以前からこの 福三郎製らしい鉋 芳一は切れない鉋だと思っていた。 今回はこの鉋の刃先を拡大鏡で見てびっくり。 酷い状態だった。 そこで改めて 研ぎ直した。 やはり刃先が丸刃になっていたのだろう。 しのぎの部分ばかり研いでいて肝心の刃先が研げて無かった。今回研ぎ直して削って見ると 普通に切れる鉋だった。 これで少し名誉挽回できたか。まだ不十分だろう。 台のガタツキも有るからもう少し何とかなると思う。
刃先を拡大して見ると 切れない鉋刃の場合は 刃先が一直線に研げて無い物だ。これが結構凸凹している。 これじゃ上手く削れる訳無いだろう。 それに思いの他 すり傷が多く有る。 これは多分粒子の荒い粒が仕上砥石の表面にめり込んで居る為だろうと思う。 砥石の平面を出す為にセラミックの面出し砥石を使うが、その砥石にくっ付いて来るのだろうと思う。 平面出しをこの一丁で総て行うのが良くないのかも知れない。 この音五郎も結構擦り傷は有る。 拡大鏡で見ながら研いで行くと確実に切れる様になる。 しかしまだ完全では無く何カ所か傷は残って居る。 この削りはその状態だ。それでも以前よりは 引きも軽いし削りは良くなった。 削り肌もツルリと滑らかになる。もう一度切れない鉋は見直しが必要だ。
この鉋は大分前に入手した物で、何度かブログにも書いて居る。 何回も研ぎ直して削って見るが、思わしく無くて 削りはここに載せられる状況では無かった。 そこで今回あらためて、刃先を拡大鏡で見ると無残な状況だった。 まるで研げて無かった。 まず裏を押し直した。 裏には錆びの跡がのこっていた。 更に鎬の部分を研ぎ直した。 拡大鏡で刃先を確認しながら 何時も使う人造砥石で研ぎ上げた。 まだ十分では無いが そこそこは研げた。 やはり刃先は研げたと思っても 思う程には研げて無い物なんだと思った。 それは拡大鏡で見ると良く判った。 今更言うのも恥ずかしい位だ。 削って見るとまだ薄くは無いが一応まともに削れる様だ。 駄目な鉋と思っていたが、そうでは無かった様だ。
これは駄目な鉋だなと思って 引出に仕舞って有る物もそう言う状態かも知れない。 もう一度確認して見よう。 以前は刃先を拡大して見て確認していたが 面倒なので最近はやって無かった。 自分の感覚は案外信用出来ない様だ。
これは駄目な鉋だなと思って 引出に仕舞って有る物もそう言う状態かも知れない。 もう一度確認して見よう。 以前は刃先を拡大して見て確認していたが 面倒なので最近はやって無かった。 自分の感覚は案外信用出来ない様だ。
この鉋は 近所の方から戴いた物だ。 その顛末は既に紹介した。 幅広の鉋だし扱い難いし、重いので刃を研ぎ直して 暫くは引出に保管していた。 この鍛冶屋さんの鉋は、一般に製造番号が打たれて居ると書いて有るが、この鉋にはその番号が打たれて無い。 はたしてこれは本物かと疑う事も有る。 そこで色々ネットで調べて見ると 似た鉋刃を持っている人の記事が見付かった。 番号の無い物は 特別に作ったと言う推定も有るが、私の所にもこの鉋が流れて来ると言う事は、結構な数が流通していたのだろうと推定している。 番号の無い鉋刃を売り物として作った物と思う。 それは幅広の普段余り作らない鉋刃ではなかろうか。少し一般に有ると思われる鉋刃との違いを探して見よう。
右上に登録とあるが、これは短冊の中に打たれている様だ。 この短冊が無く地に打たれて物も多い。 右下に梅マーク、その下に一が有るのかも知れない。 真中に 三代目千代ずる(鶴では無い様だ) 寛寿 左下端に 上 そして 真中に う一 と有る様に思われる。 普通左下に有る 鉋組合のマークは無い様だ。 甲面に製造番号は無い。この上は何を意味するのだろうか。
刃幅は77ミリ有り幅広だ。 似た鉋刃の写真は他にも見掛けた。 まあ偽物では無いだろうが、これを誰が作った物か私には良く判らない。 多分落合宇一さん本人が作った物では無いだろうと推定している。 現状ではまだこの鉋の実力を出し切って無いと思う。 残念!
右上に登録とあるが、これは短冊の中に打たれている様だ。 この短冊が無く地に打たれて物も多い。 右下に梅マーク、その下に一が有るのかも知れない。 真中に 三代目千代ずる(鶴では無い様だ) 寛寿 左下端に 上 そして 真中に う一 と有る様に思われる。 普通左下に有る 鉋組合のマークは無い様だ。 甲面に製造番号は無い。この上は何を意味するのだろうか。
刃幅は77ミリ有り幅広だ。 似た鉋刃の写真は他にも見掛けた。 まあ偽物では無いだろうが、これを誰が作った物か私には良く判らない。 多分落合宇一さん本人が作った物では無いだろうと推定している。 現状ではまだこの鉋の実力を出し切って無いと思う。 残念!
この所 道具関連は削りの紹介ばかりだ。 3月になり 少し気候も良くなってさて、骨董市に行こうかと思ったら、どうやら風邪を引いてしまった。 最初は花粉症だろうと思ったのだが どうも風邪の様だ。 喉が痛くて鼻水も止まらない。 そこで外出は控えて家でおとなしくしている。 その間に出来る事は 暇つぶしを兼ねた鉋削りと言う訳だ。
今回もこの鉋を出して来て研ぎ直した。 見ると刃先裏の一部に錆が出ている。 それを再度裏押しして、錆取りした。 刃幅が広くてどうも上手く研げない。 砥石の平面精度も良く無いと思われる。 余り上手く削れない。 こうして写真に撮ると 上手く削れる物と削れない物は 良く判る。 この鉋もそれ程上手くは削れない。 まだ研ぎが不十分なのだろう。 取敢えず削りの状況を載せて置こう。 これでは この鉋をくれた人に申し訳ないな。どの鉋も同じ砥石で同じ様に研いで、同じ材料を削っているが 確かに良く削れる物とそうで無い物と差が有る。 その理由は何か。 余り良く判らない。
今回もこの鉋を出して来て研ぎ直した。 見ると刃先裏の一部に錆が出ている。 それを再度裏押しして、錆取りした。 刃幅が広くてどうも上手く研げない。 砥石の平面精度も良く無いと思われる。 余り上手く削れない。 こうして写真に撮ると 上手く削れる物と削れない物は 良く判る。 この鉋もそれ程上手くは削れない。 まだ研ぎが不十分なのだろう。 取敢えず削りの状況を載せて置こう。 これでは この鉋をくれた人に申し訳ないな。どの鉋も同じ砥石で同じ様に研いで、同じ材料を削っているが 確かに良く削れる物とそうで無い物と差が有る。 その理由は何か。 余り良く判らない。
この鉋は高幡不動骨董市に入手した。 台と鉋刃と別々に保存して有ったそうだ。 錆を嫌ったのかも知れない。 台に入れて見ると入るが やはり狂いが大きい。 削って修正しながら刃も研ぎ直した。 刃幅が広くて重く 研ぎずらい。 削って見るとまあ一応削れる様だがまだ 屑は厚い。 薄くすると幅広く削れないので 調整にも問題が有りそうだ。 それに刃が材に食い込む様だ。 波打つ様に削れる。 刃がしっかりと台に固定されて無いのだろう。 刃口は包みになっており 状態が良く見えない。 これはかなり調整には苦労しそうだ。 特にこう言う場合はこうすと良いと言うアドバイスをする人も居ないので、色々試しながら進む事になると思う。 しかしこの鉋は、わりと薄い台だ。 余りゴリゴリ削れない。 さてどうなるか。
その後何度か刃を研ぎ直している。 その内に砥石の精度も落ちてどうもマル刃になり易い。 刃先が十分研げて無いように思われる。 だから引きが重いのだろうと思う。 一度鎬の部分をすき取ってから研ぐと良いかも知れない。 今日はもう疲れたから研ぎは止めよう。 調子よく無いと上手く研げない物なんだ。(2019/4/25)
その後何度か刃を研ぎ直している。 その内に砥石の精度も落ちてどうもマル刃になり易い。 刃先が十分研げて無いように思われる。 だから引きが重いのだろうと思う。 一度鎬の部分をすき取ってから研ぐと良いかも知れない。 今日はもう疲れたから研ぎは止めよう。 調子よく無いと上手く研げない物なんだ。(2019/4/25)
この所晴れが少なく雨が多い。 春が近いのだろう。 今日も午前中 傘を持って散歩に行った。 少し雨が降っている。 まったくうっとうしい。 午後は自宅でおとなしくしていた。 先日台を打ったこの鉋は 銘を和田に替えて見た。 何となくそうも見えるからだ。 さて台を調整して削って見ると初削りにしては調子良い。 割と軽く引ける様だ。 まだ 右の隅から一センチ程中に入った所に欠けが残っており ここから削り屑は裂けて出て来る。 もう少し研ぎ直しが必要だ。 それでもこの鉋は案外研ぎ易いし、切れる鉋だと思う。 刃を研ぎ直して削ろうと思ったらもう 台が狂って来ている。 これから湿気がこもると 刃も錆びるし 台も狂い易くなる。そう言う季節が来るのか。 この鉋で後何度か削りを楽しんだら 次の鉋の研ぎと調整に移ろうと思う。
この鉋も刃の右隅の欠けは十分研ぎ落せて無い。 それでも台を均して刃口を詰めて 削って見た。 やはり思った通り良く削れる鉋だ。 研ぎはまだ十分では無いが もう少し研いで行けば 更に良くなるはずだ。 ここでもう一押しすれば良いのだが 削れると少し安心して満足する様だ。 同じ時に購入した他の鉋も有るので そちらに移ろうかと思う。
この鉋はまだ刃先の欠けが一部残って居る。 それでも削りの感触を確かめて見た。 案外良さそうだ。 そこで新たな台を作り入れ替える事にした。 久し振りの台打ちになる。 この材は友人の工房からもらって来た物だ。 多分樫の木では無いだろう。 コナラや椚の仲間だろうと思う。 それに乾燥しすぎて硬くもろい様だ。 まあそれでもこの材に仕込んで見た。 幅80ミリ 厚み29ミリ 長さ275ミリで 八分勾配で 取敢えず一枚刃で仕込んで見た。 今回も 後1ミリで刃が出る所で止めてこのまま放置して馴染ませている。 暫くしたら 調整して削って見よう。 台には椿油を塗ったが 何となく 色黒の不細工な台になってしまった。 まあこんな物だろう。 上手く削れる様ならまだ報告しよう。
助鉋は購入した時は 反り台鉋だった。 このままでは削りの感触も確認できないので 別の台に入れ替えて整備していた。 この古台は 新たに台を打ち直して余った物だ。 余り良くない台だが 仕方ない。 所でこの鉋の銘は 助としているが、 もう一文字下に六が有るのかも知れない。 詰まり助六となる。 これなら見た事が有る。 取敢えず削って見た。 余り薄く削れない。 それは台が良くない為として置こう。 実際木に竹を接ぐ様な物で 刃の表馴染みもピッタリとは上手くいかない。 台も枯れていると思うが 動く様だ。 まあそれでも 滑らかに削れる様だ。 台を作り直して 調整すれば もっと良く削れると思う。 これは良く切れる鉋だと思う。