脳卒中後遺症の三焦経が過緊張するとき
連載 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15)
脳卒中後遺症の患者さんが歩く様子を見ていますと、写真のように薬指(三焦経)に力が入っている場合があります。
ということは、三焦経に何らかの力が不足していると考えることができます。
それでは、三焦経で治療をすると歩きやすくなるのではないだろうか。
・・・・・・・
「歩きやすい」とは言いませんでしたが、「反対側の筋肉の凝りが取れた」と話していました。
つまり、人体は相関相補性がありますので、巨刺法(痛みのある反対側に刺鍼して痛みを取る方法)のような作用があるわけです。
歩き難いというのは、多くが足の筋肉や腱に過緊張があるからで、それを取り除けば歩きやすくなるものです。
ただ、麻痺した片足は力の入り具合がわかり難いので、本人の意識では過緊張があるかどうかはわからないようです。
しかし、我々はヒントを掴んでいます。
巨鍼を使うとシビレが消えたり、薄れたりする人もいます。
そして麻痺の状態も多少感覚が戻った感じがする人もいます。
醒脳開竅法での毫鍼で、腫れぼったく感じていたのがスッキリする人もいます。
「これで治る!」とは言いませんが、このようなことを繰り返すことで、神経に感覚を呼び起させるわけです。
繰り返すことが必要になるので、患者さんだけでなく、治療する側にも根気が入ります。
本音を言うと、中国みたいに専門の病院で鍼灸をさせてくれたら、もっといい方法が見つかると思うのですが、現実的には難しいです。
話は変わりますが、11月22日のリアル臨床研究会に、高コレステロールで悩む方が来られます。
総コレステロール645、LDL(悪玉コレステロール)560、と聞くと、医師も驚きます。
・総コレステロール値 240mg/dl以上が治療域
・LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値 140mg/dl以上が治療域
・HDLコレステロール(善玉コレステロール)値 40mg/dl未満が治療域
この方は前々からコレステロールが高いのですが、先日「高コレステロールが原因だな!」と思われる症状があり、脳卒中の心配がありましたので、動脈硬化の進行状態を調べるために、頚部動脈のエコーを取ってもらうようにお願いしました。
案の定です。
医師もビックリして、次々と検査のスケジュールを組まれたようで、「何とかなりませんか?」とメールで相談を受けました。
メールでいろいろやり取りしているうちに、コレステロールが高いのは肝臓と関係が深いので、肝臓の治療をするために、「今度の研究会で、巨鍼での長時間置鍼や松田先生の醒脳開竅法の治療を受けて見たらどうですか」という話になり、「ぜひ治療を受けてみたい」ということになりました。
勿論ビデオ撮影のことも話してあり、OKをもらっています。
研究会では肝臓を狙った治療をするのですが、リアルな臨床研究会ですので、今回は私が試してきた食品なども紹介したいと思います。
玄米菜食は食事療法の講師をしながら長年食べ続けたのですが、今回はワカメだけを炒めて食べたり、納豆を毎日2パック食べたり、健康食品をあれこれと食べたりした秘密の話をします。(笑)
その結果から、ある食品を使えば血圧が下がることがわかりましたので、それを紹介したいと考えているわけです。
きっと、おもしろいです。
身近にある食品で血圧が下がるのです。
所謂、脳卒中再発防止の方法として、それを活用するのです。
誰にでもできることです。
不味いこともありません。
しかし、まだ臨床例が少ないので、大々的に発表することはできないので、とりあえず研究会で発表することにしました。
当研究会では、いろいろな病気や症状で困っている方々を東洋医学で治しています。
そして、研究会にご協力いただける方は、当日の治療費は要りませんし、対象となる患者さんは普段の治療費も、半分以下の治療費で対応させて頂いております。
ただし、ビデオ撮影と公開もさせて頂きますので、その点はご了承ください。
ビデオ撮影がNGの方は、通常治療の治療日でお願い致します。