相模大野での祖父母会の帰り、相模大野駅で「これは大和に行きますか」と女学生に尋ねた。「ハイ、行きます」と答えてくれたので安心して乗車した。
にもかかわらず、もう一度三人掛けの右隣りにいた男の人に「これは大和に行きますか」と訊ねた。
すると顔を捻り、反対側の耳をわたしに近づけ「耳が遠いもんでね」と言い、「行きますよ」と答えてくれた。
「ああ、良かった。以前間違えて海老名まで行ったことがあるので」と言うと、そのおじさんは、
「いや何、わたしも今日はポカをやりましてね。『歩こう会』の帰りなんですが、自転車の鍵と家の鍵の入った小銭入れを落しちゃったんです。何分にも耳が遠いもんで、放送があったらしいんですけど聞こえなかったんです。それで、大和まで取りに戻るんです。全く仕方ありませんよ」と笑った。
「この年になると何もすることがありませんからね、せいぜい『歩こう会』に参加してしているってわけです」
「100(歳)以上の方も沢山おられますから、頑張らないと」と、100歳以上の人口が5万人を超えたことを言ったら、
「そう、わたしなんかも、100を目標にしているんです。三日に空けずに出かけているんで、今年はすでに100回を超えましたよ」と笑った。
「わたしも『歩こう会』に入っていますけど、100回は・・・、すごいですね」
「いやぁ、あなたも『歩こう会』に入ってますか。ところで、青い紙のほうですか、白い紙のほうですか」と聞いてきた。
(ああ「神奈川歩け歩け」のことだなと思いながら、黙って笑っていると)
「わたしは、白い紙のほうです。今度一緒にに行きましょう」と、言ってくれた。
全く他所の土地の見知らぬ人、それでも同好の士、同じ匂いがするのかもしれない。
大和の駅で別れたおじさん、鍵は無事手元に戻ったかな。
にもかかわらず、もう一度三人掛けの右隣りにいた男の人に「これは大和に行きますか」と訊ねた。
すると顔を捻り、反対側の耳をわたしに近づけ「耳が遠いもんでね」と言い、「行きますよ」と答えてくれた。
「ああ、良かった。以前間違えて海老名まで行ったことがあるので」と言うと、そのおじさんは、
「いや何、わたしも今日はポカをやりましてね。『歩こう会』の帰りなんですが、自転車の鍵と家の鍵の入った小銭入れを落しちゃったんです。何分にも耳が遠いもんで、放送があったらしいんですけど聞こえなかったんです。それで、大和まで取りに戻るんです。全く仕方ありませんよ」と笑った。
「この年になると何もすることがありませんからね、せいぜい『歩こう会』に参加してしているってわけです」
「100(歳)以上の方も沢山おられますから、頑張らないと」と、100歳以上の人口が5万人を超えたことを言ったら、
「そう、わたしなんかも、100を目標にしているんです。三日に空けずに出かけているんで、今年はすでに100回を超えましたよ」と笑った。
「わたしも『歩こう会』に入っていますけど、100回は・・・、すごいですね」
「いやぁ、あなたも『歩こう会』に入ってますか。ところで、青い紙のほうですか、白い紙のほうですか」と聞いてきた。
(ああ「神奈川歩け歩け」のことだなと思いながら、黙って笑っていると)
「わたしは、白い紙のほうです。今度一緒にに行きましょう」と、言ってくれた。
全く他所の土地の見知らぬ人、それでも同好の士、同じ匂いがするのかもしれない。
大和の駅で別れたおじさん、鍵は無事手元に戻ったかな。