続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

普通の人。

2013-11-26 06:43:51 | 日常
「たとえば桜や梅やタンポポを見て『きれいだな、かわいいな』と思うのが、普通の人(植物愛好家)です。けれど葉の下に隠れている花や地面の下まで掘り返そうとするような(好奇心を燃やす人)は、普通でない・・・(探求の人/専門家)人です」と古山さんは言った。
 手のひらを返して(あなたは、なるほど普通の人ではない)と返したら、(いえ、いえ)と手のひらを左右に振って笑った。

「高校時代、遡るともっと小さい子供のころから野山を巡って遊んでいました」と言ったことがある。「母はなんでも自由にさせてくれましたから」と。
 つまり「植物好きは物心付いたときからであって、幸いそれが許せる職場でもありました」とも補足した。


 わたしだって物心付いたときから草の芽吹きや花に酔うほどに心を動かされていた。ただ「あの草の名は?」(わかんない)「あの樹に咲く花は?」(わかんない)分からないことだらけで不足なく年月を経てきた。
 植物の名を問い、季節や植生・成り立ちに到るまでの関心を持てなかった。世界は大きく広いのに、その扉を開けてみようともしなかった悔い。


 だから、普通の人。(なるほどね)

 何時だったか博物館の先生は仰った。「あなた方の年齢なら、お孫さんに教えてあげるつもりで関心を持って頑張ってください」
 
《普通の人+α》の人を目指していこう!

『ポラーノの広場』161。

2013-11-26 06:31:10 | 宮沢賢治
「ポラーノの広場もな、お気の毒だがデステゥパーゴさまのもんだよ。」テーモがしづかに云ひました。そのとき山猫博士が云ひました。
「よし、よし、まあすきなら水をやっておけ。しかしどうも水を呑むやつらが来るとポラーノの広場も少ししらっぱっくれるね。」


☆黄壌(冥府)を記(書きしるす)。
 独りで運/めぐらせている。
 太陽の等(平等)を吐く(言う)詞(ことば)を、運/めぐらせ、遂げている。
 推しはかると、曇る苦しみ、荒(すさんだ)情(きもち)が、消えていく。

『城』1456。

2013-11-26 06:13:11 | カフカ覚書
しかし、なんの意味もない好奇心ともったいぶったしぐさにすぎず、橋屋のお内儀でさえ、眉をしかめて、ばかにしたような様子をしてみせた。

 眉/Auenbrauen→Organ brauen/機関、企み。

☆それは単になんの意味もない好奇心と自慢にすぎず、言葉は機関の企みを非難した。