千里山団地の建て替え工事も前期が終了し、その建物の周りには以前の桜並木に替わって、小さいながらも何本もの植栽が植えられています。
そしてその木々の下には草花や芝生で覆われた土手も作られました。サイド部分が石垣状に化粧されていて、従来の生け垣のイメージを継承しているように想われます。
夕方に少しうとうとした後で喉が渇いたので、駅前近くの100円自販機にミネラルウォーターを買いに行った帰りに、ふと想い付いてその芝生の土手に腰を下ろして一服してみました。
しばらく誰も通らないようでしたのでそのまま仰向けになり、今にも降り出しそうな雨雲が流れている空を見上げていました。
土や芝生の感触が手や背中にとても柔らかで、短い時間でしたが癒されるものがありました。
そうしていると知人が通りかかりました。
「なんか気持ち良さそうですね」
「‥‥途中で石段で一休みしているおばあさんがいますが、ここは高さも丁度いいので今度教えてあげましょうか」
もちろん大学キャンパスや公園などでも「芝生が養生中なので入らないように」という注意が書かれていることが多いので、緑の管理などの面ではいけないことなのかと想います。
そこでプロダクト・デザイナーの僕としては、こんな自然の土手のようなベンチを開発できたら面白いなと想いました。公共のフレックスベンチは以前にデザインしたことがありますので今度メーカーに提案してみたいと想います。
※ それにしても近くのミニ公園の雑草は逞しいです。