大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0520 二枚刃平鉋 銘 孝光

2015-01-15 23:01:12 | Weblog
今日は世田谷のぼろ市の日だ。 昨年暮れには行けなかったので、雨の予報にも関わらず
出かけた。 8時頃に到着して辺りを見回すと、まだ出店の準備中だった。 一回りして
小雨が降りだした 帰り際に、 この鉋を入手した。 これで800円だった。
刃幅65ミリ 全長110ミリでまだ余り使われて無い割に 錆がすごい鉋だ。
裏刃も付いて無かったので 手に取る人もいない様だ。  しかし台は しっかり
している。
 帰って研いで見ると 錆は落ちたが 裏が錆に食われており、研ぎ上がらない。
裏がこの状態では、 試し削りは大分後になると思う。
裏刃も無いからどこかで探して来ないといけない。そうすると やはり少し高い買い物だった
かも知れない。 研ぎ味は悪くは無いから切れる鉋かも知れない。 早く試し削りして見たい
が、 多分この状態では駄目だろう。 孝光の脇には何か刻印が有るが読めない。 
この孝光の文字の中には朱が入っていたかも知れない。何処のどういう鍛冶屋の物か知りたいが、
今は手掛かりは無い。
それ程 古い鉋では無いと思う。 台の表面の汚れを落としてOILで拭くと
古色が浮き立つ。 今年になって初めての鉋 蒐集は 良い物が手に入ったのだろうか。

今年も のんきに骨董市を 歩き回れる 平和な 一年で有る事を願っている。

その後 ネットで調べると、播州 三木の鉋鍛冶 横山 邦男氏の鉋に孝光銘の物が有った。
銘のデザインは違うから 同氏の物かどうかは不明。 この鉋は裏刃が無かったので 裏の錆が
酷いのだろうと思う。 ひと裏分は研ぎ落とさないと 駄目かなと思っている。  

その後何度か研ぎ直して削って見るが思わしく無い。 結局この鉋を入手してから8か月が
過ぎて 最近やっとまともに削れる様になって来た。 まだ薄削りの写真を見せられる
状態では無いが、それでも結構艶の有る削り屑が出て来るようになって来た。 こうなれば
何度も研ぎ直してだんだん良い状態になると思う。 一時はこれは駄目鉋かな思い 諦め様か
と思ったが、辛抱して良かった。 上手く削れる状態になったらまた報告しよう。
(8月下旬)
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今年の干支 羊の置物

2015-01-08 23:02:30 | Weblog
新年はあわただしく 始まった。 元日から 母がインフルエンザで高熱を出して
あわてて 病院を探して入院させた。 それから実家と我家を行ったり来たりしながら
正月は終わってしまい、正月気分を味わう暇もなかった。 

やっと来週には退院できる見通しが付いて 一安心した。 それでも年寄りの一人暮らしは
不安だし 色々心配の種は尽きない。

さて今年も この置物が 我が家に来た。女房の友達が送ってくれた物だ。
羊の腹には小さく丸めた おみくじが入っていた。
中を見ると 小吉 となって居る。 まあそこそこの幸せと言う事で丁度良いだろう。
そんな 良い事ばかり期待するのが おかしいのかも知れない。 
今年一年はどう言う年になるか 見通しが付きにくい。 のんきに鉋を蒐集し、研いでは
その切れ味を確かめる様な 毎日が今後も継続出来るのか 判らない。 それでも今年は
何か 大きな変化が起こりそうな 予感もある。  さて今年はどんな年になるやら。
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0358 利成 鉋の削り

2015-01-06 21:53:14 | Weblog
この鉋も富岡八幡骨董市で手に入れて 一度使った切り 引出に入れて置いた。
新潟三条の道具カタログの鉋の中にこれとよく似た物が有った。 だから多分新潟で
で作られた物だろうと推定している。 そんなに古い物では無いと思う。 台もしっかり
して 包み口の一部が残っており、 それ程使い込んだ物では無い様だ。今回改めて
研ぎ直したが、結構硬い刃だった。 それに大切れに研いで有った。 角度を直すのは
時間も掛かるので そのまま研ぎ直した。 何度か研いで削っている内に段々と削れる
様になって来た。 これくらい削れるとまあ良いかと少し 妥協する。 この鉋も
どうして 放出されたか知らないが、結構使えるじゃないかと見直した。 案外と引きが
軽い様に思う。 
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0517 本銘 勘次の削り

2015-01-05 22:23:29 | Weblog
この鉋は昨年暮れに手に入れた物だ。 左勘次銘の鉋は持っているが、本銘 勘次は
初めてだ。 これは切れる物かどうか確かめようとしたが、今一切れない。
その理由は 私が刃先の割れを取り除くために、約8ミリ程度 先端部分を削り
落として刃を付け直した為かも知れない。 何度か研ぎ直してやっとこの程度に
削れる様になって来た。 まだ裏の研ぎは不十分だと思っている。 それでも
結構 切れそうな感じがしている。 更に裏の錆跡が取れれば もっと良くなる
と期待している。 こうやって鉋をとっかえひっかえしながら、切れ味を楽しむのは
良いが、 どれも中途半端なままになる心配もある。 難しい所だ。

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0513 東忠正 鉋の削り

2015-01-05 21:48:24 | Weblog
この鉋も既に紹介済みだ。 何度か研いで削りに挑戦して見たが、結果は思わしく無かった。
今回は砥石を変えて再挑戦だ。 今回 昔使っていた 海老印の仕上げ砥石(人造)を
使って下研ぎし、 更に 同じく人造の仕上げ砥石で仕上げ研ぎして見た。 思ったよりも上手く
削れる様だ。  何が原因か わからないが 色々条件を変えている内に 何となく上手く
削れる研ぎが出来る時が有る。 まあ兎に角 今までこれは鉋が切れないと 鉋のせいに
していたが、結局 扱う人間の 扱いが悪かったと 証明されてしまった。
まだこれで十分と言う事では無いが、 これだけ削れてうれしい。 何時もこれ以上に
削れる様になりたいと思うが、やはり難しい。
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