スペインの10年物国債の平均落札利回りが6.975%まで上昇したことが、欧州株安、NYダウ134ドル安、原油相場の100ドル割れ、NY金先物相場の54ドル安の引き金だったようだ。18日付けのWSJ紙日本版は、欧州中央銀行(ECB)がスペイン国債の買い支えに踏み切ったにも関わらず買い手がつかず下げ止まらなかったと書いていた。
こういう話も近くの喫茶店では話題にならない。いい悪いではなく、世界の動き、なかでも経済の話には、あまり関心を持たずとも、日本人の日々の生活には、さして影響しないからであろう。昨晩、テレビ朝日の番組を見ていたら、高級官僚が高額の所得を取りながらタダ同然の公務員宿者に住んでいる。その一方で、国民には増税を迫っていると野党議員が与党と言い争う場面を紹介していた。ブータン国王に最大の賛辞をもらった国会議員は、さぞ面映ゆいだろうと思う。
「ワールドWaveMorning」を見ることから一日がはじまる。カタ―ル、アルジャジ―ラは、今朝も反政府デモ隊と政府軍との争いで13人が死亡したと伝えた。韓国KBSは、韓国国旗を掲げた中国漁船が韓国領海内で操業する様子を「まるで海賊だ」と解説していた。ドイツZDFは、ギリシャ緊縮予算に反対した数千人のデモ隊を催涙ガスで追い払ったと紹介していた。フランスF2は、イタリアでモンティ首相が緊縮財政を議会で訴えたが、緊縮財政に反対する3万人がデモ行進したと伝えていた。
英BBCは、日本時間、朝7時台のニュースで、2007年の金融危機で倒産、国営化したノーザンロック銀行をバージンマネー銀行に41億5,000万ポンド(約5,200億円)で売却したと伝え、買い手のバージンマネートップが「是非買いたいと以前から狙っていた。」と語る様子と税金の無駄遣いだと批判する野党労働党首の談話を紹介していた。英国政府も今が売り時と見たのだとすると、薄ら寒い気がする。
18日のNY株式市場について、「ワールドWaveMorning」に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「スペイン国債、フランス国債利回り上昇を嫌気してNYダウ、ナスダック共に急落した。米国の経済指標は、直近の新規失業保険申請件数は2週連続で40万を割った。10月の米住宅指標も悪化していない。米景気見通しと欧州不安の綱引きが続いている。しかし、欧州金融危機がアメリカにも飛び火するとの警戒感が相場の下げをリードしている。」と悲観的な展望を述べていた。
18日付けのWSJ紙電子版は、なぜ、原油相場がわずか1日でバレル3.66ドル、3.7%下げて再び100ドル割れの98.82ドルへ下げたのかについて「パイプライン・ル―トが変わると言っても来年5月か6月の話だ。スペインの国債利回りが7%寸前まで上昇した。欧州ソブリン危機はさらに高まる。18日のNYダウは一時200ドル近く下げた。原油は増産される見込みである。原油供給増を吸収できる胃袋のキャパシティは、需要サイドに乏しい」などと語る専門家の見方を紹介していた。
その他の「ワールドWaveMorning」では,豪ABCが、ミヤンマーが2014年にASAN議長国に決まったことを伝え,一方、ASEAN首脳会議を19日に控えて、オバマ大統領が、アメリカのアジア関与を一段と深める気配であると紹介していた。18日のWSJ紙もミヤンマーのASEAN議長国就任が決まったことをトップで取り上げていた。中国上海TVは「中米関係の友好的関係に変化はない」とアメリカのアセアンシフトが中国の領海問題含めて中国の権益拡大と結びつけて論じられる風潮をけん制していた。
問題は日本である。ブータン・ワンチュク国王夫妻が19日、フクシマ被災地を訪問される。テレビ画面を通じて見るだけだが、お二人のあの笑顔に心打たれる。本当の幸せとは何か。ブータン国王夫妻の訪日が日本人の心を先祖がえりさせてくれることを望むばかりである。(了)
こういう話も近くの喫茶店では話題にならない。いい悪いではなく、世界の動き、なかでも経済の話には、あまり関心を持たずとも、日本人の日々の生活には、さして影響しないからであろう。昨晩、テレビ朝日の番組を見ていたら、高級官僚が高額の所得を取りながらタダ同然の公務員宿者に住んでいる。その一方で、国民には増税を迫っていると野党議員が与党と言い争う場面を紹介していた。ブータン国王に最大の賛辞をもらった国会議員は、さぞ面映ゆいだろうと思う。
「ワールドWaveMorning」を見ることから一日がはじまる。カタ―ル、アルジャジ―ラは、今朝も反政府デモ隊と政府軍との争いで13人が死亡したと伝えた。韓国KBSは、韓国国旗を掲げた中国漁船が韓国領海内で操業する様子を「まるで海賊だ」と解説していた。ドイツZDFは、ギリシャ緊縮予算に反対した数千人のデモ隊を催涙ガスで追い払ったと紹介していた。フランスF2は、イタリアでモンティ首相が緊縮財政を議会で訴えたが、緊縮財政に反対する3万人がデモ行進したと伝えていた。
英BBCは、日本時間、朝7時台のニュースで、2007年の金融危機で倒産、国営化したノーザンロック銀行をバージンマネー銀行に41億5,000万ポンド(約5,200億円)で売却したと伝え、買い手のバージンマネートップが「是非買いたいと以前から狙っていた。」と語る様子と税金の無駄遣いだと批判する野党労働党首の談話を紹介していた。英国政府も今が売り時と見たのだとすると、薄ら寒い気がする。
18日のNY株式市場について、「ワールドWaveMorning」に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「スペイン国債、フランス国債利回り上昇を嫌気してNYダウ、ナスダック共に急落した。米国の経済指標は、直近の新規失業保険申請件数は2週連続で40万を割った。10月の米住宅指標も悪化していない。米景気見通しと欧州不安の綱引きが続いている。しかし、欧州金融危機がアメリカにも飛び火するとの警戒感が相場の下げをリードしている。」と悲観的な展望を述べていた。
18日付けのWSJ紙電子版は、なぜ、原油相場がわずか1日でバレル3.66ドル、3.7%下げて再び100ドル割れの98.82ドルへ下げたのかについて「パイプライン・ル―トが変わると言っても来年5月か6月の話だ。スペインの国債利回りが7%寸前まで上昇した。欧州ソブリン危機はさらに高まる。18日のNYダウは一時200ドル近く下げた。原油は増産される見込みである。原油供給増を吸収できる胃袋のキャパシティは、需要サイドに乏しい」などと語る専門家の見方を紹介していた。
その他の「ワールドWaveMorning」では,豪ABCが、ミヤンマーが2014年にASAN議長国に決まったことを伝え,一方、ASEAN首脳会議を19日に控えて、オバマ大統領が、アメリカのアジア関与を一段と深める気配であると紹介していた。18日のWSJ紙もミヤンマーのASEAN議長国就任が決まったことをトップで取り上げていた。中国上海TVは「中米関係の友好的関係に変化はない」とアメリカのアセアンシフトが中国の領海問題含めて中国の権益拡大と結びつけて論じられる風潮をけん制していた。
問題は日本である。ブータン・ワンチュク国王夫妻が19日、フクシマ被災地を訪問される。テレビ画面を通じて見るだけだが、お二人のあの笑顔に心打たれる。本当の幸せとは何か。ブータン国王夫妻の訪日が日本人の心を先祖がえりさせてくれることを望むばかりである。(了)