続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)母体ばかり。

2020-12-08 07:13:15 | 飯島晴子

   母体ばかり着き白ダリヤつくる駅

 母体って何だろう。駅、電車・・・の母体、元になった物。田舎、寒村…最終駅(始発駅)。
 人がすでに降り切った空の電車ばかりが帰ってくる、白ダリアの咲く寂しい駅。でも誰かがダリアを咲かせている、人の気配と心意気が感じられる駅である。

 母体はボ・テイと読んで、墓、定。
 着き白ダリヤはジャク・ハクと読んで、寂、迫。 
 つくる駅(作駅)はサ・エキと読んで、差、易。
☆墓を定めるのは寂しい。
 迫(さしせまり)差(人をさし向ける/人に頼むと)易(たやすい)。

 母体はボ・タイと読んで、簿、他意。
 着き白ダリヤはジャク・ハクと読んで、惹、迫。
 つくり駅(作駅)はサ・エキと読んで、査、益。
☆簿(ノート)には他意がある。
 惹(ひきつけるもの)に迫り査(調べる)と、益(効果がある/増える)。


R.M『観光案内人』

2020-12-08 06:44:49 | 美術ノート

   『観光案内人』

 擬人化されたビルボケ三体、ビルボケは幽体と考えられるが、いかにも強固な風貌である。火を噴き、手には三つの集合住宅を掲げている
 つまり、これは戦火と民衆を暗示していると思われる。着衣のローブは神聖ローマ帝国の勇姿、オットー一世かも知れない。

 かつての強国、中央集権体制を確立させたのちの歴史、滅亡・フランツ2世までの時空を案内するという風刺ではないか。
 大衆(人民)をその手に握り戦果を挙げ国を広大にした歴史の全てを案内しようとする亡霊(オットー1世をはじめとする歴代の皇帝)の姿ではないか。

 時代の変遷、常に時代は時代を超えていくことの脅威。平和は永遠ではないと鼓舞しているような亡霊たちである。

 という仮想・・・。


 写真は『マグリット展』図録より


『城』3552。

2020-12-08 06:28:57 | カフカ覚書

しかし、それなら、あなたは、なぜフリーダをすっかり棄てておしまいにならなかったのですか。なぜくりかえしフリーダのもとへお帰りになったのですか。なぜあちこちを歩きまわることによってフリーダのために戦っているのだというような見せかけをなさったのですか。


☆しかし、なぜすべてを見捨てなかったのでしょう。なぜフリーダのもとに帰って来たのですか。なぜ(本当の死に向かって)歩くことを通して戻ったのでしょう。彼女のために戦い、注意を引くために(本当の死に向かって)歩こうとしているのでしょう。