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TPP交渉のテーブルに日本が付く、交渉ベタの日本のお役人が心配でならない(学校で教えてくれない経済学)

2011-11-12 10:44:30 | 経済学
ワールドWaveMorningを見ていると、本当に世界で様々な出来事が日々起っている。それも厳しい事件が多い。また同じ出来事に対して、国ごとに見方が微妙に違う。それがまた当番組の魅力なのだと思う。ただ、最近の日本の若者は外国の動きにそれほど関心を示さないと伝えられる。日本にいるとTPP問題しかり、フクシマ原発しかり、欧州金融危機しかり当事者の気持ちが、見る人、読む人に生き生きと伝わって来ない気がしてならない。

今朝のカタール、アルジャジ―ラは、シリアで反体制派と政府軍との間で、21名が死亡したと伝えていた。どこまでが事実に基いた報道かは定かでない。しかし、毎日、政府軍との争いで人の命が奪われている。それも地球の一つの現実なのだと認識せざるを得ない。経済関係では、フランス国債の格下げが、格付け会社S&Pのミスで生じたことで、フランスF2がフランス人は怒り心頭で、当の格付け会社を訴える動きがフランスで起こっていると厳しく伝えていた。

ギリシャで新首相が決まり、イタリアでも後継者が決まり、ベルルスコーニ首相が退陣する。ヨーロッパ金融情勢にある程度落ち着きが生まれた。欧州株価が反発、つれてNYダウも米消費者信頼感指数が予想外に改善したことも加わって投資家に安心感が広がり、11日のNYダウは、259ドル高、12,153ドルで取引を終了したと11日付けWSJ紙電子版は伝えた。

ところが今朝の「ワールドWaveMorning」が紹介した米ブルームバーグに出演した投資会社のKomalKumar氏は「ギリシャもイタリアも後継者は学者出身である。しかも二人は仕事を押し付けられた人だ。そんな二人に何が出来るかということです。」と言い放って、ニヤリと笑った。週末NYダウは急反発した。しかし、ヨーロッパが抱える問題はそんな生易しいものではありませんよという氏の気持ちが顔に素直に出ていた。

日本時間朝7時放送の英BBCは「 ECBの踏み込み過ぎやEFSF(欧州金融安定基金)を拡大すれば、イタリア、ギリシャの改革が遅れるとドイツは批判している」と指摘していた。表だって発言しないが、ドイツ人の見方の根底には、南欧とは自分たちとは人種が違うと思っている。彼らを甘やかせば益々つけ上がると思っているのであろう。

APEC首脳会議が12日からハワイで開かれるにあたって、それに出席する中国の胡錦涛主席が米商工会議所代表と会談している様子を中国CCTVと香港ATVが共に詳しく報道していた。香港ATVは、クリントン米国務長官は「風は東へ向かっています」と記者会見で口火を切った。「太平洋の時代がはじまる」と謳った言葉の直後、「中国はもっとクリアなフエアな国にならねばならない。人民元切り上げを求める。海賊版の横行にもシビアな規制が必要だ」と語った。言うことははっきり言う。これこそが外交の基本である。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、長谷川誠氏は「米消費者信頼感指数が大幅に改善した。イタリア、ギリシャで財政改善に向けて不安材料の解消が進むとの期待感から株式相場は反発した。」などと解説していた。NY外国為替市場では、1ドル=77.10~16円1ユーロ=105.97~08円、NY原油(WTI)相場はバレル1.21ドル高、98.99ドル、金先物相場は、トロイオンス28.60ドル高、1,787.50ドルで取引された。

昔、さる日本商社の俗にいう言うエライさんから聞いた話がある。「合繊メーカーさんと値段交渉をするときは、担当の男にメ―カ―が一巡するまで自分から何も言うなと教えている」と聞いた。「黙って聞いている間に、一巡すれば値段が下がっているからです。」というのである。野田総理は11日夜、日本がTPPの交渉のテーブルに付くと宣言した。自分からカードを次々切ってはならない。交渉ベタの日本政府のお役人が心配でならない。(了)

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