『赤いモデル』
素足の指先が革靴に変容している。
《赤い》・・・赤は血をイメージしているだろうか。血であれば、肉をもった動物であり、生命体を指す。
《モデル》・・・模型/ひな型・複雑な現象を説明するために用いられる単純化した理論や仮説のことである。
つまり『赤いモデル』とは《血(生命連鎖/弱肉強食)における仮説/ひな型》ではないか。
地面(自然)を囲う石積みは、人智である。
その人智が動物の殺戮の上で人間の足を保護する靴に仕立てている。野蛮な強欲による習慣は、システムの中に平然と日常化している。
地上に等しく与えられた生命を、利便性のために一方が一方を殺しているのである。
仮により強い動物が人間の足を利用して靴を作ったとしたら…という仮説も成立するのではないか。
他の動物の生命を犠牲にしている途方もない習慣。それに依存している人間のおぞましさ。マグリットの深い嘆きに尊敬の念を禁じ得ない。
(写真は国立新美術館『マグリッㇳ』展/図録より)
どうだ、さうしてこの象は、もうオツベルの財産だ。いまに見たまへ、オツベルは、あの白い象を、はたらかえるか、サーカス団に売りとばすか、どつちにしても万円以上まうけるぜ。
☆章(文章)の材(元になるもの)に算(見当をつける)と現れると吐く。
(すると)章(文章)の談(話)は倍になるように番(組み合わせてある)。
掩(隠れた)意(考え)は照(あまねく光が当たる=平等)である。
しかし、たえず疲れていて眠れないわたしにとっても、ありがたいベッドですな。わたいは、一日の大部分をベッドのなかですごすのです。交換文書の処理もここですれば、陳情者との面会もここでやります。
☆しかし、わたしはたえず永眠できずに疲れて眠いのです。わたしは一日の大半を祈りのなかですごします。すべての符号を解決し、ここで関係者を連れて行きます。