木箱・・・これは棺を連想させる。木目のついた長箱は死んだ人の空間であり、現世に在りながら隔絶された異空間(世界)である。
日本でも《棺桶に片足突っ込む》という、死ぬかと思った時の言い回しであるが、棺は特別な霊界への媒体である。
男と鳥は等しく死にかけてる、木箱(棺/霊界)に入った身体の大きさは測れない。しかし、死に逝くもの全ては等しい大きさの生命体として、この現世から消失していくのである。
見開いた眼は未だ生の証しであり、男の眼差しは諦念(悟り)、鳥の目は驚異かも知れない。つまり男(人間)には死に対する思考(概念)があるが、鳥(人間以外の生物)にはそれが欠如しているということである。
しかし、にもかかわらずすべての生命体は等しく『宝石』であることは間違いない。
木箱に把手があるが、決して開けてはならず、また開けることの叶わない把手である。背景のベタは時代を特定せず、常世、永遠に変わらないという意である。
(写真は国立新美術館『マグリッㇳ』展/図録より)
オツベルは云つてしまつてから、にはかにがたがた顫へ出す。ところが象はけろりとして
「居てもいいよ。」と答へたもんだ。
☆薀(奥義)の詮(道理をつきつめ)推しはかり、照(あまねく光が当たる=平等)を拠(よりどころ)に問う。
わたしは大きなベッドのほうを選びました。なんと言ったって、寝室でいちばん大事なものは、ベッドですからねぇ!
☆わたしは重大な願望を選びました。先祖の死のテーマは、やはり幸福な願望が重要事項です!