徳島県美波町に帰省していた年末に、旧・日和佐高校の体育館にスタジオ・セットの一部が移築されている、「ウェルかめミュージアム」を見学に行ってきました。
昨春に放送終了したNHK朝の連続テレビ小説『ウェルかめ』の、NHK大坂放送局制作のスタジオ・セットの内、遍路民宿「はまもと荘」の玄関広間と、元プロ・サーファーの父親が始めたカフェ「ブルーウェーブ」の2部屋が体育館の中央に展示されています。僕はこのセットをNHK大阪局のロビーで見学していましたが、その時には周りにロープが張り巡らされ中に入ることは出来ませんでした。今回は女性ボランティアに「瓦屋根はゴムで造られていて、雨樋もプラスチックの素材を汚して古ぼけた感じにしています」などと案内して貰いながら、雰囲気のある演出小物など細かいところも楽しく見られました。ヒロイン波美が編集に携わった地域情報誌も、本物のようにディテイールが作り込まれていました。入れ子になった亀のマトリョーシカも全部並べられています。
美波町ロケ地のガイドマップ(拡大)が作られていて入口で渡されますが、この裏面が7ヶ所の重要ロケ地を巡るスタンプラリーとなっていて、海亀博物館のカレッタや四国巡礼23番札所の薬王寺などが紹介されています。僕の実家のある田井ノ浜でもドラマの冒頭や子亀の孵化を見守るシーンなど、印象的なカットが撮影されました
今回の展示は地元住民や役場の人達がNHKに日参し、ようやく貸し出され移築の許可が下りたという苦労話や、2014年までに返さなければならないという契約になっていることなども聞きました。税金のような視聴料で制作している物なので、セットなどの備品は通常は譲渡されたりすることはなく、撮影後は直ぐに取り壊し廃棄するところを今回は特別に貸し出されているようです。ロケ地には様々に便宜とお世話を掛けたという気持ちがあれば、単純にそのお礼を兼ねて地域の活性化にお役立て下さいと言えないものかと想います。
【追記】地元yadoさんの番組情報サイト「徳島へウェルかめ」によりますと、ウェルかめミュージアムは2011年8月31日で閉館したそうです。
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