ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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スぺキユレーションは元々ギリシャ語で「遠くを見ること」を意味する、

2011-11-02 10:42:56 | 経済学
NYダウ、ギリシャ問題嫌気、297ドル安(学校で教えてくれない経済学)


ドイツZDFのトップ二ュ―スは、ギリシャのパパンドレウ首相が、明け方4時まで掛けてまとめたギリシャ支援策を国民投票に掛けると表明した結果、ドイツ株価が前日比5%急落したことを伝えた。G20の会合を3日に控えて、2日に急遽、フランスのカンヌで、フランス、ドイツ、EU首脳にパパンドレウ首相を入れて緊急会議を開くと伝えた。1日のNYダウは、前日比297ドル安、11,657ドルで取引を終了した。

1日のNY外国為替市場で、ユーロが対ドル,対円で売られ、1ユーロ=1.36ドル台、1ユーロ=107円台で取引された。7兆円以上の国民の税金を使って円売り・ドル買い介入を日本政府は実施した。一時、1ユーロ=111円までユーロが買われていた。ギリシャ首相発言のあとユーロは急落、ユーロの対円相場は元の木阿弥となった。

2日の「モーニングサテライト」に出演していたコメンテーターは週末開かれる米FOMCで追加の金融緩和政策が示唆されれば、金利差がさらに拡大する。日本円が買い直されるだろうとコメントしていた。1,024兆円(1日のNY相場:1ドル78円換算、13兆ドル)の借金を抱えている国の財政で、どこから見ても買えない日本円である。しかし、現状はといえば、「リスク回避」の流れで全て物事が進んでいるからどうしても円買いを選択せざるを得ないのであろう。

2日付けのCNBC Asia Morning Brief電子版に、ギリシャのSurpriseMove(サプライズ・ムーブ)を受けて仏、独、ギリシャ首脳が急遽カンヌに集まると書いていた。Surpriseを英和辞典で引いた。①驚き、②意外なこと,③不意打ちなどと出ていた。「秀吉はいつ知ったか」(山田風太郎著、筑摩書房)をたまたま読んだ。秀吉は本能寺の変の勃発を予期していたのではないかと大胆な解釈を作者は縷々展開していて面白かった。最近、Unexpected(想定外)という言葉が日本で流行している。今回のパパンドレウ首相の発言をSurpriseとCNBCが書いていた。さすがのEU首脳、特にメルケルさんもパパンドレウの腹の底まで見抜けなかったのであろうか。弾の撃ち合いはないが、経済戦争である限り殺し合いに違いない。

2日朝の「ワールドWaveMorning」が紹介したドイツZDFで面白かったのは、子供への読み聞かせが、のちのちの子供の発達に効果があるというある財団の研究結果が発表されたと時間をとって紹介していた。コンピューター万能の時代である。しかし、読み聞かせの経験のある子供は大人になっても、本を手にする機会が多いと、Hanischさんというあるドイツの家庭を紹介していた。昔、日本でも、母親がおとぎ話を子供の枕元で読んでくれた経験の持ち主は多い。最近はあまり聞いたことがない。朝から晩までインタ―ネットの前に座っているだけで一人前の仕事をしていると勘違いしているひとも多い。電車の中でもIphonと首っぴきの若者の姿を目にする機会が増えた。本を読めば全て解決するとは言わない。しかし、読書週間の間だけ読書の効用を得々と記事に載せる日本の新聞もいただけないと勝手に思っている。

「インタ―ネットもテレビも電話もない時代に秀吉という男はどうして情報を手に入れたのか」と山田風太郎さんは書いた。「情報は日常にある」とも書いておられる。Speculation(スペキュレーション)ということばがある。辞書を引くと①熟考、②空論、③投機などと出ている。日本ではスペキュレーションと聞くとほぼ条件反射的に投機と読む。元々ラテン語で見張り台、ギリシャ語では遠くを見ることを意味する。足元を見ることも大事だが、こんな時だからこそ,遠くを見ることの大切さを家庭でも学校でも子供に教えてやって欲しい。(了)

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