(学校で教えてくれない経済学)
週明けのNY株式市場は、取引開始早々から300ドル近く下げ、引けに掛けて、バーナンキ米FRB議長の米雇用を懸念する発言のあと下げ足を早め、先週末比7.7%、680ドル(679.95)安の8,149ドルで取引を終了した。ナスダック8.95%、S&P500種平均8.93%もそれぞれ大幅に値下がりした。
今朝のWSJ紙によると、シテイーグループ、バンクオブアメリカが共に20%以上の値下がり、アルコア13.5%、キャタピラー10.8%、GM12.4%安と金融株に限らず投売り状態と報じている。
NY原油先物市場では、OPECが先週末の臨時総会で減産実施を12月の会合まで先延ばししたことを嫌気して売られ、WTI(軽質油)相場は、バレル当たり先週末比9.5%、5.15ドル安の49.28ドルと再び50ドル割れで取引を終了した。ブレント(重質油)もつれて値下がりしバレル47.97ドルで取引された。
NY外国為替市場では、ドルは対ユーロなど主要通貨に対して値上りした。ドルは対英ポンドでは1英ポンド=1.4851ドルへ先週末の1英ポンド=1.5402ドルから大幅に値上がりした。英国の景況感が一段と悪化していると伝えられ追加利下げ期待が背景にある。
ただ、ドルは対円では大きく売られ、1ドル=93.07円で取引された。キャリートレードでの円買い戻しの動きが背景にあると為替アナリストは解説している。一方、ユーロは英国同様、欧州の景況感悪化から追加利下げ必至の思惑から対ドルで売られ、1ユーロ=1.2618ドルで取引された。ユーロは対円でも売られ、1ユーロ=117.40円で取引された。
原油が再びバレル50ドル割れしたことと世界景気の先行きが予想をはるか上回るほど悪化するとの懸念が広がり、資源通貨としてのカナダドルに売りが加速した。金相場がトロイオンス41ドル、5.1%急落、774ドルで取引されたことも影響したとWSJ紙は解説した。
カナダドルは、1ドル=1.2341カナダドルから1.2436ドルへ対ドルで値下がりした。カナダドルは対円でも値下がりし1カナダドル=77.58円から74.87円へ急落した。原油急騰、資源高が進む中、1カナダドル=110円台まであった。正に様変わりの展開である。
バーナンキ米FRB議長が、米国債買い上げが米金融市場と米国経済を支える一つの選択肢であると発言したことを受けて、米債券が大幅に上昇、10年物国債の利回りは年2.75%台まで急落した。10年物国債利回りとしては1955年6月末以来最低レベルである。
NY債券市場は、中国、ユーロ圏、ロシア、英国の景況感が一段と悪化していると伝えられたあと、値上がりしてはじまったが、バーナンキ発言を受けて債券相場は一段高となった。
米住宅ローン金利は10年物国債利回りと連動して動く。そのため米国政府が国債を買い上げることによって利回りを下げ、住宅バブル崩壊によるさらなる打撃を食い止めようと動いたのではないかと今朝のWSJ紙は解説している。
今朝の讀賣新聞に日銀白川総裁が福岡市内での講演で資金繰り支援策について「出来るだけ早いタイミングで導入を決定したい」と語ったと出ていた。企業の資金繰りが日本でも急激に悪化している。新聞の記事だけではなんとも言えないが、鬼気迫るものが感じられない。
「言霊の幸ふ国」とは日本のことである。リーダーから魂を揺さぶる発言が欲しい。(了)
週明けのNY株式市場は、取引開始早々から300ドル近く下げ、引けに掛けて、バーナンキ米FRB議長の米雇用を懸念する発言のあと下げ足を早め、先週末比7.7%、680ドル(679.95)安の8,149ドルで取引を終了した。ナスダック8.95%、S&P500種平均8.93%もそれぞれ大幅に値下がりした。
今朝のWSJ紙によると、シテイーグループ、バンクオブアメリカが共に20%以上の値下がり、アルコア13.5%、キャタピラー10.8%、GM12.4%安と金融株に限らず投売り状態と報じている。
NY原油先物市場では、OPECが先週末の臨時総会で減産実施を12月の会合まで先延ばししたことを嫌気して売られ、WTI(軽質油)相場は、バレル当たり先週末比9.5%、5.15ドル安の49.28ドルと再び50ドル割れで取引を終了した。ブレント(重質油)もつれて値下がりしバレル47.97ドルで取引された。
NY外国為替市場では、ドルは対ユーロなど主要通貨に対して値上りした。ドルは対英ポンドでは1英ポンド=1.4851ドルへ先週末の1英ポンド=1.5402ドルから大幅に値上がりした。英国の景況感が一段と悪化していると伝えられ追加利下げ期待が背景にある。
ただ、ドルは対円では大きく売られ、1ドル=93.07円で取引された。キャリートレードでの円買い戻しの動きが背景にあると為替アナリストは解説している。一方、ユーロは英国同様、欧州の景況感悪化から追加利下げ必至の思惑から対ドルで売られ、1ユーロ=1.2618ドルで取引された。ユーロは対円でも売られ、1ユーロ=117.40円で取引された。
原油が再びバレル50ドル割れしたことと世界景気の先行きが予想をはるか上回るほど悪化するとの懸念が広がり、資源通貨としてのカナダドルに売りが加速した。金相場がトロイオンス41ドル、5.1%急落、774ドルで取引されたことも影響したとWSJ紙は解説した。
カナダドルは、1ドル=1.2341カナダドルから1.2436ドルへ対ドルで値下がりした。カナダドルは対円でも値下がりし1カナダドル=77.58円から74.87円へ急落した。原油急騰、資源高が進む中、1カナダドル=110円台まであった。正に様変わりの展開である。
バーナンキ米FRB議長が、米国債買い上げが米金融市場と米国経済を支える一つの選択肢であると発言したことを受けて、米債券が大幅に上昇、10年物国債の利回りは年2.75%台まで急落した。10年物国債利回りとしては1955年6月末以来最低レベルである。
NY債券市場は、中国、ユーロ圏、ロシア、英国の景況感が一段と悪化していると伝えられたあと、値上がりしてはじまったが、バーナンキ発言を受けて債券相場は一段高となった。
米住宅ローン金利は10年物国債利回りと連動して動く。そのため米国政府が国債を買い上げることによって利回りを下げ、住宅バブル崩壊によるさらなる打撃を食い止めようと動いたのではないかと今朝のWSJ紙は解説している。
今朝の讀賣新聞に日銀白川総裁が福岡市内での講演で資金繰り支援策について「出来るだけ早いタイミングで導入を決定したい」と語ったと出ていた。企業の資金繰りが日本でも急激に悪化している。新聞の記事だけではなんとも言えないが、鬼気迫るものが感じられない。
「言霊の幸ふ国」とは日本のことである。リーダーから魂を揺さぶる発言が欲しい。(了)