上本町の風景
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スカルセラピー(頭蓋四肢療法)は、頭蓋JAA(頭蓋関節調整鍼)やクラニオセイクラル・オステオパシー(頭蓋仙骨療法)など、頭蓋骨を主体にした治療法を理解しやすくするために組み立てているのですが、その知識や技術を習得することで、自分や他人にどのような恩恵があるのでしょうか。
その前に、私が何故スカルセラピーを研究したのかというと、人体惑星試論(通称七星論:しちせいろん)を発表して、七星論で臨床を行なっていたら、面白いように「予想」が「現実」になっていきましたが、頭部に関しては、七星論でも疑問に思うことがあり、頭部に関する本を2~3冊読んだと思います。
そこで、七星論に「頭皮鍼(とうひしん)」のような配置ができないものかと考えたわけです。
そして組み立てたのが「頭蓋JAA」で、たまたまその頃は(私個人の)閃きが多い時期で、次々と、次々と、アイデアが出てくるのです。
自分でも、「なんでこんなアイデアが出てくるのだろう?」と不思議に思いながらも、アイデアが出てくるのに従い、次々と毎月行っている臨床実践塾で発表してきました。
そして、そのままアイデアの出現に従って進んでいましたら、いつの間にか頭蓋から離れて、別の治療体系を考えながら講習を行なっていたのですが、頭の中では常に、「頭蓋JAAを整理しなくてはいけない」と考えていました。
そしてようやく、2016年2月28日に「クラニオセイクラル・オステオパシー」のデモンストレーションを行い、本格的に頭蓋療法の勉強と研究に入っていきました。
その頃は、現代医学で「脳」に関する研究や書籍がたくさん発表されていたので、鍼灸業界もその方向に向かうことが予想されたこともあります。
そして東洋医学業界でも、「ソフトな治療」が主流のようになってきましたので、ソフトな治療の勉強も兼ねて頭蓋の臨床研究に入ったわけです。
研究資料にしたのは、前々から積んであったオステオパシー関連の書籍やDVDですが、クラニオ関係の講習にも行きました。
勉強と研究をしている内にわかってきたのは、「頭蓋だけでは不足がある」ということでした。
つまり、広告宣伝にあるように、「頭を触るだけで治す」というのは、キャッチコピー(釣り文句)であり、現実ではないと考えたわけです。
そもそも、頭蓋の勉強や研究をする目的というのは、頭の位置と体の位置関係を明確にしたいというのがありましたので、その点を軸にして考え続けてきたのですが、ここまで来てわかったことは、頭と四肢(或いは指趾)を同時に、反射点を利用して調整するのが理想、ということでした。
つまり、頭蓋や体幹と四肢だけでなく、全てを連動させて考える必要があり、頭蓋の不足を四肢で補い、四肢の不足を頭蓋で補う必要があるということです。
たとえば、家族や仕事でのストレスで、「ふらつくし、考えがまとまらない」という方がいましたが、スカルセラピーを施したら、次回に来られた時に、「この前の治療はすっきりしました。あれ以来頭がすっきりして、体も楽になりました」と話しておりました。
つまり、頭蓋を調整すれば、頭がすっきりして考えがまとまりやすいということです。
また、首が痛くて、頭まで痛いと言う方を、股関節から調整していましたら、「あ、頭が楽になってきました」と、首や頭を触る前に治ってしまいました。
つまり、股関節や仙腸関節の歪みが、首や頭(頭蓋)にまで及んでいたと考えることができるわけです。
そのように、スカルセラピーは「頭蓋と四肢からの治療」というのが目的になり、今後のソフトな治療としての役割があると考えております。
ソフトにするわけは、将来は「家庭療法」や「自己療法」としても使える技術にしたいと考えているからです。
すでに、「自己療法」の範囲では、一つの治療点を見つけてあり、日々テストしているのですが、なかなかの傑作だと考えています。
でも、それを不特定多数のブログで発表すると、乱用される可能性がありますので、これは
臨床実践塾か治療に来られた方にしか教えないことにしています。