０６２１ かん奈の削り

この鉋の現状はこんな状態にある。　真中と左に錆跡が残り　そこから削り屑は裂ける様だ。それでも　こて手の安物錆鉋の中では良い方だ。　錆跡はピンホールの様で　そこまで研ぎ進まないと　取れ無いと思う。　刃も短いし　削り落としのはどうかと悩む所だ。　処でこの鉋の　割ゆくや　と言う言葉に　こだわりが有る。　何故かと言えば鉋の刃は楔の様に先端は鋭くて　その刃先で材の繊維を削って行くと考えられる。　それを　割ゆくや　と表現している訳だ。　切ゆくやでは無い所が面白い。　この鉋を制作した鍛冶屋さんは　鉋刃で材を削っていく所を　割ゆくや　とイメージしながら作ったと言う事だろうか。　楔の形状で材を割り進む　と言う風に削る事を考えているのだろう。　だとすれば　割ゆく　をより活かす研ぎも有りそうな気がする。　でも良く判らない。　もう少し研ぎ直しながら考えて見ようか。

０６２１ かん奈の台打ち

この鉋刃は何処かで入手した物だが、何処だったか忘れた。　使い古しの鉋台に入れて試し削りして見たが　思う様に切れない。　そこで思い切って台を作り直した。今回は少し緩く出来てしまった。仕方ないから今回は馴染みの部分に紙を貼って対策した。　これで削って見るとまあ普通に上手く削れた。　しかし鉋屑は割れて出てくる。　よく見ると裏に錆の後が残る様だ。　これを研ぎ落さないと駄目だ。　時間が掛かりそうだ。　だけど駄物と思ったこの鉋刃も切れる事が判った。　更に何度か研ぎ直して居れば何とかなりそうだ。

この鉋刃には　割ゆくや　かん奈　和鋼製と表示して有る。　珍しいなー。　割りと薄作りの刃で古い物かも知れない。

０６４３ ？行鉋の削り

この鉋を出して見ると　錆びだらけだった。　仕方無く　錆の部分を砥石で擦って落とした。
ついでにもう一度研ぎ直して　台も修整して見た。　　これで削って見ると結構良く削れる
鉋の様だ。　惜しむらくは刃が短くて　もう実用には向かない様に思う。　銘も上手く
読めない鉋だが、これだけ切れれば十分だ。　

０６８０ 南京鉋 銘 無し

前作がまあまあの出来だったので、またもう一丁南京鉋を作った。　今回は刃の寸法が　
幅２６ミリ　長さ２３ミリ　となった。これもマキタの電動鉋の替刃の残りを切り取った。
仕込みの角度をもう少し寝かす様に加工した。その為　材の上面で無く　側面から掘り込んで
いる。　刃を少し寝かせたので　刃の頭は材からギリギリ出る程度まで入れないと削れない。
今回はシェラックニスを塗って見た。　その後で蜜蝋を擦り込んでいる。　汚れた手で触っても汚れが材に付かない様にした。　これで最近作った南京鉋は三丁になった。　後は真鍮を貼るだけだ。　引き削り主体なら　刃口の後ろに　押し削り主体なら　刃口の手前に貼るのが
良さそうだ。　まあ前後２枚貼れば良いのだが　面倒だ。　まだ刃になる材料は有るからもう少し作って遊べそうだ。　

この鉋は、八王子の工房に持って行き工房主に提供した。　上手く使えるだろうか。製作の役にたてばそれで良い。　まだ材料は有るから作れるだろう。

散歩道に有るアケビの垣根

先日の台風の風は　すごかった。　我家の植木鉢は皆転がった。　廻りの樹木の枝が折れ葉っぱが散乱。　こんな台風が年に何度も来たらかんわんなー。　　我家の窓には雨戸が無く　ガラスが割れないか　毎回心配する。　　台風が過ぎると　思わぬ夏の季節が戻って暑い事。

今日は大分秋らしくなって来た。　天気予報ではもう次の台風が出来てると言う。　今週末も雨かなー。　予定が有るのに。　　さて今日何時もの散歩に行って　アケビの生垣を見ると　まだ青いアケビが有った。　葉っぱに隠れていて気が付きにくいから　誰にも取られずに育った様だ。　このまま大きくなると良いが。　　空気が乾燥して　空が青く高く　光と影が濃く感じられる　引き締まった秋が好きだ。　こうして平和な時間が流れて行くんだろう。