続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈) 縁に婆。

2020-12-30 07:31:42 | 飯島晴子

   縁に婆柚子の彼方の死者の数

 縁側に老女がぽつんと腰かけている。戦後最大の洪水(死者506人)に見舞われた柚子の産地である熊本・・・若い家族を失ったのだろうか、虚脱と深い哀しみの映像である。柚子の産地(高知、徳島、愛媛など)における台風、災害は並べて辛苦を伴う。

 縁に婆はエン・バと読んで、怨、罵。
 柚子の彼方はユ・シ・ヒ・ホウと読んで、由、刺、被、法。
 死者の数はシ・シャ・スウと読んで、私、視野、枢。
☆怨(うらみ)罵(ののしる)由(わけ)は、刺(さすように相手の弱点を突くこと)を被(こうむる)からである。
 法(真理)は、私の視野(思考)の枢(かなめ)である。

 縁に婆はエン・バと読んで、演、場。
 柚子の彼方はユ・シ・ヒ・ホウと読んで、諭、旨、否、法。
 死者の数はシ・シャ・スウと読んで。示、謝、雛。
☆演(述べる)場で、諭(教え導くこと)の旨(考え)には、否(同意できない)。
 法(手立て)を示(教えること)は謝(断る、退ける)、雛(未熟者)には…。


『飯島晴子』(私的解釈) 冬の山。

2020-12-30 07:03:12 | 飯島晴子

   冬の山畳を踏んで箪笥鳴る

 冬の山。雪などで湿った建屋の床、湿気を帯びた畳に足を踏み入れた途端、乾燥した空気にさらされた箪笥はその差異により軽く弾んだかもしれない。

 冬の山はトウ・サンと読んで、套、算。
 畳を踏んではジョウ・トウと読んで、常、問う。
 箪笥鳴るはタン・シ・メイと読んで、探、詩、命。
☆套ったものの算(見当をつけ)常に問う。
 探(さがし求めるのは)詞(言葉)との運(巡り合わせ)である。

 冬の山はトウ・サンと読んで、盗、惨。
 畳を踏んではジョウ・トウと読んで、常、透。
 箪笥鳴るはタン・シ・メイと読んで、綻、視、明。
☆盗みは惨めであり、常に透(すかして見える)。
 綻(ほころび)は視(気を付けて見ると)明(明々白々、はっきりしている)。