『説明』
何の説明だろう。ガラス瓶と人参、そしてガラス瓶と人参が合体した奇妙なこの世に有り得ないような物体が並んでいる。この関係性・・・。
方形に刻まれた石の上に鎮座している、まさしく人智、人間の力である、背景は時代を特定しない深淵のベタ。
ガラスと人参の合体は絶対に無いが、ガラス(無機質)と人参(有機質)と考えると納得がいく。つまり動物であり、石を刻む人智は人間である。
肉体は有機質が多く、骨や歯は無機質成分が大部分を占める。
人体のなかでのこの融合。
パンとワインは肉であり血であるという儀式があるが、息子に向かって「お前は俺の骨だ」というセリフも聞いたことがある。
《人は何か》と問われれば、「ガラス瓶(無機質)と人参(有機質)からできている」という説明が成り立つのではないか。わたしたちは奇跡の動物である。
(写真は国立新美術館『マグリッㇳ』展/図録より)
力も二十馬力もある。第一みかけがまつ白で、牙はぜんたいきれいな象牙でできてゐる。
☆利器(便利な道具)である字の自由な場。
力(つとめる)題(テーマ)は逸(隠れている)と吐く。
我(わたくし)は照(あまねく光が当たる=平等)を画(描いている)。
それから、ベッドのへりのこの場所しかおすわりいただくところがありませんが、ここは職務のための席ではありませんから、どうかご心配なく。夜のおしゃべりにしか使わない席なんです。
☆それから、ここは願いの土地である空き地しか許されておらず、小舟の場所ではありません。ただ小舟の維持ではあるんです。