続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)旅客機閉す。

2020-12-18 07:18:06 | 飯島晴子

   旅客機閉す秋風のアラブ服が最後

 旅客機、大勢の旅行客が乗り合わせているに違いない。秋風…宗風(各宗派の習い)・・・各国の乗客、閉ざす最後はアラブ服の裾が秋風になびいていたという情景。
 アラブ、Arab、あらぶ・・・ABCでも、あいうえおでも、一番最初が決まりの《A・あ》、なのに、アラブ服が最後だったというお話。

 旅客機はリョ・カク・キと読んで、侶、各、記。
 閉す秋風はヘイ・シュウ・フと読んで、蔽、修、普。
 アラブ服が最後はフク・サイ・ゴと読んで、複、再、語。
☆侶(つれ/仲間)には各(それぞれ)の記を蔽(見えないようにし)、修(ととのえている)。
 普く複(二つ)再(重ねた)語(言葉)がある。

 旅客機ハリョ・カク・キと読んで、慮、較、基。
 閉す秋風はヘイ・シュウ・フウと読んで、併、収、封。
 アラブ服が最後はフク・サイ・ゴと読んで、腹、採、語。
☆慮(あれこれ思いめぐらし)較(比べること)が基(きほん)である。
 併(合わせて)収(おさめ)、封(閉じ込めた)腹(心の中)。
 採(選び取る)語(言葉)がある。


R.M『会話術』

2020-12-18 06:33:55 | 美術ノート

 Espanaという文字で重ねられた二つの時空、がある。
 遠方には平原に立つ建物(街)となだらかに続く山々、そして前方には闘牛の牛が頭部を刺され恨めしくこちらを見ている図がある。

 殺される牛は言葉を持たない、ただ無言で死んでいくだけである。怨念はあるだろうか、瀕死の原因は横柄な人間の側にある。訴えることも抗議も生じない人間界との関わり。一方的な制圧には会話は不要である。

 人間の手によって殺される運命、驚愕すべき恐怖を牛は直前まで知らされず、その瞬間を迎える。間をつなぐ『会話術』は無論欠落している。
 しかし、逆に人間がどんなに牛に愛情を持ちこの非情なさまを悔い、懺悔、後悔した所で、死んでいく牛には伝わらない。瀕死の牛に毛布を掛ける憐憫を牛が感謝するだろうか。

『会話術』は世界全体を席巻するわけではない。弱肉強食、生態系の食物連鎖、この自然倫理のまえに『会話術』は為すべき術を持たない。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3559。

2020-12-18 06:21:33 | カフカ覚書

と、まあこんな調子なのです。あなたは、フリーダのこういう工作をちっともご存じありませんでした。あなたは、外をほっつき歩いていないときでも、なんにも知らずにフリーダの足もとに寝そべっていらっしゃいました。その間に、フリーダは、自分をまだ酒場から引きはなしている時間を指折りかぞえていたのです。


☆この完全な行動をフリーダは知りませんでした。あなたがまわりをぶらついていないときでも、死ぬような気配はありませんでしたが、酒場(死の入口付近)から離れる時も尚、一方では死期をかぞえていたのです。