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ベルスコ―ニ、イタリア首相辞任表明でNYダウ、ユーロともに反発(学校で教えてくれない経済学)

2011-11-09 10:14:21 | 経済学
ベルルスコーニ{Berlusconi}イタリア首相が辞任を自ら表明した。これに先立つイタリア議会で2010年度イタリア決算が可決されたが、与党過半数維持に失敗し、ベルスコ―ニ首相は事実上「不信認」されていた。ベルルスコ―ニ辞任のニュースを多くの海外メディアが、トップで取り上げた。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)で出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「NY市場は、イタリア情勢に振り回された1日だった。8日のNY株式市場は、混迷するイタリア政治情勢を嫌気してはじめ大きく下げた。ベルルスコーニ―辞任が伝えられると反発、NYダウは前日比101ドル高、12,170ドルで取引を終了した。売られて取引が始まったユーロはベルスコ―ニ辞任ニュースで反発に転じた」と解説していた。

8日のNY外国為替市場は、1ドル=77.72~76円、1ユーロ=107.49~57円、NY原油{WTI}相場は、バレル1.28ドル高、96.80ドル、NY金先物相場は、トロイオンス8.1ドル高、1,798.40ドルで取引された。NY債券市場は株反発の後売られ、10年物国債の利回りは年2.079%へ上昇した。原油相場がこのところじり高で推移している。ドル安、ユーロ安の流れを受けた動きと見られる。しかし、今朝のIAEAが発表したイランによる核兵器開発懸念も微妙に原油相場に影を落としているのかもしれない。

9日付けのCNBCAsia Morning Brief電子版は、「8日のNY市場は全てイタリア。ベルスコ―ニ辞任が確認され株式は上昇した」と書いた。8日付けのWSJ紙電子版も「ベルスコ―ニ辞任ニュ-スのあと株価は反発した」と書いた。英BBC,ドイツZDF,フランスF2いずれもベルスコ―ニイタリア首相が辞任表明をトップで報道した。

日本時間朝7時台の英BBCは「大富豪、メディア王の20年近い政治は終りつつある。与党議員の造反にあった。」と伝えた。フランスF2はローマからの中継で「ナポリタ―ノ大統領は2010年予算可決後ベルルスコ―ニ首相と長時間会談後記者会見し「ベルスコ―ニ首相は辞任する」と発表したと伝えた。英BBCは「辞任表明はあった。しかし、いつ辞めるかについては明言していない。今後の政治的ムードと様々な手続きを経なければならない」と解説、ベルルスコーニ支持派の議員の一人は「ものすごい辞任圧力がかかっていると首相は感じている」とインタビューで答えていた。

その他の「ワールドWaveMorning」では、タイの洪水被害をシンガポールCNAは解消には少なくともあと1ケ月以上かかると見られていると解説していた。カタール、アルジャジ―ラは「国連人権擁護団体は、反政府グ―プ派の死者は累計で少なくとも3500人に上ると発表した。8日も少女を含め15名が死亡した」と紹介していた。フランスF2は「IAEAは欧米の言いなりの機関だ。アメリカは2000年以降5000発の核弾頭を付けたロケットを装備している。」とイラン大統領がIAEAを非難したと伝えた。

「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、カート・トン米安全保障担当大使が出演し「アメリカは日本のTPP(環太平洋パートナーシップ)加盟を歓迎する。しかし、加盟国が利益になると信じる必要がある。アメリカは日本の加盟を期待しているが、自ら判断して参加して欲しい」と発言していた。TPP加盟が日本の国益に反すると日本が判断すれば加盟しなければいい。日本の国益になると判断すれば加盟すればいいのである。ただ反対だと叫んでも得るものはない。一方、加盟賛成ならただ賛成では国民は理解できない。日本の将来を考えて、今のタイミングで、TPP加盟が日本国民の利益になることを国会で国民に分かり易く説明することがまず求められる。(了)

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