ギリシアが暫定内閣を作って政治的混乱を一時回避した。ところがイタリア国債が急落、利回りが6.6%を突破した。ギリシャは31%だからまだイタリアは低いのか。そうではない。ギリシャもアイルランドも7%を超えてから一気にデフォルト(債務不履行)危機に見舞われたと7日放送の英BBCが警告していた。ドイツZDFは、「イタリアに加えてフランスも危ない。フランス議会は、年金支給年齢を60歳から62歳への引き上げ、政治家の給与引き上げ凍結などの審議を始める」とレポートしていた。
国債の利回りが上がるとどうなるか。英BBCは「イタリアは1兆8,000億ユーロの国債発行残がある。その内3000億ユーロが来年初めに償還期日を迎える。利払いが700億ユーロ現在より増える。先行き不安から投資家はイタリア国債を買わなくなる。国債は下がる。政府の利払いが増える。それだけで、イタリア財政は底をつく。」と解説した。
日本の借金は1,024兆円(7日のNY相場:1ユーロ=107.45円換算11兆ユーロ)でイタリアの比でない。ただ、幸か不幸か外国人がほとんど日本の国債を保有していない。7日のNY相場で1ドル=78.04ドルと日本円は依然として買われている。ギリシャの収入は観光と海運のみだが日本は違う。毎月60兆円の品物を外国から買っているが、外国人が日本品をそれ以上買ってくれる。売るものがなくなればオシマイ。ギリシャ、イタリアを笑っておれない。こういう話を小学校でも教科書から時に脱線して学校の先生は話して欲しい。
一方、タイの洪水はなかなか引かないと今朝7日放送の「ワールドWaveMorning」でシンガポールCNAが伝えていた。一方、ロシアRTRは、ヨーロッパの洪水被害が南欧全域に広がってきた。ジェノバは非常事態だと伝えていた。ベニスは増水で臨時の橋げたをつくった。観光客が不安顔で渡っている様子を写していた。ユーロが安いからとベニス見物に出かけるととんでもないことになりそうだ。
週明け7日のNY株式市場は、イタリア国債急落を材料にNYダウは一時100ドル以上下げた。その後ギリシャ暫定内閣が成立見通しと伝えられ買い戻しが入り85ドル高、12,068ドルで取引を終了したと「ワールドWaveMorning」(経済情報)で解説していた。当番組に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「イタリア国債急落で、一時ユーロが、1ユーロ=1.37ドル割れ、1ユーロ=107円割れまで値下がりした。後戻したが、欧州の不安定な政治情勢は今後も続く。株式、為替市場いずれも神経質な展開が予想される」などと解説していた。
一方、NY債券市場では米国債が買われた。10年物国債の利回りは2.020%へ低下した。NY原油(WTI)相場はバレル1.26ドル高、95.52ドルへ4連騰となった。NY金先物相場は、トロイオンス35ドル上げ、1,790.30ドルで取引を終了した。ドル不安、ユーロ不安が強まると原油や特に金相場がほぼ条件反射的に反発する。
今朝の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、中国の一人っ子政策の結果、中国で深刻な人手不足が出ている。中国人民大学,翟教授が出演「中国は大きな試練に直面している。中国指導部も危機感を強めている」と話していた。「末富先老」(国が富む前に老いてしまう)という言葉が目立つようになった。2000元(約26,000円)/月欲しいという声が求人窓口に急に増えて来たと河北省、保定での取材中心に北川記者がレポートしていた。
こちら神戸も若者の姿が減った。子供の声が聞こえない町をどうするか。政治家が取り組まなければならない仕事は尽きない。(了)
国債の利回りが上がるとどうなるか。英BBCは「イタリアは1兆8,000億ユーロの国債発行残がある。その内3000億ユーロが来年初めに償還期日を迎える。利払いが700億ユーロ現在より増える。先行き不安から投資家はイタリア国債を買わなくなる。国債は下がる。政府の利払いが増える。それだけで、イタリア財政は底をつく。」と解説した。
日本の借金は1,024兆円(7日のNY相場:1ユーロ=107.45円換算11兆ユーロ)でイタリアの比でない。ただ、幸か不幸か外国人がほとんど日本の国債を保有していない。7日のNY相場で1ドル=78.04ドルと日本円は依然として買われている。ギリシャの収入は観光と海運のみだが日本は違う。毎月60兆円の品物を外国から買っているが、外国人が日本品をそれ以上買ってくれる。売るものがなくなればオシマイ。ギリシャ、イタリアを笑っておれない。こういう話を小学校でも教科書から時に脱線して学校の先生は話して欲しい。
一方、タイの洪水はなかなか引かないと今朝7日放送の「ワールドWaveMorning」でシンガポールCNAが伝えていた。一方、ロシアRTRは、ヨーロッパの洪水被害が南欧全域に広がってきた。ジェノバは非常事態だと伝えていた。ベニスは増水で臨時の橋げたをつくった。観光客が不安顔で渡っている様子を写していた。ユーロが安いからとベニス見物に出かけるととんでもないことになりそうだ。
週明け7日のNY株式市場は、イタリア国債急落を材料にNYダウは一時100ドル以上下げた。その後ギリシャ暫定内閣が成立見通しと伝えられ買い戻しが入り85ドル高、12,068ドルで取引を終了したと「ワールドWaveMorning」(経済情報)で解説していた。当番組に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「イタリア国債急落で、一時ユーロが、1ユーロ=1.37ドル割れ、1ユーロ=107円割れまで値下がりした。後戻したが、欧州の不安定な政治情勢は今後も続く。株式、為替市場いずれも神経質な展開が予想される」などと解説していた。
一方、NY債券市場では米国債が買われた。10年物国債の利回りは2.020%へ低下した。NY原油(WTI)相場はバレル1.26ドル高、95.52ドルへ4連騰となった。NY金先物相場は、トロイオンス35ドル上げ、1,790.30ドルで取引を終了した。ドル不安、ユーロ不安が強まると原油や特に金相場がほぼ条件反射的に反発する。
今朝の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、中国の一人っ子政策の結果、中国で深刻な人手不足が出ている。中国人民大学,翟教授が出演「中国は大きな試練に直面している。中国指導部も危機感を強めている」と話していた。「末富先老」(国が富む前に老いてしまう)という言葉が目立つようになった。2000元(約26,000円)/月欲しいという声が求人窓口に急に増えて来たと河北省、保定での取材中心に北川記者がレポートしていた。
こちら神戸も若者の姿が減った。子供の声が聞こえない町をどうするか。政治家が取り組まなければならない仕事は尽きない。(了)