草深野
やすみしし我が大君の
朝には取り撫でたまひ
夕にはい寄り立たしし
みとらしの梓の弓の
中弭の音すなり
朝狩りに今立たすらし
夕狩りに今立たすらし
みとらしの梓の弓の
中弭の音すなり
《反歌》
たまきはる宇智の大野に
馬並めて朝踏ますらむ
その草深野
作詞 : 間人連老 作曲 : コバタイサオ
(c) 2009, Skyfull Stars
※『万葉集』の長歌に曲を付けるシリーズの第4弾です。朝露の草深い野原に馬で分け入り、梓弓を引く凛々しく颯爽とした大君の姿が目に浮かびます。歌人の斎藤茂吉が万葉最高の歌と激賞したと言われている有名な歌です。金剛山の裾野に広がる宇智の大野の写真は「万葉歌みじかものがたり」から拝借しています。
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