NHK・BS「おはよう世界」を見ていると、それでも断片的な二ュースに過ぎないのであろうが、結構勉強になることが多い。
今朝の番組ではクリスマスの話題が目立った。そのなかでは、ドイツ・ゼットレーフ放送局は、クリスマスミサで司祭が「豊かさ以外にも目を向けよう。企業トップは好き勝手にやっている。慎むように。」と呼びかけた。ミサにも金融不況の影響が出ていると紹介した。
ドイツテレビは、ドイツは6,800人の兵士がアフガン、コソボなど外国に軍隊を派遣している。アフガン駐留の兵士にクリスマスプレゼントが兵士の名前入りで届いた。「タリバンにはクリスマスはないので緊張している」との兵士の声を紹介していた。
クリスマス関連のニュースではフランスのアンテンドゥーは、「エルサレムに今年は、外国人観光客が戻ってきた。」とクリスマスを祝う街中の賑わいを紹介したあと、「ガザ地区はイスラエルのミサイル攻撃でクリスマスどころでない」と対照的な様子を放映していた。
不景気の話では英国BBCが、CD専門店ザヴィー(ZaVVI)が114店舗を閉鎖、3,500人解雇を決めた。系列納入業者の破産で連鎖倒産した。「消費者の財布のヒモは固い。来年3月に賃貸料支払いの期限が来る。次はどこか?」とロンドン市民の不安を紹介していた。
今朝のブルームバーグニュースに日野自動車社長が登場して、「トヨタの受託生産をしておりトヨタ次第で先が読めない。為替が予想以上の速さで動いた。手の打ちようがなかった。」と話していた。為替はエコノミストの墓場と言われるが、今回は経営トップの墓場だ。
ブルムバーグに出演した草野豊巳氏は「ヘッジファンドはクリスマス休暇でおとなしくしているが週明けから年初にかけて、1兆5000億ドルのバランスを次々解約してくるだろう。日本株はPERからみてまだ下げ余地が十分ある」と警告していた。
今朝のWSJ紙は「Stocks Gain as Oil Slides(原油下げ、株上がる)」という珍しいタイトルをつけて、NYダウが前日比48ドル反発、8,468ドルで取引を終了したと伝えた。NY原油(WTI)先物相場は、前日比バレル3.63ドル下げ35.35ドルで取引を終了した。
足元の米国の景況感はよくない。先週末の新規失業保険申請件数は3万件増え58万6000件に達した。失業率は6.5%と1982年来で最も高い。控目に見てこの先9%台まで上がるとの見方が多い。仕事がなくなる不安は当然の結果として消費者のサイフのヒモを締める。
その一方で、11月のインフレ率は0.6%落ちた。結果、11月の可処分所得はインフレ調整後1%アップした。米国の貯蓄率が10月の2.4%から11月2.8%へ増加した。米国のGDPの7割は個人消費である。原油が下がればガソリンも下がる。個人消費に余裕が生まれる。
モルガンスタンレーのエコノミストは、第4四半期のGDPは予測の6.4% 下落に対して5.9% 下落に止まったと指摘した。11月の耐久財受注高は1%減に止まった。投資家が悪材料のなかに明るさを見つけようとしている。それがNYダウ反発の要因の一つだと書いた。
日本では頭の上から爆弾も降ってこない。アフガンへの出兵もない。輸出企業の不振ばかりをマスコミも取り上げる。日本でも原油、ガソリンが下がり、冬場を迎えて灯油が値下がりしている。マイナス面ばかり取り上げて不平不満を煽ってもプラスは生まれてこない。
日本は他の世界の人々と比べていかに恵まれているか。感謝の気持ちがなさ過ぎる。(了)
今朝の番組ではクリスマスの話題が目立った。そのなかでは、ドイツ・ゼットレーフ放送局は、クリスマスミサで司祭が「豊かさ以外にも目を向けよう。企業トップは好き勝手にやっている。慎むように。」と呼びかけた。ミサにも金融不況の影響が出ていると紹介した。
ドイツテレビは、ドイツは6,800人の兵士がアフガン、コソボなど外国に軍隊を派遣している。アフガン駐留の兵士にクリスマスプレゼントが兵士の名前入りで届いた。「タリバンにはクリスマスはないので緊張している」との兵士の声を紹介していた。
クリスマス関連のニュースではフランスのアンテンドゥーは、「エルサレムに今年は、外国人観光客が戻ってきた。」とクリスマスを祝う街中の賑わいを紹介したあと、「ガザ地区はイスラエルのミサイル攻撃でクリスマスどころでない」と対照的な様子を放映していた。
不景気の話では英国BBCが、CD専門店ザヴィー(ZaVVI)が114店舗を閉鎖、3,500人解雇を決めた。系列納入業者の破産で連鎖倒産した。「消費者の財布のヒモは固い。来年3月に賃貸料支払いの期限が来る。次はどこか?」とロンドン市民の不安を紹介していた。
今朝のブルームバーグニュースに日野自動車社長が登場して、「トヨタの受託生産をしておりトヨタ次第で先が読めない。為替が予想以上の速さで動いた。手の打ちようがなかった。」と話していた。為替はエコノミストの墓場と言われるが、今回は経営トップの墓場だ。
ブルムバーグに出演した草野豊巳氏は「ヘッジファンドはクリスマス休暇でおとなしくしているが週明けから年初にかけて、1兆5000億ドルのバランスを次々解約してくるだろう。日本株はPERからみてまだ下げ余地が十分ある」と警告していた。
今朝のWSJ紙は「Stocks Gain as Oil Slides(原油下げ、株上がる)」という珍しいタイトルをつけて、NYダウが前日比48ドル反発、8,468ドルで取引を終了したと伝えた。NY原油(WTI)先物相場は、前日比バレル3.63ドル下げ35.35ドルで取引を終了した。
足元の米国の景況感はよくない。先週末の新規失業保険申請件数は3万件増え58万6000件に達した。失業率は6.5%と1982年来で最も高い。控目に見てこの先9%台まで上がるとの見方が多い。仕事がなくなる不安は当然の結果として消費者のサイフのヒモを締める。
その一方で、11月のインフレ率は0.6%落ちた。結果、11月の可処分所得はインフレ調整後1%アップした。米国の貯蓄率が10月の2.4%から11月2.8%へ増加した。米国のGDPの7割は個人消費である。原油が下がればガソリンも下がる。個人消費に余裕が生まれる。
モルガンスタンレーのエコノミストは、第4四半期のGDPは予測の6.4% 下落に対して5.9% 下落に止まったと指摘した。11月の耐久財受注高は1%減に止まった。投資家が悪材料のなかに明るさを見つけようとしている。それがNYダウ反発の要因の一つだと書いた。
日本では頭の上から爆弾も降ってこない。アフガンへの出兵もない。輸出企業の不振ばかりをマスコミも取り上げる。日本でも原油、ガソリンが下がり、冬場を迎えて灯油が値下がりしている。マイナス面ばかり取り上げて不平不満を煽ってもプラスは生まれてこない。
日本は他の世界の人々と比べていかに恵まれているか。感謝の気持ちがなさ過ぎる。(了)