ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

顔の歪みと股関節・仙腸関節:スカルセラピーでの治療 (3/26 臨床実践塾の準備)

2017-03-06 15:47:46 | 診断即治療と虹彩学


耳で側頭骨の歪みを診る



前回の臨床実践塾では、いろいろな筋肉や関節のテスト法と治療法の関係を説明しましたが、それはスカルセラピー(頭蓋四肢療法)での診断が、あるからです。

スカルセラピーでの診断
・人体は、頭部、体幹、四肢に分けられます
・臓腑の異変は体幹の歪みになります(胃の弱い人や肝臓が委縮した人等)
・体幹の歪みは徐々に四肢末端の歪みを起します
・四肢には東洋医学で云う「経絡」が流れています
・経絡の流れが悪くなると他の臓腑にも影響します
 連鎖的に体調が悪くなる所以です
・経絡の流れが悪くなった指や趾の関節は硬くなっています
・関節が硬くなった指(趾)で不調な臓腑を診断

そして、スカルセラピーでの治療法は、
・最初に症状のある部位から治療します
・治療の前に、どのようにしたら症状が出るかを確認しておきます
 これは非常に大切で、治療効果の指標になりますので必ず行います
・各部の治療法は「各論」に譲りますが、治療は非常にソフトな治療法で、
 関節が矯正される角度に動かし、そのまま自然に矯正されるのを待ちます
・例えば、指の矯正なら、捻り難い方向に捻じったまま、患者の指が動くのを待ちます
・基本的には、症状を軽減できる部位から治療しますが、頭蓋と四肢は常に調整します

というようになっているからです。
つまり、顔の歪みでも、頭蓋骨の矯正だけをするわけではなく、むしろ、四肢の筋肉や関節を整えるのが先になるわけで、四肢の矯正をしないと、その場では顔の歪みが取れたように思えても、すぐにもとに戻ってしまうということです。

そのような理由で、前回の臨床実践塾では、四肢矯正を重視した矯正法を説明させて頂いたわけです。
則ち、四肢の矯正ができなければ、頭蓋の矯正も難しいと考えているわけで、臨床で経験する事は、四肢に歪みがある人は顔にも歪みが出ていますので、四肢の歪みを矯正できれば、顔の歪みもある程度矯正されています。

例えばこういう方がいました。
「歩いている時は何ともないが、立ち止まったり、座っていたりすると、仙腸関節が痛くてたまらない」と訴えてきました。

仰臥に寝かせて、頭の上から見ると、かなりの顔の歪みがありました。
そこで、股関節・仙腸関節を調整してから、前頭骨、側頭骨、頬骨、蝶形骨などを調整したら、仙腸関節の痛みはその場で楽になりました。
しかし、顔はまだ歪んだままです。

本来なら、顔の矯正のために、もっと顔の骨を矯正したいところでしたが、顔面骨の矯正は、やり過ぎるといろいろな症状が出ると言われるし、オステオパシーのテクニックは、ジワーッと効いてくるので、顔の矯正はそれで止めておきました。

そして次回来られた時には、顔が真っ直ぐになっていたのです。
勿論、仙腸関節の痛みも楽になっていましたが、完全ではありませんでしたので、そのときも股関節・仙腸関節の矯正をしましたので、次回に来られる時には、今までの経験からして、かなり良くなっていると思います。

お分かり頂けたでしょうか。
「顔の歪みの矯正」といえども、四肢体幹が関係しているということを。

そんなことで、次回の臨床実践塾では、顔面の矯正を行ないますが、「頭蓋矯正」だけでは難しいと思われる治療テクニックを解説したいと思います。

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文学に見る古代の結婚風景by白砂伸夫、神戸国際大学教授(スケッチ&コメント)

2017-03-06 00:14:06 | スケッチ


文学に見る古代の結婚風景

江嵜企画代表・Ken


結婚をテーマにした2回シリーズ、3月4日午後1時30分からの神戸国際大学六甲アイランドキャパスでの「土曜講座」へ楽しみにして出かけた。1回目の講演の会場の様子をスケッチした。テーマからご婦人が多かったが男性の姿も結構見かけた。

2人の講師が話をした。一番手は、白砂伸夫、神戸国際大学教授が「文学に見る古代の結婚の風景」について、2番手は、中矢英俊、神戸国際大学教授が「多様性対応のブライダル・マーケティング」について熱弁をふるった。予定時間オーバー。終わったのは午後4時半近くになっていた。

万葉時代、結婚は「よばい」と呼ばれた。「よばい」は後に「夜這い」と書かれるようになったが「よばい」とは「呼び合い」を意味した。「相手の名前を聞くことが結婚の申し込みを意味した。」「自分の名前を相手に教えることが結婚の承諾を意味した。」と、白砂先生は、話を切り出した。へぇ―、そうだったのかという、声にならない声が、会場のどこからともなく聞こえた。

結婚はそもそもが神事だった。神事だったことは、現代社会で、一般庶民の結婚の儀式に至るまで、形を部分部分に残している。古事記には、イザナギとイザナミノが柱を真ん中にして、イザナギが柱の左から回る。イザナミが右から回りながらお互い言葉を交わしてまぐわいする場が鮮やかに描かれている。欠けたところ余った所をお互いが埋めようと言葉を交わす場面がある。まぐあいがあって、次々島々を産み落とす。日本列島が生まれる物語である。

三代円山遺跡から柱跡が出て来た。もともと柱だけが建てられていたのではないかと、白砂先生は大胆推論する。伊勢神宮も柱だけだった。出雲大社からも巨大な柱跡が出て来た。神事には柱は欠かせない。結婚は神事なんですと、ここでまた、白砂先生は力を込めた。

話は紫式部の源氏物語の結婚風景に移った。結婚の儀式では三日夜の餅の儀式で終わる話が匂宮と薫の婚儀に出てくる。現代の皇室の婚儀に年齢の数だけの餅を神様に供えたあと餅を食べて儀式は終わる。餅を食べるところまで行かないと結婚は成立しなかった。

妻について嫡妻=正妻、本妻、妾妻がいた。源氏物語は三つの妻をめぐる物語である。源氏物語を読んでいてどこまでが正妻でどこまでが本妻でどこまでが妾妻か読み手になかなか分からりづらい。それがまた源氏物語の作者、紫式部のたぐいまれな才能の証なのだと白砂先生は解説した。初めて聞く解釈も多く面白かった。

第二話の「ブライダル産業と市場との関係」では、ブライダル産業は、少子化、晩婚化、非婚化、ライフスタイルの多様化という厳しい時代に直面している。そのため他産業以上に熾烈な競争にさらされている。売り手市場にありがちな供給者的視点を棄てなければ生き残れないと厳しかった。

2015年データで国内結婚組数は63万件へ縮小した。東京の例だが、2015年の結婚平均年齢は男性33~34歳、女性31~32歳へ年を追って後にずれてきている。非婚化率は女性は10%だが男性28%と男性の非婚化率が際立って高い。

最近の傾向だが、結婚式をやらないケースが増えている。俗にいう「スマ婚、フォット婚」の増加である。写真だけ取っておこうという人が増えた。Solo婚、つまり「おひとり様婚」が増えている。そのための結婚衣装の需要が増えている。離婚率が増える一方再婚も増えている。また、国際結婚の比率は現在4~5%を占めるようになった。外国人同士の結婚式も増えてきている。

LGBT婚、つまりはバイセクシュアルのひとの結婚も増えてきている。彼らは金離れがいい。いい物好き。時代を先取りしている。アメリカではLGBT婚が全体の20%を占める。ばかにできない。日本ではまだ表だっては取り扱っていない。しかし、よく聞いてみると「お受けしますよ。」と話している。

いろいろ面白い話が出たが紙数が尽きた。フレンドシップ会員だと講演会の案内が来る。しかも無料であるのがありがたい。足場もよし。神戸国際大大学にひたすら感謝である。事務局によれば今回の講演の内容を一冊にまとめて今年の秋に販売する予定だそうだ。(了)


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