使える様にしようと思う。 刃裏も全くのベタ裏だったので、グラインダーで削り 裏スキを行って見た。 これで一応使えそうだ。 修理の必要な鑿はもう一丁有る。 そちらも修理出来たらまた紹介しよう。
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0731 二枚刃平鉋 銘 栄之光? 八分

2021-02-15 11:24:01 | Weblog
先日 土曜日の夜 地震が有った。 ニュースでは東京は震度4と言っていた。 またかと思ったが、案外と大きな地震だった。 スピーカが台から落ちると困るので、急いで紐で縛って置いた。 作業部屋に有る鉋箪笥8棹がガタガタ揺れて倒れると困るなと思ったが無事だった。 これが半端無く重いので 押さえて居られない。 

さて昨日 布田天神骨董市で購入した鉋の紹介をして見よう。 これは千円ながら 特にこれつ言う欠点が無い鉋だった。  銘は鏨で切って有るがその一文字目 栄として有るが 上手く読めないので仮にそう読んで見た。 或は誤読の可能性も有る。 裏刃は岩堂と言う物が付いていた。 或は石堂の工房で作られた物なのかも知れない。 兎に角鉋は久し振りに入手した。 刃先を見ると鋼は極薄く付いている。 珍しい。それを 裏出ししながら 上手く使って有る様だ。 このままグイグイ裏押しすると すぐに端が裏切れしそうな薄い鋼だ。 刃幅72ミリ 全長 80ミリと言う所か。  少し使って有る。 研いだ感じでは切れそうに思う。 これからもう少し整備して見よう。  この所コロナの影響だろうが 大きな骨董市は開催して無い所が多い。 だがこの布田天神骨董市は 会主の信念なのか 色々対策しながら開催している。  色々批判する人も居る様だが、骨董市も開催しないと 人は来なくなるし忘れさられてしまうだろうから、開催してなんぼの物だろう。  極小さな市で人が集まり密になる程でも無い様だ。  色々調べて見ると 私の知らない 骨董市で開催している所は結構有る様だ。  少し新しい所を開拓して見るのも良いなと思う。
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