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ロシア軍機撃墜後、各国の思惑が錯綜、NYダウは様子見、ドル高一服、一方、地政学的リスク高まりから

2015-11-25 09:42:21 | 経済学
NY原油、NY金反発(学校で教えてくれない経済学)


ロシア軍爆撃機がトルコ領空を侵犯したためトルコ空軍機が撃墜したとトルコ政府が24日発表した。25日朝放送のロシア国営テレビは「ヨルダン訪問中のプーチン大統領は『許しがたい背信行為だ。両国は重大な事態に直面した』と語る様子を映し、ラブロフ外相は『①ロシア、トルコ外相会談を急遽中止する、②トルコでのテロの脅威は危機的だ、③ロシア機撃墜はシナイ半島上空でのロシア機撃墜に匹敵する。トルコ観光は勧められない。』と話す様子を映した。英BBCは「欧米の制裁を受けているロシアは、今回の事件をとらえて、欧米との関係改善のチャンスとして最大限に利用することは間違いない。」と総括した。ドイツZDFは「ロシアとNATOの一員のトルコ間で深刻な事態に発展する恐れが出てきた」と口火を切り「トルコはロシア空軍機に数回警告したがロシア機は聞き入れなかった」と発表したがロシアは「シリア上空を通過中、ロシア機は撃墜された」と反論した。双方の意見は大きく食い違っている。今のところ詳しい内容は不明である。今回の事件では経済的影響が最も大きい。トルコはロシアからの原油に依存している。ロシア人観光客が減る。」と伝えた。一方、カタールアルジャジーラは「ロシアとトルコは今回の撃墜事件以前からロシアのシリア空爆開始後、トルコ系難民への対応でロシア、トルコ両国間で協議が行われていた。」と解説したあと『ロシア空爆を逃れて悲惨な生活を送っているトルコ系住民は100万から150万にのぼる』と紹介した。

一方、フランスF2は「パリ襲撃事件現場近くのゴミ箱に捨てられていたベルトはテロ実行犯と同じものだと判明した。その後の捜索ではレストラン、コンサート、サッカー競技場襲撃のあとスーパーマーケットでの爆破も計画していた」と伝えたあと、24日、アメリカ訪問中のオランド大統領はオバマ米大統領との会談後の記者会見で「フランスはIS組織壊滅のためにアメリカを含めて自由連合との共同作戦を取ることを確認した。シリアでの安定政権樹立ではアサド大統領には未来はない」と話した。」と伝えた。フランスF2は「オランド大統領は 週末にロシア訪問、プーチン大統領と会談する。アサド大統領支援のロシアとの溝を埋められるか疑問だ」と総括していた。

24日のNY市場は、ロシア軍機撃墜のニュースの後、NYダウは売られて始まった。その後鎮静化、地政学的リスクの高まりで、NY原油(WTI)が前日比2.7%高、バレル42.87ドルへ反発を材料にエネルギー株がリード、前日比19ドル高,17,812ドルで取引を終えた。米国務省が海外渡航に注意を促したあと旅行関連株、航空株が売られたと25日付ブルームバーグが伝えた。25日放送のNHK/BS「キャッチ!世界の視点」(経済情報)出演の日野圭介氏は「26日感謝祭、イエレン議長講演、12月米雇用統計と目が離せない」と話していた。NY外為市場では消費者信頼感指数が予想を下回ったこと感謝祭を控えてドル高が一服、1ドル=122.50~52円、1ユーロ=130.40~49円で取引された。一方、ロシア機撃墜により原油同様NY金が前日比1.3%高、オンス1,074.30ドルで取引を終えた。それぞれの国がお互いの国益の名の元に発言行動する毎日が続く。自分で考える訓練が益々求められる。(了)

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